「怪盗グルーシリーズ」(Despicable Me)は、イルミネーションが製作し、ユニバーサル・ピクチャーズが配給するアメリカの3DCGアニメ映画シリーズ、及びそこから派生したメディア・フランチャイズ。
2010年に公開された『怪盗グルーの月泥棒 3D』から始まり、その後『怪盗グルーのミニオン危機一発』(2013年)と『怪盗グルーのミニオン大脱走』(2017年)の2つの続編が公開されており、また『ミニオンズ』(2015年)『ミニオンズ フィーバー』(2022年)2つのスピンオフ作品がある。
また、このフランチャイズには、多数の短編映画、テレビ特番、複数のビデオゲーム、テーマパークのアトラクションも含まれている。このフランチャイズは、世界的な興行収入が37億ドルを超え、アニメーション映画のフランチャイズとしては最高額、映画のフランチャイズとしては歴代15位の興行収入を記録している。
映画
メインシリーズ
怪盗グルーの月泥棒(2010年)詳細は「怪盗グルーの月泥棒 3D」を参照
2010年7月9日に全米公開された『怪盗グルーの月泥棒』(英: Despicable Me)は、シリーズ最初の作品であり、イルミネーション最初の作品でもある。監督はピエール・コフィンとクリス・ルノー、原案はウォルト・ディズニー・スタジオ出身のセルジオ・パブロス(英語版)、脚本はシンコ・ポールとケン・ダウリオが務めた。6900万ドルの予算に対して、興行収入が全世界で5億4300万ドル以上を記録した。日本では、興行収入が12億円を記録した[1]。
怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年)詳細は「怪盗グルーのミニオン危機一発」を参照
続編『怪盗グルーのミニオン危機一発』(英: Despicable Me 2)は、2013年7月3日に全米公開された[2][3]。監督はピエール・コフィンとクリス・ルノー、脚本はシンコ・ポールとケン・ダウリオが務め、前作の製作陣が再集結した[4]。7600万ドルの予算に対して、全世界で9億7,000万ドル以上の興行収入を記録した[5][6]。日本では、興行収入25億円を記録し、前作を上回った[7]。アカデミー賞、長編アニメ映画賞、歌曲賞にノミネートされた。
怪盗グルーのミニオン大脱走(2017年)詳細は「怪盗グルーのミニオン大脱走」を参照
シリーズ第3作目となる『怪盗グルーのミニオン大脱走』(英: Despicable Me 3)は、2017年6月30日に全米公開された。監督はピエール・コフィンとカイル・バルダ、共同監督はエリック・ギヨンが務め、前作に引き続きシンコ・ポールとケン・ダウリオが脚本を務めた[8][9]。8000万ドルの予算に対して、興行収入が全世界で10億3479万ドル以上を記録した[10][11]。日本では、興行収入73.1億円を記録し、現在、日本で公開された[12]ディズニー/ピクサーを除いたハリウッド・アニメーションでは過去最高収入である。
怪盗グルーのミニオン超変身(2024年)詳細は「怪盗グルーのミニオン超変身」を参照
イルミネーションのCEOであるクリス・メレダンドリが2017年9月のインタビューで、シリーズの4作目が製作中であることを明らかにした[13]。
スピンオフシリーズ
ミニオンズ(2015年)詳細は「ミニオンズ」を参照
初のスピンオフ作品『ミニオンズ』(英: Minions)は、2015年7月10日に全米公開された[14]。監督はピエール・コフィンとカイル・バルダ、脚本はブライアン・リンチ(英語版)、製作はクリス・メレダンドリとジャネット・ヒーリーが務めた[15]。7400万ドルの予算に対して、興行収入が全世界で11億5707万ドル以上の興行収入を記録し、『アナと雪の女王』に次ぐ世界歴代2番目に興行収入の多かったアニメーション映画となった[16]。日本国内に限っても興行収入は52.3億円を記録した。[17]
ミニオンズ フィーバー(2022年)詳細は「ミニオンズ フィーバー」を参照
2017年1月25日、『ミニオンズ』の続編にあたる『ミニオンズ フィーバー』(英: Minions: The Rise of Gru)の製作が発表され、同年7月19日に製作が開始された[18]。当初は2020年7月3日公開予定だったが新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、2021年7月2日、2022年7月1日に延期された[19]。監督はカイル・バルダ、脚本はブライアン・リンチ(英語版)、製作はクリス・メレダンドリとジャネット・ヒーリーとクリス・ルノーが務めた[20]。