怪獣島の決戦 ゴジラの息子
Son of Godzilla[出典 1]
監督
福田純(本編)
有川貞昌(特撮)
脚本
関沢新一
斯波一絵
製作田中友幸
出演者
高島忠夫
前田美波里
久保明
平田昭彦
佐原健二
黒部進
土屋嘉男
音楽佐藤勝
撮影
山田一夫(本編)
富岡素敬(特撮)
真野田陽一(特撮)
編集
藤井良平(本編)
石井清子(特撮)
製作会社東宝[出典 2]
配給東宝[10][12]
公開 1967年12月16日[出典 3]
上映時間86分[出典 4][注釈 1]
製作国 日本
言語日本語
配給収入2億6,000万円[要出典]
前作ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
次作怪獣総進撃
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『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』(かいじゅうとうのけっせん ゴジラのむすこ)は1967年(昭和42年)12月16日に公開された日本映画で[15][17]、ゴジラシリーズの第8作[出典 5]。略称は『息子』[31][32]。
製作、配給は東宝[9][27]。カラー、シネマスコープ[出典 6]。初回興行時の観客動員数は248万人[33][34][注釈 2]。併映は『君に幸福を センチメンタル・ボーイ』(監督:丸山誠治、主演:舟木一夫、東京映画作品)[6][9]。 前作『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』に続き、南海の島が舞台となっている[出典 8][注釈 3]。本編の撮影についてはグアム島ロケが敢行され、話題となった(詳細は#グアム島ロケを参照)。 公開当時は第一次怪獣ブームが起きていたことから、年少観客層を意識してゴジラの子供ミニラを登場させている[出典 9]。これを受けて「ゴジラはオスなのかメスなのか」が話題となり[23]、当時の宣伝材料では「パパゴジラ」と表記された。また、福田は「父子の情愛を描きたかった」とコメントしている[23]。ゴジラ親子の情愛が特撮パートで描かれていることが本作品の特徴であるが[出典 10][注釈 4]、東宝プロデューサーの田中友幸はゴジラの擬人化により凄みを失ったと述べている[45]。 ストーリー面では、ミニラのコミカルな描写やゴジラとの親子のやりとりなどほのぼのとした要素も見られるものの、本筋は科学者たちによるハードな内容となっている[38]。ヒロインのサエコとミニラの交流など、ストーリー面でも映像面でも本編と特撮の融合がなされている[38]。 「バヤリース」や「パンアメリカン航空」とのタイアップが行なわれている。 怪獣ブームを意識して制作された作品であったが、観客動員は前作を大きく下回り、東宝は次作『怪獣総進撃』をもってシリーズを終了することを決定した[46]。書籍『ゴジラ・デイズ』では、シリアスな本編とコメディタッチの特撮とが不調和であったと評価している[39]。 後にヨーロッパでは劇場公開されたが、アメリカではテレビ放映とビデオ発売のみであった[8]。 太平洋上。嵐の中を飛ぶ気象観測機が、海上を進むゴジラを発見する。進行方向には南海にゾルゲル島という孤島があるのみだった。 そのゾルゲル島では将来の人口増加に伴う世界的な食糧難対策として、楠見恒蔵博士を中心とした実験隊により、合成放射能ゾンデを利用した国連食糧計画機構によって気象コントロールによる農地化の実験「シャーベット計画」が秘密裡に進められていた[14]。フリー記者の真城伍郎はこれを嗅ぎつけて取材を申し込んだことで、副隊長の藤崎の口添えで実験隊の雑用兼炊事係となる。 いよいよ開始される気象コントロール実験であったが、島の中央部から放たれた謎の妨害エネルギーにより、放射能ゾンデ打ち上げは失敗する[14]。
概要
あらすじ