怪奇大作戦
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この項目では、1968年の作品について説明しています。

2007年のリメイク作品については「怪奇大作戦 セカンドファイル」をご覧ください。

2013年のリブート作品については「怪奇大作戦 ミステリー・ファイル」をご覧ください。

怪奇大作戦
ジャンルSFホラーミステリー特撮
脚本上原正三金城哲夫
佐々木守若槻文三
市川森一福田純
高橋辰雄、藤川桂介
田辺虎男、石堂淑朗
山浦弘靖
監督飯島敏宏円谷一
実相寺昭雄鈴木俊継
小林恒夫安藤達己
長野卓、仲木繁夫、福田純
満田かずほ
監修円谷英二
出演者勝呂誉
岸田森
原保美
松山省二
小橋玲子
小林昭二
音楽玉木宏樹
オープニング作曲:玉木宏樹「メインタイトル(OPENING (A))」
エンディングサニー・トーンズ「恐怖の町」
国・地域 日本
言語日本語
話数26
製作
プロデューサー守田康司、野口光一、淡豊昭
熊谷健、橋本洋二
制作円谷プロダクションTBS

放送チャンネルTBS
音声形式モノラル放送
放送期間1968年9月15日 - 1969年3月9日
放送時間日曜 19:00 - 19:30
放送枠タケダアワー
放送分30分

番組年表
関連番組怪奇大作戦 セカンドファイル
怪奇大作戦 ミステリー・ファイル
特記事項:
第24話は欠番
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『怪奇大作戦』(かいきだいさくせん) は、1968年昭和43年)9月15日から1969年(昭和44年)3月9日まで、TBS系列で毎週日曜19時 - 19時30分(JSTタケダアワー枠)に全26話が放送された、円谷プロダクション、TBS制作の特撮テレビドラマである。武田薬品工業による一社提供番組。

本項目では原典である連続特撮テレビドラマに付いて記載する。本作品を原作とした作品については、#リメイク作品を参照。
概要

現代社会に発生する謎の科学犯罪に挑戦する、「SRI」(Science Research Institute、科学捜査研究所)のメンバーたちの苦闘と活躍を描く。

毎回描かれる怪奇現象が、実は人間の手によって引き起こされた科学犯罪であり、これに立ち向かう正義の捜査チームという図式で構成されていることが特徴である[注 1]。また、社会に疑問を投げかけるような重いテーマもある[1]。怪獣や超人、超兵器が出現するわけではないが、未だに根強く多数の特撮ファンを引きつけている作品である[2]

前番組であるウルトラシリーズのような怪獣や超兵器が登場する派手な特撮ではなく[3]、本編に溶け込んだ特撮(光学合成を駆使し、科学犯罪をリアルに表現する)が目標とされた。こうした路線変更は、第一次怪獣ブームが終息し、子供たちの興味が怪奇や妖怪へと移っていったことが一因とされる[1]。TBSから支給された制作費は、1クール13本につき6900万円(1話あたり530万円)。これは空想特撮シリーズ3部作とほぼ変わらない破格の予算であり、知名度の高いレギュラー出演者やゲストが集められた。

こうして本編では、ほぼ毎回のように近未来的な科学技術による殺人事件が描かれ、陰惨でグロテスクな描写も少なくなかった[1]。TBS側も少し前からの「妖怪ブーム」などで「人が溶ける」といったショッキングなシーンに視聴者の興味が集まる傾向があると見て、むしろそういった趣向を円谷プロ側に新機軸として積極的に提案している。脚本の上原は本作品の作者には犯罪者的な要素や闇の妄想力が求められたと述べている[4]

金城哲夫が企画時に提示したのは、ホラー色が強い内容の『科学恐怖シリーズ チャレンジャー』というタイトルであった[5]

平均視聴率は22.0%を記録し、当時としても十分ヒット番組といえる数字だったが、タケダアワーの合格ラインは非常に高く、第1クールの放映終了時期に「延長措置なし」の判断が下された[注 2]。『戦え! マイティジャック』の12月終了に続き、番組の受注が完全に途絶えてしまった円谷プロは、1968年12月12日に大幅な人員整理を決行する。

監修の円谷英二は、昭和20年代から30年代にかけて『透明人間現わる』『透明人間』『美女と液体人間』『電送人間』『ガス人間第一号』など一連の変身人間による犯罪を描いた映画で特技監督を担当しており、円谷プロには得意とするミニチュアワーク以外にも、この種の特撮ノウハウの蓄積があった。

初期はスタッフも方向性を掴みかねていたため、シナリオやプロットのみで撮影に至らなかったエピソードが複数存在する。TBSプロデューサーの橋本洋二は自身の説明が観念的すぎたとしている一方、円谷プロは当時『マイティジャック』に掛かりきりであったため、あまり打ち合わせもできなかったとも述べている[7]
SRI(科学捜査研究所)

SRI(Science Research Institute[1]、エスアールアイ)とは、警察の捜査では解決不可能になった不可解な事件や不可思議な犯罪を、独自に開発した機械などを駆使して科学捜査を行う民間の研究組織である[4][注 3]。もっとも劇中では警察の依頼によって行動を起こすか警察との共同捜査が多いが、あくまでも民間という位置づけのために、警察と同等の権限は持たされていない。また、劇中には登場しなかったが、一般の研究員もいるという設定がある。
登場人物
的矢 忠(まとや ただし)
SRIの所長
[4]。元警視庁鑑識課長で、科学捜査の重要性を在職中から痛感していたため、経験を生かして退職後にSRIを設立した人物[4]。設定年齢:48歳[4]。警視庁捜査一課長の町田警部とは旧知で、お互いを「マチやん」「マトやん」と呼び合う仲である[4][注 4]。「殺人回路」に登場する同級生の伊藤大助には「ちゅう」と呼ばれている[4]。「こうもり男」には妻・敏子と息子・浩一が登場している[4]。全話登場。葉巻をよく吹かしているが、紙巻きたばこパイプを銜えることもある。将棋4級の腕前を持つ[4]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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