怒りの葡萄
The Grapes of Wrath
ポスター(1940)
監督ジョン・フォード
脚本ナナリー・ジョンソン
『怒りの葡萄』(いかりのぶどう、The Grapes of Wrath)は、1940年
のアメリカ合衆国のドラマ映画。モノクロ。1939年に発表されたジョン・スタインベックの同名小説の映画化作品である。同年の第13回アカデミー賞ではジョン・フォードが監督賞を、ジェーン・ダーウェルが助演女優賞を受賞、他に5部門がノミネートされた。 役名俳優日本語吹替
ストーリー 「怒りの葡萄」を参照
キャスト
NETテレビ版
トム・ジョードヘンリー・フォンダ小山田宗徳
母ジェーン・ダーウェル鈴木光枝
ケーシージョン・キャラダイン 大久保正信
祖父チャーリー・グレイプウィン
ローザシャーン (身重の妹)ドリス・ボードン(英語版)
父ラッセル・シンプソン(英語版)千葉耕市
アル・ジョード(兄)O・Z・ホワイトヘッド(英語版)
ミューリー・グレイヴスジョン・カレン(英語版)
コニー・リヴァースエディ・クイラン(英語版)
祖母ゼフィ・ティルベリー沼波輝枝
ノア (精神薄弱の兄)フランク・サリー(英語版)
ジョン(伯父)フランク・ダリエン(英語版)
ウィンフィールド ・ジョード(幼い弟)ダリル・ヒックマン(英語版)
ルース・ジョード (幼い妹)シャーリー・ミルズ(英語版)
不明
その他矢田稔
富田千代美
青野武
森功至
松尾佳子
油谷佐和子
演出小林守夫
翻訳森田瑠美
効果藤田信男/遠藤堯雄
調整前田仁信
制作東北新社
解説淀川長治
初回放送1972年2月27日
『日曜洋画劇場』
製作エピソード
原作を読んで深く感銘したフォンダは、どうしてもトム・ジョード役をやりたいと熱望し、そのようなフォンダに対してザナックはトム・ジョード役を餌に7年もの長期契約を提示した。フォンダは長期間縛られることを嫌っていたが、トム・ジョードを演じるという目的のために7年契約を受け入れた。その結果、映画の影響もあり、フォンダはアメリカを代表するタフ・ガイとみなされるようになったが、反面でスタジオに長期契約で縛られ、俳優として脂の乗った時期を不本意に過ごさざるを得なくなった。
映画の内容は、おおよそ原作を忠実に再現しているが、原作の政治的な面は影を潜め、むしろ家族ドラマを前面に出している。さらに映画の終結部分において、20世紀フォックス社の社長ダリル・F・ザナックが、監督フォードの意図を無視して台本に、ママ・ジョードの「民衆はいつでも生き続けるんだよ…」のセリフを付け加えた[1]。