忘却探偵シリーズ
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忘却探偵シリーズ
ジャンル
ミステリ
小説
著者西尾維新
イラスト講談社BOX:VOFAN
講談社文庫:くろのくろ
出版社講談社
掲載誌メフィスト
レーベル講談社BOX
講談社文庫
刊行期間2014年10月 -
巻数講談社BOX:既刊13巻(2021年4月現在)
講談社文庫:既刊7巻(2022年4月現在)
漫画:掟上今日子の備忘録
原作・原案など西尾維新(原作)
VOFAN(キャラクター原案)
作画浅見よう
出版社講談社
掲載誌月刊少年マガジン
レーベルKCデラックス
発表号第1シーズン:2015年9月号 - 2017年4月号
巻数既刊5巻(2017年4月現在)
ドラマ:掟上今日子の備忘録
原作西尾維新
脚本野木亜紀子
演出佐藤東弥、茂山佳則、小室直子
音楽笹野芽実、末廣健一郎
制作AX-ON(協力)
製作日本テレビ
放送局日本テレビ
放送期間2015年10月10日 - 12月12日
話数全10話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画テレビドラマ
ポータル文学漫画テレビドラマ

「忘却探偵シリーズ」(ぼうきゃくたんていシリーズ)は、2014年10月に出版された『掟上今日子の備忘録』(おきてがみきょうこのびぼうろく)を始めとする西尾維新推理小説シリーズ。イラストVOFAN。すべて講談社BOX講談社)より刊行されている。各巻のタイトルは「掟上今日子の○○○」となっており、「○○○」には、二語と一字で構成された紙媒体を指す三字熟語が入る。一部作品は文芸誌『メフィスト』が初出となる。2018年からは講談社文庫(講談社)から文庫版が出版されており、イラストはくろのくろが担当する。

寝ると記憶がリセットされる忘却探偵の掟上今日子が、依頼人から持ち込まれる事件を「ほぼ」1日で解決に導いていく推理小説。物語は主に冤罪体質の青年・隠館厄介が相棒役となる長編と、刑事が相棒役となる短編など語り部別に分かれている。

月刊少年マガジン』2015年9月号から2017年4月号まで浅見ようによる漫画版が連載され、2015年10月から12月まで新垣結衣の主演でテレビドラマ化された。
制作背景

西尾は、『暦物語』のころからミステリーを書きたくなってきたと振り返っている[1]。レトリックやダイアローグに凝った作品が多くなってきていたため、本シリーズはその辺りを抑えて書いているという[1]。デビュー作『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』とは共通項が多いとも述べており、今日子が同作品の舞台となる島に呼ばれてもおかしくない人物であることに触れ、そういう意味でも原点回帰かもしれないと西尾は語っている[1]
登場人物
掟上 今日子(おきてがみ きょうこ)
本シリーズの主人公。置手紙(おきてがみ)探偵事務所の所長であり
探偵。生年月日不明。自称:25歳。総白髪で、眼鏡をかけた美女。1日で記憶を失う(前向性健忘症の一種とされる)ため、「最速の名探偵」「忘却探偵」と言われている。記憶を失う瞬間は厳密な24時間後ではなく、今日子が眠った瞬間に消える(睡眠薬等で強制的に眠らされた場合も同様)。目が覚めると自分の名前や職業すらも忘れている為、記憶のバックアップ機能として、手足や腹には自分自身の情報や事件の内容が彼女自身の手によりマジックペンで書かれており、また事件解決に必要とあらば何日でも徹夜することも辞さないが逆に今の知識や感情が推理の妨げとなる場合にはあえて眠って記憶をリセットする。1日以内だと記憶力は非常に優れている。基本的には1日以内で解決できない事件は引き受けず、この体質ゆえに事前の依頼予約も受け付けないが、様々な可能性を検証する網羅推理型ながら解決速度は高く、このお陰で突発的な事件に巻き込まれる厄介にとって、五本の指に入る名探偵となっている。また体質を逆手に取った究極の守秘義務や依頼したという事実自体の隠蔽など機密性の高い事件にも向いており、警察など公的機関からの依頼も多い。探偵事務所兼自宅は3階建てのビルで、応接間に辿り着くまで様々なセキュリティチェックを受けるため1時間かかる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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