忘却バッテリー
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忘却バッテリー
ジャンル
野球ギャグ青春
漫画
作者みかわ絵子
出版社集英社
掲載サイト少年ジャンプ+
レーベルジャンプ・コミックス
発表期間2018年4月26日 -
巻数既刊17巻(2024年1月現在)
アニメ
原作みかわ絵子
監督中園真登
シリーズ構成横手美智子
キャラクターデザイン長谷川ひとみ
音楽菊谷知樹山崎寛子
アニメーション制作MAPPA
製作KADOKAWA、MAPPA
放送局テレビ東京系列ほか
放送期間2024年4月10日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『忘却バッテリー』(ぼうきゃくバッテリー)は、みかわ絵子による日本漫画作品[1]ウェブコミック配信サイト少年ジャンプ+』(集英社)にて、2018年4月26日より隔週木曜更新で連載中[2][3]
概要

みかわにとって2作目の連載作品[4]。話数カウントは「第○話」、キャッチコピーは「天才たちは出会ってしまった…!」「気づいてしまった もう、逃げられない。」など。

みかわは前作『ブタイゼミ』で演劇をテーマとしていたが、読者の母数が多いジャンルに挑みたいと野球漫画を描くことした。野球の絵や漫画は好きだが、試合を観ることは少なかったこともあり、スポーツに興味のない人でも読みやすく作っているという。1度は他社で連載を試みるも企画が通らず、漫画家の二宮裕次にアドバイスを受けるなどをしていたが、最終的に修正を施さず『少年ジャンプ+』で連載することが決定した[4]。集英社新連載40連弾の第3弾[5]として『終末のハーレム ファンタジア』・『アビスレイジ』などとほぼ同時期に始まった。

取材先として高校野球の地方予選(千葉県神宮球場など)を挙げている。また、野球を本格的にやっていた夫[注 1]に話を聞くこともあるという。そのほかの情報源として速報性に優れたTwitterYouTubeなどを活用している[4]

週刊少年ジャンプ』(集英社)2020年1号で出張掲載が行われた[7]。これによって単行本7巻の電子書籍版売上が前巻比で245%に急増した[8]。『SPY×FAMILY』・『地獄楽』などと共に『少年ジャンプ+』の代表的な作品として挙げられることもある[1]次にくるマンガ大賞2019年Webマンガ部門で6位を受賞した[9]。2020年10月にはジャンプフェスタでオリジナルアニメが公開された[10]

「本誌には連載されないかもしれないが「ジャンプ」を冠する媒体/作品としてどこか納得感のある」作品であり、その点で『少年ジャンプ+』らしさを体現した作品の一つとも評されている[11]
あらすじ

かつて中学硬式野球界で誰もが恐れた天才バッテリー・清峰葉流火と要圭。中学時代に彼らと対戦した山田太郎は野球を辞める決意をし、野球部のない小手指高校に進学する。だがそこで出会ったのは、記憶喪失により野球素人となった要と、それにくっついて入学してきた清峰だった。さらに、かつて清峰-要に心を折られて野球を辞めた天才プレーヤー・藤堂葵と千早瞬平もまた、同じく小手指高校に入学していることが判明。出会うはずのない場所で出会ってしまった天才たちは、発足したばかりの野球部に入り、再び野球の道を歩み始める。
登場人物

担当声優はOVA(ジャンプスペシャルアニメフェスタ2020)版 / テレビアニメ版の順に表記。一人しか記載がない場合はテレビアニメ版での配役。
都立小手指(こてさし)高校

勉学も部活も普通の都立高校。ネットによると女子が可愛いとの評判。吉祥寺に近い位置にあり、高校野球では西東京地区に属する。これまで野球部は無く同好会だけだったが、要達が入部し部活動に。夏の地区大会は部員10人で進み4回戦で帝徳に敗れる。秋は部員8人で勝ちきれないとした監督の判断で棄権。2年目は部員20人で活動している。

名前の由来は作者が初めて上京した時に住んでいた埼玉県小手指町から。
清峰 葉流火(きよみね はるか)
声 - 細谷佳正[10] / 増田俊樹[12]、川井田夏海(幼少)/いなせあおい(幼少)本作の主人公。宝谷シニア出身。1年生→2年生。投手、右投右打。背番号1。身長185cm。血液型B型。12月10日生。中学時代、「完全無欠」と評された天才投手。1年にして最速148km/hの剛速球と鋭く曲がる高速スライダーが武器。持ち玉は他にスローカーブも存在。シニアで四番打者であり、打撃センスも非常に高く足も速いが、コミュニケーション能力に難がある。要に対しては従順だが、それ以外の人物に対しては終始冷淡かつ傲岸不遜。名門宝谷でエース兼4番であり1年目の夏大会も4番ピッチャー。2年からは疲労を少なくするため5番を打つ。野球に関しては天性の素質を持つが、本人は極度の負けず嫌い(俊足を見せた千早に対して勝負を挑もうとするなど投手以外でも負けず嫌い)でこそあれ「圭と野球をすること」と「ピッチング」にしか興味がなく、トレーニングや体調管理、チーム内のコミュニケーション等はほぼ要に依存している。
要 圭(かなめ けい)
声 - 宮野真守(OVA版・テレビアニメ版[10][12])、松本沙羅(幼少)/永瀬アンナ(幼少)本作のもう1人の主人公。宝谷シニア出身。1年生→2年生。捕手、右投左打。背番号2。身長172cm。血液型AB型。4月15日生。清峰の幼馴染。かつては冷静沈着なリードで勝利に導く天才捕手だったが、記憶喪失により野球に関するあらゆる知識と興味を失い、性格も生来のお調子者キャラになっている。時折突発的に記憶が戻り、かつての冷静沈着な状態になることもあるが、後にこの変化は記憶の問題ではなく解離性同一性障害による人格交代であったことが判明する。選手としては名門宝谷シニアで3番を打っていた強打者。記憶喪失でも巻村の直球を当ててツーベースを放つなど努力で鍛えた打撃力はおとろえていない。守備面でもキャッチングの構えを忘れておらず、智将からリードも鍛えており脳がパンク仕掛けることもあるが上達してきている。
アホ[注 2] / 主人(マスター)
「記憶喪失」後のお調子者の人格。野球に対する知識・技術は素人同然。チームメイトからは「アホ」「何も考えていない」などと評され、いい加減で間の抜けた言動ばかりとるものの、どこか憎めないその性格は野球部のムード作りに貢献している。女子が多いという理由から小手指高校へ進学。当初は野球に関わることさえ嫌がっていたが、様々な体験を経て野球の楽しさに目覚め、智将時代に自ら書き残していた「ぜったいノート」でキャッチャーとしての膨大な知識を習得していく。本人はあまり自覚していないが実は他人の感情の機微に敏く、鋭い発言で図星を突くこともしばしば。作中の時系列上は後から出てきたような形だが、本来はこちらが主人格。現在は「智将」人格のアドバイスを受けながら智将を超えるプレーヤーになるべく奮闘している。
智将
天才捕手と呼ばれていた頃の人格。自信に溢れた冷静沈着な性格で、ある種のカリスマ性を持つ。尋常でない努力と執念により習得した技術と理論を武器とし、捕手としても打者としても超一流。だがその一方、非情までのストイックさゆえに周囲との軋轢を呼ぶことも多かった。幼い頃に葉流火の野球の才能に触れたことを発端とし、「葉流火を一流のプロ野球選手にする」「そのために野球以外は全て捨てる」という尋常でない決意により生まれた人格であり、野球にしか興味を持てないが野球を楽しむこともできない。野球を追究していく中で遭遇した負の感情によって多大な精神的負荷を抱え込み、中3の時に限界を超えて休眠状態に陥ってしまう。代わりに主人格が表出し、その状態が周囲からは「記憶喪失」と解釈されていた。現在は時折人格交代できる程度には回復しており、主人格のことをからかい半分に「主人(マスター)」と呼びつつ、自身の消滅に向けて野球教育に勤しんでいる。
山田 太郎(やまだ たろう)
声 - 福山潤[10] / 梶裕貴[13]1年生→2年生。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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