志賀貢
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志賀 貢(しが みつぐ、1935年6月10日 - )は、北海道出身の作家医師
人物・来歴

昭和医科大学卒業、同大学院医学研究科博士課程修了後、1971年「腫瘍細胞の細胞周期と放射線感受性について」で医学博士を取得。臨床医として約50年にわたって診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接している傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』(角川文庫)を初めとする小説やエッセイなど著書多数を出版。

また、内科医として診療の傍ら、小説、エッセイを執筆し、美空ひばり恋港/美幌峠」(1986年)などの作詞も手掛け、屈斜路湖畔を望む美幌峠には歌碑が建立されている[1]。この2作品は1986年10月10日角川文庫から発行された「美幌峠で逢った女」[2]の作中にとして挿入されており、美幌町図書館に同書が保存されている[3]。志賀が作中の二つの詩に曲が付いたことを知ったのは、5月の終わり頃であり、いちはやく出張先まで電話で知らせたのは、心筋梗塞で悩む患者であった。受話器から、作曲した岡千秋ピアノと歌声が流れて来た時は、志賀は腕に鳥肌が立った。岡が自ら唄っている「恋港」と「美幌峠」のテープを、ひばりに聞かせたのは、患者の主治医で兄弟以上の仲の親友であった。普段は気の強い親友であったが、この時だけは手が震え、飲んだことのない出されたコーヒーを一気に飲んで、その夜は、不眠症にかかるほどであった。志賀は「美幌峠で逢った女」の後書きに『すばらしい親友を持ったものだと、つくづく思う。親友の友情や、患者さん達の好意にもむくいるためにも、このレコードだけは、なんとしてもヒットしてほしいと願っている。』と書いている[4]。ひばりが歌の舞台となった美幌を訪れる計画もあったが、体調を崩したため実現しなかった[5]。実現していた場合、発売前の7月に美幌観光牛肉まつり[6]の会場で発表し、発売後の10月8日に美幌町民会館で行なわれる記念カラオケ大会に出演予定であった。カラオケ大会では入院中の同2日に自ら録音した肉声コメントが、会場に流れた[4]。志賀と岡と美幌との縁はこの後も続き、町内で行われた「美幌100年記念カラオケ大会」の審査員も務めた[4]
著作

『執刀の嘆き』デザインスタジオ・モア編集室編 1976

『医者にも言わせてほしい 間違いだらけの医者いじめに反論する』エール出版社 1978

『医者のないしょ話』正続 
毎日新聞社 1979-80 のち角川文庫

『極意!医学的人相占い』毎日新聞社 1979

『男と女のないしょ話』毎日新聞社 1980 のち角川文庫

『大人になれる本 ドクトル志賀がないしょで教える』二見書房 サラ・ブックス 1980 『大人のないしょ話』角川文庫

『知床医者のないしょ話』毎日新聞社 1980 『北国医者のないしょ話』角川文庫

『男と女の占い方』毎日新聞社 1981

『女の誘い方』ごま書房・ゴマブックス 1981

『女の歓ばせ方part2』ごま書房・ゴマポケット 1981

『健康ことわざ事典』女子栄養大学出版部 1981

『しぐさでわかる人間診断 ドクトル志賀がないしょで教える』産報出版 1981 『「しぐさ」の人間診断』広済堂文庫 1996

『新・男と女のないしょ話』毎日新聞社 1981 『カラダのないしょ話』広済堂文庫 1995

『手のひらでわかる健康診断』産報出版 1981

『病院長のないしょ話 1千万円の脅迫倒産』毎日新聞社 1981 のち角川文庫

『夫と妻のナイト話』サンマーク出版 1982

『男と女の医学粋談』毎日新聞社 1982 『大人のないしょ話』広済堂文庫 1995

『体のことわざウソ・ホント』女子栄養大学出版部 1982 『からだと食べものおもしろことわざ事典』三笠書房・知的生きかた文庫

『酒飲みをはげます本』広済堂出版 1982 のち三笠書房・知的生きかた文庫

『新医者のないしょ話』毎日新聞社 1982

『病気にならないことわざ事典』女子栄養大学出版部 1982 のち三笠書房・知的生きかた文庫

『女を歓喜させる本』壱番館書房 1983

『思春期のないしょ話』毎日新聞社 1983

『まちがい健康学』毎日新聞社 1983 のち三笠書房・知的生きかた文庫

『おもしろくって,役にたつクイズ「健康」ゼミナール』講談社・オレンジバックス 1984

『女の子が読む本』広済堂出版・豆たぬきの本 1984

『血液型恋のないしょ話 上手に誘う、誘われる』徳間書店 1984

『血液型・こんな女と結婚したい 医学的にみた愛のパートナーさがし』角川書店 1984

『下町医者』毎日新聞社 1984

『Dr.志賀のおもしろ健康診断』part 1-2 角川文庫、1984-86

『アレルギーが消えた ぜんそく・じんましん・鼻炎がスッキリ』光文社・カッパ・ブックス 1985

『血液型・体型別しつけ法 上手なほめ方・しかり方』学習研究社 1985

『血液型でステキな愛をみつけよう 血液型+体型別データ満載』大陸書房 1985

『こんな恋人みつけたい 血液型ラブ・アタック大作戦』集英社文庫 1985

『新々医者のないしょ話』毎日新聞社 1985

『青春女医物語』角川文庫 1985(小説)

『ドクターの血液型面白雑学事典』編 毎日新聞社 1985

『肉を食べて健康にやせる 太る体質はこれで解消』光文社・カッパ・ブックス 1985

『あなたもW60をきれる 美しく、健康にやせる本』広済堂出版 1986

『下町医者のないしょ話』角川文庫 1986

『ドクター志賀の「しぐさ」でわかる人間診断 一目で見抜く体の異常・心の内側』大和出版 1986『「しぐさ」の秘密』廣済堂文庫 1997

『ドクターのとっておき男だけのないしょ話』角川文庫 1986

『美幌峠で逢った女』角川文庫 1986(小説)

『やぶ髭物語』角川文庫 1986(小説)

『医者のウラ話健康常識のウソ・ホント』白馬出版 1987

『医者のとっておきの話』角川文庫 1987

『医者のないしょ話 ぞくぞく』毎日新聞社 1987

『かしこい相手の読み方、自分の見せ方』白馬出版 1987

『性に関する諺事典 男と女の知的会話のために』ベストセラーズ・ワニ文庫 1987


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