志村車両検修場
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志村車両検修場
検修場正門(2022年12月)
基本情報
所在地東京都板橋区高島平9-1-1
鉄道事業者東京都交通局
最寄駅西台駅
管轄路線都営地下鉄三田線
管轄車両6300形6500形
旧称志村検車場、志村車両工場
開設1968年(昭和43年)11月10日(志村検車場)
車両基地概要
敷地面積約13万7,000 m2[1]
留置線本数19本
検査線本数6本
洗浄線本数3本
その他設備臨時検査線、車輪転削線、試運転線、工場線など
最大収容両数336両[1](8両編成42本)
配置両数248両
配置両数
電車248両
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志村車両検修場(しむらしゃりょうけんしゅうじょう)は、東京都板橋区高島平にある都営地下鉄三田線車両基地である。

志村車両検修場のある交通局志村庁舎は三田線の中枢部となっており、保線作業を担当する志村保線管理所、乗務員基地の高島平乗務管理所、職員住宅の志村寮などを擁する。なお、施設名に「志村」と付くものの、いずれも志村の町域には位置していない。

高島平駅から入出区線が通じているが、地理的には西台駅のすぐ北側に位置している。
概要

1968年昭和43年)11月に、都営地下鉄6号線の志村(現・高島平) - 巣鴨間の開業の際に、都営地下鉄2番目の車両基地として志村検車場が発足した[2]。翌1969年(昭和44年)9月には重要部・全般検査を行う整備工場として、志村車両工場が発足した[3][2]。新設当初は団地の建物も少なくいわゆる「青天井」の状態となっていた基地であった。

1970年(昭和45年)に、施設上部の有効活用のため、車庫の上部に人工地盤を建設した。そこに公営住宅(都営住宅西台アパートおよび東京都住宅供給公社西台住宅)と板橋区立高島第四小学校2001年平成13年)に廃校)が設置された。この中で、上野モノレール2代目車両「M形」の車体が長年留置されたのも風雨に当たることがないためだった。

2000年(平成12年)4月には、組織上別々であった志村検車場と志村車両工場が統合され、志村車両検修場となった[3][2]

三田線は開業当初4両編成。1972年の日比谷延伸以来6両編成で運行されてきたが、2022年より開始された8両編成運転を見据えた設計で、ほとんどの留置線で1本につき8両編成が2本留置可能である。1999年(平成11年)に廃車になった6000形は、搬出されるまでの間1?2両ずつに分けて奥に留置されていた。

工場施設も併設され、重要部検査出場の際に使用する試運転線もある。試運転線の上に志村寮、留置線の上には高島平乗務管理所・公営住宅がある。1970年(昭和45年)に開設された公営住宅は車庫上空の有効活用の一例として当時話題になった。車両検修場留置線構内のうち、公営住宅部分に当たる1~18番線が存在している。かつては19番線まで存在していたが、現在は廃止されている。

なお、都営地下鉄の車両基地を地上で目に出来るのは本検修場と浅草線馬込車両検修場だけであり、新宿線の大島車両検修場大江戸線木場車両検修場および同検修場高松車庫は全地下型の検修場のため、関係者以外は立入ができない[4]。ただし、木場検修場に関しては毎年夏にはとバスツアーの見学で目にする機会がある。

2010年(平成22年)4月から重要部・全般検査(修車業務)については東京交通サービスに委託している[5][6]。ただし、東京交通サービスは管理監督業務を行っており[5]、実際の業務は協力会社JR東日本テクノロジーが行っている[7]

施設全景(2007年4月)

人工地盤の下に設けられた留置線(2022年12月)

人工地盤上の西台アパート(2023年2月)

旧・車両工場エリア内部。車両は廃車搬出直前の6300形6311Fで三田線フェスタ2023公開時(2023年11月)

旧・車両工場エリア内部。車輪などの保管場所で三田線フェスタ2023公開時(2023年11月)

引上げ線部で、東急3020系・相鉄21000系・都営6500形。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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