『忍者龍剣伝』(にんじゃりゅうけんでん)は、テクモ(現コーエーテクモゲームス)が1988年に発売したアーケードゲームのアクションゲーム。同年に発売したファミリーコンピュータのアクションゲームとその続編やアニメーションによる一連のシリーズである。日本国外版のタイトル名は『NINJA GAIDEN』。なお、ここでのNINJA GAIDENはXbox版以降の作品とする。 主にアメリカを舞台に、「龍の忍者」である主人公リュウ・ハヤブサの活躍を描く。 2008年時点で「NINJA GAIDEN」シリーズを含む全シリーズの世界累計出荷本数は770万本を超える[n 1]。 時間軸的にはGB版、NINJA GAIDEN、DragonSword、NINJA GAIDEN2、I、III、II、OVAの順で進行し、その後デッド オア アライブ シリーズ(1996年?)へと繋がっていく。シリーズ最初の作品であるアーケード版は、FC版のモチーフにはなっているがシリーズ作品とのつながりはない。なお、NINJA GAIDEN3は過去と未来の設定が混在しているため、時期ははっきりしない。ゲームギア版、マスターシステム版、YAIBAに関しても時系列は不明。 ゲームメディアに難易度の高さを指摘された当時の開発リーダーでもある板垣伴信が「難しいならできるようになるまで頑張れ」「上達することも面白さである」という主旨の、ある種突き放したコメントをしていた。 毛利名人も過去にテレビ東京系『ファミっ子大集合』内の「ファミっ子チャレンジランド」コーナーにて小学生9人相手に『忍者龍剣伝』のハイスコア対決を行い、1人だけ放送時間内に全面クリアした。 ※ 移植版も含める。
シリーズ
シリーズ履歴
1988年 忍者龍剣伝 - アーケード
1991年 NINJA GAIDEN - Atari Lynx (海外のみ)
1988年12月 忍者龍剣伝 - ファミリーコンピュータ(ファミコン)
1989年3月 NINJA GAIDEN(海外版) - NES(海外版ファミコン)
1992年 忍者龍剣伝 - PCエンジン (発売はハドソン)
1990年4月 忍者龍剣伝II 暗黒の邪神剣 - ファミコン
1991年6月 忍者龍剣伝III 黄泉の方船 - ファミコン
1993年 NINJA GAIDEN III Ancient Ship of Doom - Atari Lynx (海外のみ)
1991年11月 忍者外伝 - ゲームギア (開発は日本システムハウス・発売はセガ)
1991年12月 忍者龍剣伝GB 摩天楼決戦 - ゲームボーイ(開発はナツメ)
1992年 NINJA GAIDEN - マスターシステム (海外のみ。開発はシムス・発売はセガ)
1995年8月 忍者龍剣伝 巴 - スーパーファミコン忍者龍剣伝I、II、IIIの3作を1本にSFC移植したリメイク。
2004年 NINJA GAIDEN - Xbox
2004年 NINJA GAIDEN ハリケーンパック Vol.1 (Xbox Live!利用者のみがプレイできた拡張パック1)
2004年 NINJA GAIDEN ハリケーンパック Vol.2 (Xbox Live!利用者のみがプレイできた拡張パック2)
2005年 NINJA GAIDEN Black - XboxXbox Live!にて配信されていたハリケーンパック2種を基に、ゲーム自体の調整とミッションモードを加えたNINJA GAIDEN完全版
2007年 NINJA GAIDEN Σ - PlayStation 3NINJA GAIDEN Blackに新要素を加えたリメイク版。
2008年3月 NINJA GAIDEN Dragon Sword - ニンテンドーDS
2008年 NINJA GAIDEN 2 - Xbox 360
2009年 NINJA GAIDEN Σ2 - PlayStation 3(シリーズ初オンライン協力プレイ対応)NINJA GAIDEN 2に新要素を加えた完全版。
2012年2月 NINJA GAIDEN Σ PLUS - PlayStation Vita
2012年3月 NINJA GAIDEN 3 - PlayStation 3・Xbox 360
2012年12月8日 NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge - Wii U
2013年4月4日 NINJA GAIDEN 3: Razor's Edge - PlayStation 3・Xbox 360
2013年2月28日 NINJA GAIDEN Σ2 PLUS - PlayStation Vita
2014年3月27日 YAIBA: NINJA GAIDEN Z
2021年6月10日 NINJA GAIDEN: Master Collection - PlayStation 4・Xbox One・Nintendo Switch・Steam
1992年にアーケード版に近いシステムのメガドライブ版がセガで開発され、1994年7月にMVS対応タイトルとして『忍者外伝2』が御茶ノ水のゲームセンター等でロケテストが行なわれていたが、いずれも発売中止となる。デッド オア アライブ シリーズには、リュウ・ハヤブサがプレイヤーキャラクターとして出演している。 大きく分けるとアーケード版とファミコン(FC)版、FC版のアレンジ移植であるPCエンジン版に三区分出来る。この節では、それぞれについて解説する。現時点では前述したとおり、Xbox版『NINJA GAIDEN』以前にリリースされたシリーズ作品についても、節を分けて記載している。 忍者龍剣伝ジャンルアクションゲーム 『忍者龍剣伝』(およびNINJA 外伝(GAIDEN))の題名の最初の作品で、ファミコン版等との繋がりはない。全編通して「西洋人が勘違いした忍者(日本文化)」という、いわゆる西洋忍者なステレオタイプを下地にした派手目な作風である。高低差要素のあるベルトスクロールアクションゲームに近いゲームで、「握るボタン」とボタンの組み合わせによる忍者アクションができる。2人同時プレイも可能。 ゲーム中のBGM作曲はメタルユーキによる。コンティニュー画面では主人公が縛り付けられ、その上から丸鋸が降りる。 物語は1999年、ノストラダムスの血を引くブレードダムスがアルカトラズから囚人を脱獄させ犯罪組織を結成してアメリカ大統領を誘拐し、ブレードダムス暗殺のため東京から「忍」と呼ばれる暗殺者がアメリカに呼ばれるというものである。そのため、本作においては「リュウ・ハヤブサ」とは言及されてはいない。日本国外版で外伝と付いているのは、現地での格好のいい響きのよさからつけられた。 8方向レバーと3ボタンで操作する。ボタン3はレバーにある。暗殺術「忍者五体技」を用いて戦う。 体力は最大5ゲージ分あり、3回打撃を食らうとダウンしながら1ゲージ分を失う。空中では1回の打撃でダウンはするものの、残り2打撃分軽減される。アイテム類は点在する障害物を破壊することで出現。ただし、敵を吹き飛ばしてぶつける、あるいは自身が吹き飛ばされることでしか破壊できない。 国内外の基板出荷数は12000セットと、後発のデッドオアアライブシリーズが登場するまで、テクモ製では最上位に位置していた。 忍者龍剣伝ジャンルアクションゲーム
ゲーム
忍者龍剣伝 (アーケード版)
対応機種アーケード
開発元テクモ(ストロングチーム)
発売元テクモ
音楽斎藤幹雄
人数1人?2人
メディア業務用基板
稼働時期1988年10月
1988年
1989年2月10日
対象年齢CERO:B(12才以上対象)
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ボタン1 - 闘えボタン(攻撃)連打で殴り、ハイキック、蹴りの「3段連続拳」ができる。また、刀アイテムを獲得すれば10回まで刀で攻撃できるようになる。
ボタン2 - 跳べボタン(ジャンプ)レバー入力でのハイジャンプや、壁を蹴って大きく後ろに跳ぶ「飛鳥がえし」で敵の背後を取ることができる。
ボタン3 - 握れボタン特定の地形につかまる。棒や綱につかまって移動する「綱渡り術」、回転して反動をつけた「反動蹴り」、敵を飛び越す際に敵の首をつかんで投げる「首刈り投げ」も可能で、この投げの初出は本作。
他ゲーム機への移植事例
2009年7月28日、Wii版バーチャルコンソールアーケード(VC)で配信開始された(要800Wiiポイント(800円))。2019年1月31日にWii版VC自体がサービスを終了したため、現在は新規に購入出来ない。
2019年5月9日、アーケードアーカイブスの1作品として、PlayStation 4とNintendo Switchで配信開始。
『NINJA GAIDEN Black』ゲーム内で条件を満たすことにより、おまけ要素として本作をプレイすることが可能。
BGMが一部差し換えられている。
忍者龍剣伝 (家庭用ゲーム機版)
対応機種ファミリーコンピュータ[FC]
PCエンジン[PCE]
開発元[FC]テクモ[3]
[PCE]Hudson-Era H.K.
発売元[FC]テクモ[3]
[PCE]ハドソン
Size:61 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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