凡例忍海大国
時代飛鳥時代
生誕不明
死没不明
官位小錦下
主君天武天皇
氏族忍海造
テンプレートを表示
忍海 大国(おしうみ/おしのみ[1] の おおくに[2])は、飛鳥時代の人物。姓は造[3]。冠位は小錦下。 『日本書紀』天武天皇3年(674年)3月7日の条にのみ現れる。この日、対馬国司守の忍海造大国は、「銀が初めて当国から出たので貢上します」と知らせた。大国はこれによって小錦下の位を授かった。これは対馬国のみならず日本における銀鉱山発見の最初の記録である。大国について他の事績は知られない。
経歴
参考文献
小島憲之、直木孝次郎、西宮一民、蔵中進、毛利正守校注・訳 『日本書紀(三)』、小学館、新編日本古典文学全集4、1998年、ISBN 4-09-658004-X。
坂本太郎、家永三郎、井上光貞、大野晋校注 『日本書紀(五)』、岩波文庫、1995年、ISBN 4-00-300045-5。(1993年刊の、岩波書店・新装版日本古典文学大系『日本書紀』を文庫化)。
太田亮『姓氏家系大辞典』 角川書店、1963年、ISBN 4-04-030200-1。
脚注^ 「於之乃美」(『和名類聚抄』)、「於尸農瀰」(『日本書紀』顕宗天皇即位前紀)による。
^ 旧仮名遣いでの読みは「おしぬみのおほくに」。
^ 忍海氏(忍海造・忍海連)は開化天皇皇子の建豊波豆羅和気王の後裔で、忍海部(飯豊青皇女の御名代部)の伴造。