忍法忠臣蔵
監督長谷川安人
脚本加藤泰
高田宏治
出演者丹波哲郎
桜町弘子
岬瑛子
三島ゆり子
西村晃
大木実
音楽津島利章
撮影わし尾元也
編集堀池幸三
製作会社東映京都撮影所
配給東映
公開 1965年2月25日
上映時間83分
製作国 日本
言語日本語
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『忍法忠臣蔵』(にんぽうちゅうしんぐら)は、1965年の日本映画[1]。
東映京都撮影所製作、東映配給。主演:丹波哲郎、監督:長谷川安人。モノクロ。
『くノ一忍法』『くノ一化粧』に続く東映「くノ一シリーズ」第3作[1]。原作は山田風太郎の『忍法忠臣蔵』[2]。 時は元禄。江戸城松の廊下に於いて、浅野内匠頭が吉良上野介に刃傷に及んだ。伊賀忍者・無明綱太郎は上杉家の智将・千坂兵部から「赤穂浪士の仇討ちを未然に防いでほしい」と頼まれる。綱太郎は兵部の娘・織江をもらい受けることを条件に、これを引き受けた。綱太郎はくノ一を引き連れ、大石内蔵助を始め、赤穂四十七士を女の色香に溺れさせて骨抜きにしようと暗躍する[2][3][4]。 企画は東映京都撮影所(以下、東映京都)の実権を握る[5][6]当時の同撮影所所長・岡田茂[6][7]。タイトルから「くノ一」を外したのは『くノ一忍法』製作の際、シナリオで19ヵ所、フィルムで10ヵ所、映倫からカットを要求されて揉めたため[7]、映倫への誠意としてタイトルから「くノ一」の文字を外した[7]。この年、NHKの大河ドラマ2作目『赤穂浪士』が高視聴率を記録したことで[8]、大映が1958年の『忠臣蔵』を社宝版と銘打ち、リバイバル公開するなど忠臣蔵がブームになっていたことから[8]、山田風太郎原作の『忍法忠臣蔵』を取り上げた[8]。 中島貞夫が岡田を冷やかすつもりで出した企画を映画化した『くノ一忍法』が[9][10][11]、1964年10月に公開され、新人・中島貞夫を監督に起用し、高額スターも使わず、製作費もテレビ映画に毛の生えた程度の低予算で製作しながら[7][12]、東京オリンピックに喰われた映画興行界を独走し[7]、配収1億5000万円を越える水揚げを記録したことから岡田が高笑いし「くノ一」をシリーズ化した[7][13]。当時は女性の裸が登場する時代劇は珍しかった[14]。 東映京都製作の時代劇の興行不振が続くため[15]、岡田は1965年に時代劇をテレビに移す決断を下し[16][17][18][19]、「映画ではテレビでは出来ない不良性感度映画を製作する」と宣言した[20][21][22]。
あらすじ
キャスト
無明綱太郎 : 丹波哲郎
千坂兵部 : 西村晃
織江・おゆう : 桜町弘子
お求B: 三島ゆり子
お梁 : 扇町京子
お琴 : 阿井美紗子
鞆絵 : 内田高子
お杉 : 弥永和子(新人)
お桐 : 小島恵子(新人)
上杉綱憲 : 五十嵐義弘(新人)
佐藤京一
沢彰謙
脇中昭夫(新人)
白糸錠閉 : 宍戸大全
月ノ輪求馬 : 阿波地大輔
浪打大之進 : 福本清三
穴目銭十郎 : 志賀勝
川谷拓三
卯女 : 岡島艶子
とよ : 大浦和子
大石内蔵助 : 大木実
堀部安兵衛 : 小林昭二
神崎与五郎 : 南都雄二
不破数右衛門 : 田中邦衛
市川小金吾
お通 : 岬瑛子
将軍綱吉 : 神戸瓢介
スタッフ
監督 : 長谷川安人
企画 : 小倉浩一郎、折茂武雅
原作 : 山田風太郎『忍法忠臣蔵』(講談社刊)
脚色 : 加藤泰、高田宏治
音楽 : 津島利章
撮影 : わし尾元也
美術 : 塚本隆治
照明 : 金子凱美
録音 : 加藤正行
編集 : 堀池幸三
助監督 : 本田達男
記録 : 梅津泰子
装置 : 矢守好弘
装飾 : 川本宗春
美粧 : 佐々木義一
結髪 : 白鳥里子
衣裳 : 佐々木常久
擬斗 : 上野隆三
進行主任 : 藤井又衛
製作
企画