忌火起草
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忌火起草ジャンルサウンドノベル
対応機種PlayStation 3
Wii
開発元チュンソフト
発売元セガ
プロデューサーイシイジロウ
ディレクター中嶋康二郎
シナリオ北島行徳
牧野修
加藤一
古田剛志
プログラマー金田元貴
音楽上野耕路
松崎雄一
美術庄野晴彦
人数1人
メディアPS3版:BD-ROM
Wii版:12cm光ディスク
発売日PS3版: 200710252007年10月25日
Wii版: 200808072008年8月7日

対象年齢CERO:C(15才以上対象)
コンテンツ
アイコンセクシャル
暴力
恐怖
麻薬
言葉・その他
デバイスPS3版:DUALSHOCK 3対応
リモートプレイ対応
売上本数PS3版:約6万8千本
その他PS3版:対応映像出力
NTSC,480p,720p
対応音声出力
ドルビーデジタル5.1ch
型式:BLJM-60042
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『忌火起草』(イマビキソウ)は、開発チュンソフト、発売セガのによるホラーサウンドノベルゲーム。PlayStation 32007年10月25日に発売された。
概要

セガ×チュンプロジェクトの一作。

心理描写や地の文はテキストで表示され、セリフは音声で出力されるほか、ムービー・実写映像・CGを交えた構成になっている。各キャラクターは実写で表示されるが、音声は別に声優がアテレコしている。

2008年8月7日には新シナリオを追加した『忌火起草 解明編』(イマビキソウ カイメイヘン)がWiiで発売。2012年(平成24年)2月にはiOS移植版がチュンソフトより発売された。

PS3版はハイビジョン対応、Wii版はWiiリモコンのスピーカーに対応。PS3向けの『忌火起草』はドルビーデジタル5.1chに、Wii向けの『忌火起草 解明編』はドルビープロロジックIIによる擬似5.1chに対応しており、背後から声が聞こえる演出などがある。また、コントローラの振動機能にも対応(PS3はオプション)。

タイトルがチュンソフトのサウンドノベル第1作『弟切草』(1992年)と似ているが、関連はなく独立した作品である。響きが似ているのはたまたまだとゼネラルプロデューサーの中村光一が、『週刊ファミ通』のインタビューに答えている。一方でシステムについては、『弟切草』の分岐システムをさらに発展させたものだとPlayStation.comのインタビューで、プロデューサーのイシイジロウは語っている[1]
あらすじ

20歳の大学三年生である主人公の弘樹は、大学入学して出会った愛美に一目惚れしたが、愛美には一回りも年上の彼氏 京介がいた。だが、京介は交通事故で亡くなり、愛美から笑顔が消えてしまう。

それから一年後。弘樹は、愛美の入っている野草研究サークルに所属していたが、愛美が行かないという理由でキャンプには参加せずにいた。

キャンプに参加したメンバー達によると、キャンプ場には「黄色い花の野草 イマビキ草」が生えていたらしい。その花言葉は「悔恨」……。そして、キャンプ場の側には「幽霊屋敷」があり、そこでパーティーと称して「ビジョン」というドラッグを飲んだという。

テレビで、「関東芸術大学の学生が焼死した」というニュースが流れ、人体発火みたいな亡くなり方であったらしい。キャンプに参加した正人は、そのニュースを聞いて様子が血相を変え、死亡した芸大生も幽霊屋敷でビジョンを飲んだという。同じようにビジョンを飲んだ正人は、自分の手の爪がなぜか黒くなっており、自分も死ぬんじゃないかと怯えるのであった。

次の日、弘樹を映画に誘った愛美は、レストランに入ったが、その店で出されたスープは「何かが焦げたような苦い味」がしたが、弘樹は飲み込んでしまう。それから数日後、弘樹の携帯電話に「黒い女が見える」という謎のメッセージが残され、正人は亡くなってしまう。その夜、弘樹は全身が黒く焼け焦げた女の幻を見る。

ビジョンを飲んでいないはずの弘樹の爪は黒くなり、他の参加者たちにビジョンの味を聞くと「焦げたような苦い味」がしたという事から、あのレストランのスープの中にはビジョンが入っていたのだと確信する。

ビジョンを飲んだサークルメンバーたちに不安が広がり、ビジョンの成分を調べてもらったところ、イマビキ草を原料にしている今惹湯(いまびきとう)という薬と成分が酷似しているという。しかし、その薬の開発会社である守矢堂はすでに潰れてしまったらしい。

そして、メンバー達が泊まった幽霊屋敷は、守矢堂のものだったことが判明し、ビジョンを飲んだメンバーは発火して次々に死んでいく。愛美の家に行った弘樹は、愛美を爪を見ると黒くなっており、愛美のスープにもビジョンが入っていたと知る。

呪いを解いて死から逃れるために、弘樹と愛美は幽霊屋敷に行って調査を始める。今惹湯という薬は、戦後すぐに、守矢堂の亜美という女性が作りだしたという。今惹湯は気分が良くなる薬として売りに出されたが、副作用も強く、発火することは無かったが、命を落した人もいたという。

亡くなった遺族から恨まれた亜美は、灯油をかけられて火をつけられて亡くなってしまう。全身が黒焦げになった亜美は、死に際に「あなたは、誰?」と言って亡くなったという。「黒い女」は亜美であり、ビジョンを飲むと亜美に呪われることを知った二人は、その後もさまざまな調査を進め、弘樹と愛美は呪いから逃れることに成功する。

そして、弘樹が車を運転して帰路につくが、その最中に交通事故に遭ってしまう。弘樹が爪を見ると、また黒くなっていた。呪いはまだ解けてはいなかったのだ。
登場人物
牧村 弘樹(まきむら ひろき)
- 林勇本作の主人公。大学には合格点スレスレで入った。大学一年の頃の新入生歓迎コンパで初めて愛美に出会い、それ以来、自分に親身になってくれる愛美に淡い恋心を抱いているが、中々口に出せないでいる。また、野草研究サークルに入った理由も愛美目当てである。
早瀬 愛美(はやせ まなみ)
声 - 本名陽子本作のヒロイン。スレンダーな体型で肩まである髪を特徴としている。1年前に恋人である京介と死別しており、そのためかどことなく陰がある。成績は非常に優秀。
皆川 香織(みながわ かおり)
声 - 大前茜サークルのメンバー。


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