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復活祭
『復活』(シモン・チェホヴィッチ
復活祭(ふっかつさい、ギリシア語: Π?σχα、ラテン語: Pascha、フランス語: Paques、英語: Easter、ドイツ語: Ostern、ロシア語: Пасха)は、磔刑にされて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教においては最も重要とされる祭[1][2][3][4][5][6]。 多くの教派で特別な礼拝(典礼・奉神礼)が行われるほか、様々な習慣・習俗・行事がある。 正教会ではギリシャ語から「パスハ」とも呼ぶ[7][注釈 1]。カトリック教会では「復活の主日」[8]とも呼ばれ、聖公会などでは「復活日」(ふっかつび)[4][9][注釈 2]や、英語から「イースター」とも呼ぶ[10][11]。「復活節」(ふっかつせつ)は、西方教会において復活祭からの一定期間を指す用法の他、プロテスタントの一部で復活祭(復活日)当日を指す用法がある[12]。正教会の復活祭"パスハ"については「復活大祭」を参照 基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日である。日付は変わるものの、必ず日曜日に祝われる。キリスト教が優勢な国においてはその翌日の月曜日も休日にされていることがある。欧州における主要株式・債券市場は、復活祭の前の聖金曜日、復活祭後の月曜日に休場する[13]。 東方教会と西方教会とでは日付の算定方法が異なるため、日付が異なる年の方が多い[注釈 3][14]。 復活祭の日付 復活祭は移動祝日であり、もともと太陰暦にしたがって決められた日であったため、年によって太陽暦での日付が変わる。グレゴリオ暦を用いる西方教会では、毎年3月22日から4月25日の間のいずれかの日曜日、東方教会では、グレゴリオ暦の4月4日から5月8日の間のいずれかの日曜日に祝われる。計算方法については「コンプトゥス」を参照 復活祭を祝う日付をいつにするかについては、古代に論争を経て、325年の第1ニカイア公会議で統一されるに至ったが、16世紀に西方教会においてグレゴリオ暦が採用されてから、正教会と西方教会で日付が異なるという現象が起きるようになり、議論が続いている。詳細は「復活日論争」を参照 英語・ドイツ語・ポーランド語等以外の多くのヨーロッパ諸言語における「復活祭」という言葉は、ギリシア語: Π?σχα(古典ギリシア語再建音:パスカ、現代ギリシア語転写:パスハ)に由来しており、その言葉も元をたどれば、アラム語の「パスハ(pascha)」で、これはユダヤ教の「過越(すぎこし)の祭り」を表す「ペサハ」(Pesach) というヘブライ語の言葉から来ている[6][17]。つまり、キリスト教の復活祭が旧約時代の「過越の祭り」を雛形とした祝い日であることを示している[6][17][18]。 ギリシャ正教会で復活大祭を「パスハ(Π?σχα)」と呼ぶのは勿論のこと、ロシア正教会・ロシア語でも復活大祭はヘブライ語・ギリシャ語起源の「パスハ(Пасха)」と呼ばれ、日本正教会でも復活大祭をパスハと呼ぶ[19]。
概要
日付
2011年-2025年[15][16]
年西方教会東方教会
2011年4月24日
2012年4月8日4月15日
2013年3月31日5月5日
2014年4月20日
2015年4月5日4月12日
2016年3月27日5月1日
2017年4月16日
2018年4月1日4月8日
2019年4月21日4月28日
2020年4月12日4月19日
2021年4月4日5月2日
2022年4月17日4月24日
2023年4月9日4月16日
2024年3月31日5月5日
2025年4月20日
名称の語源
パスハ、パスカ、パスクワ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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