御用商
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御用達(ごようたつ、ごようたし、ごようだち)とは、江戸時代に、幕府大名旗本公家寺社などに立入あるいは出入する特権的な御用商人の格式のひとつ。また、近代以降においては、皇室王室等からの取引指定を受けて物品等を納めること。「御用達」の指定を受けることは、皇室や王室が間接的に企業の信頼性や製品品質を保証することを意味し、指定を受けた企業や製品は高いステータスを持つことになる。
目次

1 日本

1.1 江戸時代

1.2 宮内省、宮内府、宮内庁御用達


2 現代の宮内庁御用達

2.1 食品

2.2 飲食店

2.3 菓子

2.4 酒

2.5 茶

2.6 味噌

2.7 醤油

2.8 酢・みりん

2.9 その他調味料

2.10 住居・家具

2.11 洋装

2.12 和装

2.12.1 敬宮愛子内親王関連

2.12.2 皇太子徳仁親王妃雅子関連



3 イギリス王室

3.1 おもな王室御用達リスト


4 ベルギー王室

5 出典

6 参考書籍

7 関連項目

8 外部リンク

日本
江戸時代

江戸時代の御用達は、類似の御用聞きよりも格上であった。さまざまな御用に応じて商品などを納入するほか、御用金を調達するなど財政にも深く関わった。

江戸幕府の御用商人としては貨幣鋳造、大奥を中心とする呉服の調達、糸割符仲間など幕府への物品調達を独占的に行う特権を与えられた。呉服師の茶屋四郎次郎は呉服御用にとどまらず朱印船貿易の特許、長崎貿易の利権を付与されるに至った。御用商人は身分は町人であるが苗字帯刀を許された。

幕府成立前の戦国時代には軍事物資の調達に加え隠密として敵陣に探りを入れたり講和の内使、人夫の徴集など各種の用向きを達した[1]

大判座刀剣飾具

後藤四郎兵衛


金座

後藤庄三郎


銀座

大黒常是


呉服所六人仲間

後藤縫殿助

茶屋四郎次郎

亀屋源太郎

三島吉之進

上柳平左衛門

茶屋長曾


糸割符

長崎屋忠七


材木商

紀伊國屋文左衛門

奈良屋茂左衛門


薬種問屋

長崎屋源右衛門


金銀御為替

三井八郎右衛門

鴻池善右衛門

においても呉服屋など物品の調達、金融など藩の経済の担い手となる御用商人が存在した。

両替屋

札差

掛屋


宮内省、宮内府、宮内庁御用達

宮内省御用達」は大日本帝国憲法下において正式に許可されたものが名乗れる制度としてその選定には厳しい審査があった。日本国憲法下においては宮内府時代を経て宮内庁ではそのような物品等購入の選定が認可制でなくなり、いわゆる「宮内庁御用達」の呼称は単に「宮内庁が購入している」という事実関係を示すものとなった。

「宮内庁」という官公庁の名称が含まれているため(仮に現実に宮内庁へ物品献上・納入等をしている場合であっても)その俗称を根拠もなく自社製品等に表示して営利活動等に利用する行為については問題性を指摘する声もあり、また宮内庁側が調達に関し「宮内庁御用達に相当する業者等」のリストを公表しないこともあって当該業者等の側でも必ずしも積極的に誇示・公表しておらず噂が先行する結果となっている。現在は松喜屋、小牧、雪印パーラー、山本海苔店など200社・団体ほどが存在するとされる。日本たばこ産業(旧・日本専売公社)と恩賜のたばこは御用達であったことが確認されている数少ない例である。


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