この項目では、総合的に御三家の意味について説明しています。本来の意味の御三家だけについては「徳川御三家」をご覧ください。
御三家(ごさんけ)とは、徳川家康の男子のうち義直(尾張)、頼宣(紀伊)、頼房(常陸、水戸)の家系が将軍家に次ぐ家格として格別に扱われたことに由来し、ある分野で有力な3つの存在をいう[1][2]。英語ではこうした概念は「ビッグスリー (BIG 3)」と表現する。
デジタル大辞泉では、「御三家」の2番目の意味の用例として、「業界の御三家」「演歌の御三家」を挙げている[3]。
当記事でもそれに倣い、歌謡・エンタメ業界や業界の「御三家」の用例から挙げる。そして各組内では、古い方から挙げる。
芸能・エンタメ
「時代物御三家」:阪東妻三郎、片岡千恵蔵、嵐寛寿郎[2]
「松竹大船美男御三家」:佐野周二、佐分利信、上原謙[2]
「東映時代劇御三家」:中村錦之助、東千代之介、大川橋蔵[2]
「日活アクション御三家」:石原裕次郎、小林旭、宍戸錠[2]
「酒豪御三家」:勝新太郎、水原弘、石原裕次郎[2]
「ジャン豪御三家」:丹波哲郎、長門裕之、都はるみ[2]
「ジャン豪作家御三家」:生島治郎、五木寛之、近藤啓太郎[2]
「ゴマスリ司会者御三家」:玉置宏、高橋圭三、山川静夫[2]
「御三家」(昭和時代の歌謡界の御三家。次の「新御三家」が登場した後には、レトロニムで「元祖御三家」とも呼ばれるようになった):橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦[2][4][5]
2001年、G3K(ごさんけ)というユニット名で『水戸黄門』第29部の主題歌を歌唱。この3人の歌唱による音源は第32部まで使われたが、第30部以降は各人のソロが週替わりで使われている。
「新御三家」:野口五郎、郷ひろみ、西城秀樹[2][4]
「オナペット御三家」:松尾和子、由美かおる、風吹ジュン[2]
「脱ぎっぷりのよさ御三家」:関根恵子、高沢順子、高橋洋子[2]
「ハーフ御三家」:ジャネット八田、キャシー中島、杉本エマ[2]
「お母さん女優御三家」:加藤治子、京塚昌子、山岡久乃[2](実生活はお母さんイメージとはほど遠い)[2]
「モテモテオバサマ御三家」:若尾文子、池内淳子、森光子[2]
「清純派女優御三家」:山口百恵、仁科明子、村地弘美[2]
「監督名夫人御三家」:岩下志麻、岡田茉莉子、小山明子[2]
「酒豪女性御三家」:日吉ミミ、太地喜和子、春川ますみ[2]
「カマトト御三家」:栗原小巻、天地真理、あべ静江[2]
「理想の妻御三家」:山本陽子、松原智恵子、吉永小百合[2]
「プレイボーイ御三家」:五木ひろし、萩原健一、中条きよし[2]
「性豪役者御三家」:藤岡弘、谷隼人、北大路欣也[2]
「恐妻家御三家」:竹脇無我、加藤剛、高島忠夫[2]
「実業家タレント御三家」:大橋巨泉、片岡千恵蔵、長谷川一夫[2]
「タレント議員御三家」:石原慎太郎、一龍齋貞鳳、宮田輝[2]
「タレント議員新御三家」:青島幸男、野末陳平、秦豊[2]
「少年御三家」(1980年代末期の男性アイドルの御三家。いずれも当時ジャニーズ事務所に所属していた):光GENJI、男闘呼組、少年忍者[6]
「中年御三家」:永六輔、小沢昭一、野坂昭如[2][7][8]
「ロック御三家」:Char、原田真二、世良公則&ツイスト[9]
「インディーズ御三家」:有頂天、THE WILLARD、LAUGHIN' NOSE[10][11]
「トレンディ御三家」(平成御三家):吉田栄作、織田裕二、加勢大周[12][13]
「乃木坂46御三家」:白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理[14]
2017年2月に橋本、2020年10月に白石、2021年7月に松村が卒業しているため御三家のメンバーは全員卒業している。
「新劇御三家」:文学座、劇団俳優座、劇団民藝[15]
業界・産業界
(映画業界)「邦画御三家」:松竹、東宝、東映[16]
ホテル御三家:帝国ホテル、ホテルオークラ、ニューオータニ[17]
ホテル新御三家(1990年代、外資系ホテル) : パークハイアット東京、フォーシーズンズホテル椿山荘 東京(現・ホテル椿山荘東京)、ウェスティンホテル東京[18]
ホテル新々御三家(2000年代以降、外資系ホテル) : マンダリン・オリエンタル東京、ザ・リッツ・カールトン東京、ザ・ペニンシュラ東京[18]
ホテル御三家(大阪・1960年代?1990年代):ロイヤルホテル(現:リーガロイヤルホテル)、ホテルプラザ、東洋ホテル[19]
電線御三家:住友電気工業、古河電気工業、フジクラ[20]
エンジニアリング御三家:日揮、千代田化工建設、東洋エンジニアリング[21]
工作機械御三家:ヤマザキマザック、DMG森精機、オークマ[22]
日立グループ御三家:日立化成、日立金属、日立電線[23]
住友グループ御三家:三井住友銀行(旧住友銀行)、住友金属工業(現:日本製鉄)、住友化学[24]
住友グループ新御三家 : 住友商事、住友電気工業、日本電気(NEC)[25]
三菱グループ御三家:三菱商事、三菱重工業、三菱UFJ銀行[26]
三井グループ御三家:三井住友銀行(旧三井銀行)、三井物産、三井不動産[27](戦前は三井不動産に代わり三井鉱山[28])