後藤仁
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後藤仁
Jin Goto
「チベット写生旅行にて、後藤 仁」(2012年)
本名後藤仁
誕生日1968年(昭和43年)6月18日
出生地 日本兵庫県赤穂市
国籍 日本
芸術分野日本画家美人画家(アジアの美人画)、絵本作家金唐革紙製作技術保持者
教育学士(日本画)(東京藝術大学、1996年)
出身校東京藝術大学 美術学部絵画科日本画専攻 卒業
代表作大垣祭天井画「黒龍と四つ姫の図」、絵本「ながいかみのむすめ チャンファメイ」、絵本「犬になった王子」、日本画「妙なる国の少女(バリ島)」(F50号)、日本画「クマリ─The Living Goddess─(ネパール)」(F50号)、日本画「美しき村─Beautiful village─(ベトナム・花モン族)」(F30号)、日本画「トン族琵琶歌(中国貴州省)」(P25号)
受賞Internationale Jugendbibliothek Munchen/ミュンヘン国際児童図書館「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」、大阪府知事賞、旺文社賞(銀賞)、大阪市立美術館館長奨励賞
ウェブサイトhttps://gotojin.wixsite.com/website
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後藤 仁(ごとう じん、Jin Goto、1968年 - )は、日本の平成令和時代の日本画家絵本画家。師系は、山本丘人、田中青坪、後藤純男。日本の伝統技法を活かした描法により、アジアや日本各地に取材した美人画を中心に、風景画花鳥画等を手がける。また、日本画の技術を用いて高級壁紙の金唐革紙や、大垣祭天井画、絵本の原画等の制作を行う。国立大学法人 東京藝術大学・デザイン科 非常勤講師。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師。日本美術家連盟会員、日本中国文化交流協会会員、絵本学会会員。
概要

兵庫県赤穂市坂越生まれ。小学校1年生の時に大阪府堺市に移る。15歳の時、大阪市立工芸高等学校(現 大阪府立工芸高等学校)美術科に入学して、高校2年生で日本画を専攻し、卒業する。同校の卒業生には、日本画家の稗田一穂らがいる。この子供時代に、岡本太郎が審査委員長をつとめる絵画コンクールで佳作受賞する等、各種絵画公募展での入選・受賞は14回に及ぶ[1][2]

高校卒業後は東京に上京し、美術予備校の立川美術学院日本画科で村上隆らに、デッサン着彩を2年間学ぶ。21歳で東京藝術大学絵画科日本画専攻に入学。当時の学長は平山郁夫である。大学では教授の加山又造後藤純男福井爽人らに日本画を学ぶ。大学3年生より金唐革紙(きんからかわし。手製高級壁紙のこと)の復元製作を始め、以後約12年間に「入船山記念館呉市)」、「移情閣 ・孫文記念館(神戸市)」、「旧岩崎邸台東区)」等の重要文化財建造物の復元事業に携わり、この技術も日本画制作に取り入れる。(現在、金唐革紙製作の完全な知識・技術を保持しているのは後藤仁のみとなっている[3][4][5][6]。)東京藝術大学の卒業制作は、インドネシアボロブドゥール遺跡に取材した「昇殿」(F150号)。

大学卒業後は日本画家として活動をする。活動初期は国内外の取材をもとに、プランバナン遺跡等の古代遺跡や阿蘇山斜里岳等の自然をモチーフにした雄大な風景画や、野に咲く花々を多く描く。1998年頃より「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマに、アジアや日本の伝統文化・舞踊等に取材した人物画を中心に描く。

現在までに、「赤穂市立田淵記念館(赤穂市立美術工芸館 田淵記念館)」、「JR藤並駅ちいさな駅美術館」、「丸善丸の内本店」、「銀座教文館ナルニア国」、「ちばぎんアートギャラリー日本橋」等の美術館・画廊・大型書店で多くの日本画個展を開く他、後藤純男門下による「翔の会日本画展(銀座松坂屋)」等のグループ展を全国の美術館・画廊・百貨店で多数開催する。絵画公募展での入選・受賞も多い。また、「紙の博物館(東京都王子)」、「呉市立美術館(広島県呉市)」、「大英博物館イギリス)」等の金唐革紙展の製品を製作・展示する。

日本画作品の特長としては、鋭く繊細な鉄線描(てっせんびょう。法隆寺金堂壁画等に見られる技法)、幻想的・物語的な空間表現、中国の少数民族や各国の民族衣装の華麗な色彩表現、人物の清楚な美しさと人物の心を表出した目の描写の印象強さ等が挙げられる。また、アジア各国や日本各地での単独取材旅行を多く行う[7][8]

現在、千葉県松戸市にアトリエをかまえ、「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として描く他、風景画や花鳥画等の小品も描く。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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