彼方のアストラ
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彼方のアストラ
ジャンル
SF冒険ミステリー
漫画
作者篠原健太
出版社集英社
掲載サイト少年ジャンプ+
レーベルジャンプ・コミックス+
発表期間2016年5月9日 - 2017年12月30日
巻数全5巻
話数全49話
アニメ
原作篠原健太
監督安藤正臣
シリーズ構成海法紀光
脚本海法紀光、桜井光
キャラクターデザイン黒澤桂子
メカニックデザイン有澤寛
音楽横山克、信澤宣明
アニメーション制作Lerche
製作彼方のアストラ製作委員会
放送局AT-Xほか
放送期間2019年7月3日 - 9月18日
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『彼方のアストラ』(かなたのアストラ、ASTRA LOST IN SPACE)は、篠原健太による日本漫画作品、およびこれを原作としたテレビアニメ作品。
概要

篠原にとって『SKET DANCE』以来となる2作目の連載作品。ウェブコミック配信サイト少年ジャンプ+』(集英社)2016年5月9日から2017年12月30日まで連載された。毎週土曜日更新だったが、2016年8月6日更新分より、本編と4コマを交互に掲載する隔週連載の形になった[1]

本作連載前の『少年ジャンプ+』はアクティブユーザー数が2015年9月をピークに減少し、2016年1月には後発の『マンガワン』(小学館)に抜かれるなど低迷期を迎えていた[2]。しかし、本作と並んで『終末のハーレム』『ファイアパンチ』などの連載が始まった「『少年ジャンプ+』新連載春の陣」によって、『少年ジャンプ+』のアクティブユーザー数は110万から130万に上昇し[3]、再び成長期を迎えた[4]。これ以降『少年ジャンプ+』の主軸は、名実共に『週刊少年ジャンプ』(集英社)電子版からオリジナル作品へシフトし、後の『SPY×FAMILY』『怪獣8号』のヒットへと繋がっていく[5]

連載開始直後の2016年5月、『聴くジャン!』でボイスドラマ化された。また、連載終了後の2019年7月にテレビアニメ化された。
作品解説

SFであると同時に、宇宙船という閉鎖空間の中に刺客がまぎれこんでいる「クローズド・サークル」というミステリー的な要素もあり、「前作と全く毛色の違う漫画を描こうと心に決めた」という作者の意向によって制作された[6]

企画当初、『15少年漂流記』になぞらえて、メンバーは15人いる設定であったという。しかし、短期集中連載になったことから、メンバーは9人に削減して、キャラクターは大幅な変更や、キャラ同士の統合が行われたという。ストーリー的にも『15少年漂流記』のように、メンバー間での争い・失脚・リーダー交代・メンバーーの成長といった内容が予定されていたという[7]
ストーリー
プロローグ

西暦2063年、ケアード高校のアリエス・スプリングは、惑星キャンプに出発するため、無作為に選ばれた班のメンバーと顔合わせをする。うち1人は、宇宙港で引ったくりから荷物を取り返してくれたカナタ・ホシジマであった。さらに、メンバーの1人キトリー・ラファエリの10歳の妹フニシアが、班への特別課題として同行することになり、総勢9名が教師の引率で9光年離れた惑星マクパに送り届けられた。

だが、マクパに到着し教師たちが引き返した直後、メンバーは謎の球体に飲み込まれて宇宙空間に投げ出されてしまう。近くに浮遊していた宇宙船に逃げ込むことで事なきを得たかに思えたが、9光年ではなく5012光年も離れた地点に居ることが判明する。メンバーの1人ザック・ウォーカーが宇宙船の操縦をできたため航行は可能であるものの通信機器が故障しており救助信号を送ることは出来ない。さらに、超光速航行での帰還に3か月かかるところ、貯水タンクの残量と手持ちの食料が3日分しかないため一同は絶望する。

そんな中、「まず3日以内で到達できて水と食料が補給可能な惑星を探してそこへ行く」「着いた先で貯水タンク一杯(20日分)の水と食料を備蓄して、20日以内で到達可能な次の惑星を目指す」を繰り返すことで帰還できないか、とアリエスが提案する。検索の結果、適合する可能性がある5つの惑星を経由することで帰還できるルートが一つだけ発見され、一行はカナタをリーダーに据えて「アストラ号」と名付けた宇宙船で旅を始める。
序盤

第1の惑星ヴィラヴァースで、一行はマクパで遭遇したものと同じ球体に再び襲われる。また、故障した通信機器を調べたザックは、通信機器を故意に壊して連絡不能にした犯人がメンバーの中にいることをカナタに伝える。(第1巻まで)

カナタは、キトリーの義妹フニシアが児童養護施設に入所した夜に耳にした会話の断片から、何者かが「フニシアを含めた全員を一斉に殺処分しようとしている」のだと推測し、通信機器を壊した「刺客」の存在をメンバーに明かした。まとめて殺されるような共通点が思いつかず、メンバー同士は疑心暗鬼に陥る。しかし、協力してトラブルを乗り越えていく中でメンバーはそれぞれの抱える問題を打ち明け、仲間としての絆を強めていく。(第3巻まで)
中盤

第4の惑星イクリスで着陸地点を探査中、アストラ号は崖に衝突して航行不能になってしまう。帰還の望みが絶たれ、イクリスで生きる覚悟を決めたメンバーは食料と水の確保に走る。その探索の途中でフニシアらが偶然見つけたのは、アストラ号と同型の宇宙船であった。

困惑しながら船内の探索を進めたカナタたちは、稼働中の人工冬眠装置を発見し、その中から女性を救出する。ポリーナ・リヴィンスカヤと名乗る女性は宇宙船アーク6号の機関士だった。ポリーナの話によるとアーク6号は別の惑星探査中にイクリスに不時着し、一縷の望みに賭けて人工冬眠装置に入ったのだという。アリエスの思いつきにより、アストラ号とアーク6号の故障していないユニット同士をドッキングさせることで航行可能になることが判明する。

その後、ポリーナの何気ない言葉をきっかけに全員の検査が行われることになった。検査の結果から、カナタとザックは自分たち全員を一斉に殺処分しなければならない共通点と刺客が送り込まれた理由を突きとめる。

さらに惑星イクリスから飛び立つアストラ号では、アーク6号のブリッジにより使えるようになった宇宙望遠鏡にある惑星が映し出された。その映像に違和感を覚えたポリーナがメンバーに疑問をぶつけたことで、ある事実が発覚する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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