2018年の中国映画「SHADOW/影武者」とは異なります。
影武者
Kagemusha
監督黒澤明
脚本黒澤明
井手雅人
製作黒澤明
田中友幸
外国版プロデューサー
フランシス・フォード・コッポラ
ジョージ・ルーカス
出演者仲代達矢
山ア努
萩原健一
根津甚八
油井昌由樹
隆大介
大滝秀治
桃井かおり
倍賞美津子
音楽池辺晋一郎
撮影斎藤孝雄
上田正治
編集黒澤明
製作会社黒澤プロダクション[1]
東宝映画[1]
配給 東宝
20世紀フォックス
公開 1980年4月26日
1980年5月14日 (CIFF)
1980年10月6日
上映時間180分[1]
製作国 日本
アメリカ合衆国
言語日本語
製作費$6,000,000
配給収入 27億円
(1980年邦画配給収入1位)[2]
$4,000,000[3]
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『影武者』(かげむしゃ)は、1980年に公開された日本の歴史映画で、監督は黒澤明、主演は仲代達矢。カラー、ビスタ、180分。ハリウッドの大手スタジオから世界配給された最初の日本映画で[4]、黒澤を敬愛するフランシス・フォード・コッポラ、ジョージ・ルーカスが外国版プロデューサーとして参加した[5]。
黒澤にとっては、前作『デルス・ウザーラ』(1975年)以来、5年ぶりの作品であり、久しぶりの時代劇でのスペクタクル巨編。黒澤作品では唯一の実在の戦国武将(武田信玄)にまつわるエピソードを取り上げ、戦国時代後期に影武者として生きる運命を背負わされた小泥棒の姿を描く[5]。
勝新太郎の降板劇など公開前から話題を呼び、当時の日本映画の歴代映画興行成績(配給収入)1位を記録し、1983年公開の蔵原惟繕監督『南極物語』に抜かれるまで破られなかった[5][6]。第33回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞し[7]、第53回アカデミー賞で外国語映画賞と美術賞の2部門にノミネートされた[8]。 天正元年 (1573年)、その勇猛を恐れられる武田信玄とその軍勢は、東三河で野田城を攻め落とそうとしていた。しかしある夜、信玄は城内から狙撃され、上洛の野望叶わずして死す。自己の死は秘匿し、幼い嫡孫(竹丸)が成長するまで3年は動かずに領地を固めてほしい、との遺言を残す。 信玄亡き後を託された信玄の弟・武田信廉と重臣らは、信玄の死を内部にも明かさず、死刑寸前のところを信廉が拾ってきた信玄に瓜二つの盗人を、信玄の影武者として立てることにする。盗人は盗み癖を見せて逃げようとしたため一度は解任されるものの、信玄が死んだこと、かつその死が織田信長や徳川家康の間者にばれたところを目撃すると、以前対面した折に受けた信玄の威厳や、助命の恩義を思い出し、自ら影武者になることを重臣たちに土下座して願い出る。 信玄として屋敷へ戻った影武者は、嫡孫竹丸や側室たちとの対面を危ないところを見せながらも果たし、やがては評定の場においても信玄らしく振舞って収めるなど、予想以上の働きを見せていく。しかし信玄の存命を疑う織田信長や徳川家康は、陽動作戦を展開しだす。それに対し諏訪勝頼は独断で出陣し、武田家内には不協和音がもたらされる。勝頼は側室の子ゆえ嫡男とはみなされず、自身の子竹丸の後見人とされており、かつ、芝居とはいえ下賤の身である影武者にかしずいて見せねばならぬなど憤懣やる方なかった。 しかしある日、影武者は信玄の愛馬から振り落とされ、川中島の戦いで上杉謙信につけられた傷がないことを側室に見られてしまい、ついにお役御免となる。重臣らはやむを得ず、勝頼を武田家の総領とすることを決定するが、功にはやる勝頼は重臣たちの制止を振りきり、長篠で、織田・徳川の連合軍と相対する。三段構えの敵鉄砲隊の前に武田騎馬軍の屍が広がる中、影武者だった男は槍を拾い上げ、ひとり敵へと突進していく。 戦が終わり、男は致命傷を負いながらも死屍累々の戦場の中を徘徊し、喉を潤すべく河に辿り着くと、河底に沈む風林火山の御旗を見つける。男は御旗に駆け寄ろうとして力尽き斃れ、その屍は河に流されていく。
あらすじ
キャスト
武田信玄、影武者:仲代達矢(予告編、本編)勝新太郎(特報)
武田信廉:山ア努
諏訪勝頼:萩原健一
土屋宗八郎:根津甚八
山縣昌景:大滝秀治
織田信長:隆大介
徳川家康:油井昌由樹
お津弥の方:桃井かおり
於ゆうの方:倍賞美津子
馬場信春:室田日出男
内藤昌豊:志浦隆之
跡部大炊助:清水?治
原昌胤:清水のぼる
小山田信茂:山本亘
高坂弾正:杉森修平
武田竹丸:油井孝太
森蘭丸:山中康仁
竹丸付き老女:音羽久米子
丹羽長秀:山下哲夫
雨宮善二郎:阿藤海