強殖装甲ガイバー
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強殖装甲ガイバー
ジャンル
SF漫画
漫画
作者高屋良樹
出版社徳間書店
角川書店(現:KADOKAWA
掲載誌月刊少年キャプテン
月刊エースネクスト
月刊少年エース
レーベル少年キャプテンコミックス
角川コミックス・エース
発表号1985年創刊号 - 1997年2月号
(月刊少年キャプテン)
1999年3月号 - 2002年5月号
(月刊エースネクスト)
2007年4月号 -
(月刊少年エース)
巻数全15巻(徳間版)
既刊32巻(角川版、2016年2月現在)
映画
原作高屋良樹
監督渡辺浩
脚本伊武紋太
キャラクターデザインいんどり小屋
音楽難波正司
制作スタジオ・ライブ
製作ムービック
封切日1986年12月13日
上映時間53分
OVA
原作高屋良樹
監督石黒光一
シリーズ構成高屋プロダクション
脚本三条陸
キャラクターデザイン大森英敏
音楽小六禮次郎
アニメーション制作ビジュアル80
製作バンダイ、ムービック
鎌倉スーパーステーション
発表期間1989年9月25日 - 1990年2月25日
話数全6話
OVA:ACT II
原作高屋良樹
監督はしもとなおと
シリーズ構成高屋プロダクション
脚本立川元教
キャラクターデザイン大森英敏
製作ヒーロー・コミュニケーションズ
発表期間1992年2月20日 - 1992年8月21日
話数全3巻(6話)
アニメ
原作高屋良樹
監督秋山勝仁
シリーズ構成武上純希
キャラクターデザイン馬越嘉彦松原徳弘
音楽松尾早人
アニメーション制作OLM TEAM WASEKI
製作「強殖装甲ガイバー」製作委員会
放送局WOWOW
放送期間2005年8月6日 - 2006年2月25日
話数全26話
映画:GUYVER(実写 第1作)
GUYVER DARK HERO(実写 第2作)
監督スクリーミング・マッド・ジョージ(第1作)
スティーブ・ワン(第1・2作)
制作ガイバープロダクション
封切日1991年(第1作)
1994年(第2作 日本未公開)
上映時間95分(第1作) / 125分(第2作)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ映画
ポータル漫画アニメ映画

『強殖装甲ガイバー』(きょうしょくそうこうガイバー)は、高屋良樹による日本漫画作品。およびそれを原作にしたアニメ小説作品。原作は現在『月刊少年エース』で連載されている。(2016年7月号から長期間休載中)
概要

1985年徳間書店創刊の「月刊少年キャプテン」において創刊号から連載開始。以降1997年の休刊まで同誌に掲載。1999年に創刊された角川書店の「月刊エースネクスト」において連載が再開されるが、2002年に再び掲載誌が休刊する。その後2007年に「月刊少年エース」(4月号、2月26日発売)にて2度目の連載再開となり、現在も同誌において連載中であるが休載も多く、2016年7月号から長期間休載が続いている。

コミックスは2016年2月現在で第32巻までが発刊されており、(徳間書店版・角川書店版を含む)単行本の累計部数は550万部を突破している[1]

敵役の秘密結社世界征服に成功したり、アメリカ同時多発テロ事件より2年前にワシントンD.C.での高層ビル崩壊を描くなど、常識・日常を超えてしまうストーリー性も備えている。

映像化としては、劇場公開版アニメ1本、OVAとして2シリーズ、ハリウッドの実写作品(日本の漫画を原作としたものでは初のハリウッド実写作品※ただし日本資本によるもの)として映画が2本。そして、2005年WOWOWで新作のテレビアニメが放送されたが、声優陣はOVA版からほぼ変更されている。監督は『イナズマイレブン』や『ベイブレードバースト』の秋山勝仁

他に、早見裕司による小説(ノベライズ)とイメージアルバムが発売された。
連載開始までの経緯

「月刊少年キャプテン」創刊時の編集者であった大塚英志が、「今度、徳間で少年誌を出すから『仮面ライダー』みたいなまんが描いて」と高屋良樹に依頼[A 1]。当初は隔月連載で6話完結の短期連載、高屋は次にラブコメを描く予定だったが、人気が出たので連載続行となった。

高屋良樹は最初、当時の流行であったメタルヒーローものをモチーフとした「メガダイバー」という作品を描こうとしていたが、担当から「グロテスクなムードが欲しい」と注文が入り、全く逆の「生体と融合し、身体が瞬間改造される」という作品になった。「ガイバー」という名称は、前アイデアの「メガダイバー」から。
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2015年9月)(使い方

遥かな昔、謎の異星人「降臨者」が地球に残した3つの「ユニット」と呼ばれる物体。高校生の深町晶は偶然その1つを手に入れ、殖装体「ガイバー」となってしまい、降臨者の遺したデータを悪用し世界征服を目論む秘密結社「クロノス」に追われることとなる。

「調製」と呼ばれる遺伝子操作により強大な力を持った怪人「獣化兵(ゾアノイド)」たちとの激闘。クロノス幹部の殖装体「ガイバーII」の襲撃。そして獣化兵を遥かに凌ぐ力を持つ「超獣化兵(ハイパーゾアノイド)」。晶は苦戦しつつもガイバーの能力でこれらの強敵を撃退する。

「ガイバーIII」巻島顎人の暗躍もあり、クロノス日本支部を壊滅させるが、世界規模の組織であるクロノスには到底太刀打ちできず、次第に追い詰められていく晶たち。

「獣神将試作体(プロト・ゾアロード)」である村上征樹やクロノス内部の反乱分子たちとの出会いを経て、晶たちは降臨者がかつて使用していた生体宇宙船(遺跡宇宙船)を手に入れる。しかし最高位の調製体「獣神将(ゾアロード)」で構成された「クロノス十二神将」と総帥アルカンフェルの登場により晶たちはなすすべもなく敗北する。

そして199X年8月17日、世界規模のクーデターの成功により、クロノスの統治する世界が実現した。

それから1年。「巨人殖装(ガイバー・ギガンティック)」という強大な力を得て復活した晶は、人類の命運を担う戦いへと身を投じていく。その彼を中心に敵・味方が交錯する。

かつて敵として戦ったが、クロノスを裏切り晶に味方する「戦闘生物(バトルクリーチャー)」アプトム。再調製を受け十二神将の1人として晶たちの前に立ちはだかる、かつての同志村上。晶から巨人殖装を奪い、自らの軍団を率いて世界の覇者を目指す、野望の男ガイバーIII・顎人。野心を持ち反逆を企てるが失敗し、力を奪われ組織を追われた元獣神将リヒャルト・ギュオーの謀略。ギュオーと手を結ぶ、新たに登場した四人目の殖装体「ガイバーII F」、その女性殖装者ヴァルキュリア。

降臨者自身の手による調製を受け、数万年を生きるクロノスの盟主、獣神将アルカンフェルの真意とは何か。

それぞれの思惑を胸に戦いは続く。
登場人物

読仮名次項の括弧内はアニメ版の声優。M…劇場公開版アニメ、O…OVA版(第1期・第2期とも)、T…テレビ版、回収版…OVA第2期1巻の初期版(発売後回収となり、修正版がリリースされた)
主人公サイド

「ユニット」を殖装してガイバーとなった主人公・深町晶およびその周囲の人々、クロノスに反旗を翻した人々など。一時期価値観と目的の違いからガイバーIII・巻島顎人とは袂を分かっていたが、一度正面からの勝負を行い一応の「和解」を果たしている。
深町 晶(ふかまち しょう)(M:
水島裕 O:草尾毅 T:野島健児
主人公。ガイバーI、ガイバー・ギガンティックに殖装する。平凡な高校生だったが、「ユニット」と接触しガイバーとなったことで人生を大きく狂わされてしまう。当初は殖装者であることに苦悩していたが、運命に翻弄されながらも多くの人たちに支えられ、いつしか「“人間の尊厳”を守る戦い」を受け継ぐ決意をする。かつての秘密結社としての行い、そして世界制圧後にも「調製処置に関する事実(遺伝子レベルでの支配)」を隠して活動するクロノスに対してはそれを正すべきだと考えている。だが、かつて閲覧した「降臨者の記録」から遠くない将来、地球に訪れる問題に対処できる統治機関として必要であると考えている。クロノスとの戦いは熾烈であり、ガイバーの制御装置(コントロールメタル)を奪われた際やアルカンフェルとの戦いでは肉体を失っており、普通であれば死亡しているはずがその度に強殖装甲システムにより再生されて“復活”を遂げている。戦闘に際しては柔軟かつ大胆な機転や発想を見せることがしばしばあり、幾度の危難を乗り越え、一流の戦士として成長を遂げており、その冷静沈着さと意志の強さでは目を見張るものを備えつつある。また「一般人を犠牲にしない」という信念を貫く姿勢は、クルメグニク配下のブランカイ三兄弟がガイバー・ギガンティックに偽装して市街地で破壊活動を行った際に即「あの深町晶がか?」と疑問視されるなど、クロノス側からも一目置かれている。殖装への掛け声は「ガイバー」。巨人殖装への掛け声は「ガイバー・ギガンティック」。
瀬川 瑞紀(せがわ みずき)(M:富沢美智江 O:水谷優子 T:水樹奈々
晶の幼なじみ。最初は顎人に想いを寄せていたが、晶の戦いを理解していくうち、次第に晶を愛し、助けになりたいと思うようになる。髪型はボブカット。巻島と志津、ギュオーとヴァルキュリアの襲来という三つ巴状態の中、哲郎ともどもアポルオンに攫われ、シラー島に連れ込まれる。当初は文明社会から隔絶した環境に混乱していたが、アポルオンが手配したレストハウスと補給物資が安定してからは哲郎とアル(アルカンフェル)の世話をしている。
瀬川 哲郎(せがわ てつろう)(O:塩屋浩三 T:高口公介
瑞紀の兄。恰幅ある体格で、眼鏡を着用する。晶の兄貴分にして、よき相談相手。高校ではSF研究会の部長。下校の際、裏道を通って帰ろうと晶を誘ったことで結果的に「ユニット」と接触し、晶がガイバーとなる運命を招いた。このことに心を痛めており、自分の出来得る限り晶をサポートしようと遺跡基地最下層潜伏時には様々なデータを閲覧するなど努力する。速水たちが遺した資料や独自に収集したデータによる独学ながら、高度な科学的分析能力を身につけている。巻島と志津、ギュオーとヴァルキュリアの襲来という三つ巴状態の中、瑞紀ともどもアポルオンに攫われ、シラー島に連れ込まれる。当初は文明社会から隔絶した環境に混乱していたが、アポルオンが手配したレストハウスと補給物資が安定してからは補給物資の中にあったゲームなどを楽しむ余裕も出てきた。
多賀 なつき(たが なつき)(O:本多知恵子 T:足立友
瀬川哲郎の同級生。SF研究会の部員。遺跡基地(レリックス・ポイント)崩壊後は、瀬川兄妹たちの潜伏の手助けをしていた。以降も晶たちに協力していくことになる。怪獣マニアであり、クロノスの世界征服後、一般人に獣化兵(ゾアノイド)への調製が奨励、普及されはじめたことから独自に調査・チェックリストを作成している。彼女の言によれば同じタイプの獣化兵には人間形態でも共通点があり、見分けることができるという。クロノス統治前のころの髪型はロングだったが、以後はボブカットとなっている。アプトムや麻生、常盤平など、クロノスの世界征服後に加わった仲間たちを晶たちのもとに案内する役どころとなっている。大学生の身分ながら友人たちの状況を心配して自主休講して付き合うことも多い。
村上 征樹(むらかみ まさき)(O:鈴置洋孝 T:真殿光昭
フリーのルポライター。ニューギニアの奥地を仲間たちと取材中にクロノスに拉致され、実験体として十二神将の1人リヒャルト・ギュオーの「試作獣神将(プロトゾアロード)」に調製された。クロノスから脱走した後はルポライターを名乗り、「ユニット」を追う中で、晶と出会う。不完全ではあるがその能力は獣神将に準じ、晶たちの仲間として大きな戦力となった。試作体であるため、元来短命であり能力を発揮するたびに消耗するが、ギュオーと戦い執念で追い詰めるが、ギュオーの思念波による「ゾアクリスタルの共振」により生命の元であるダミー・クリスタルを破壊され、死亡した。その後、村上の遺体はアルカンフェルにより回収され、ギュオーから摘出したゾアクリスタルを与えられた上で、ゾアロードへの再調整を施され、13人目の獣神将「イマカラム・ミラービリス」として蘇った。戦闘形態の変化への掛け声は「獣神変」。クロノスの世界征服前の時点での年齢は29歳。登場当初はサングラスを着用、拳銃(フリーダムアームズ社[A 2]製)を所持[A 3]RX-7カブリオレを駆っていた。本来のゾアロードと同様,プロトゾアロードに調整された時点で老化が止まっている。なお、イマカラム・ミラービリスとなった以後については、後述の#イマカラム・ミラービリスの項を参照。
小田桐 佳雄(おだぎり よしお)(T:西村知道
クロノス遺跡基地最下層の研究分析室主任で実質的な責任者。かつて山村教授の助手を務め、彼に共鳴してクロノスへの反抗を志す。ガイバーや村上たちを助けるが、遺跡基地崩壊時に金縛りにされた村上を庇ってギュオーに殺害される。彼の所有していた屋敷は速水たち助手連を経て晶たちの隠れ家として利用されていたが、ギュオー、ヴァルキュリアの襲撃で焼失してしまった。
速水 利章(はやみ としあき)(T:大西健晴
もと遺跡基地最下層研究スタッフである科学者。小田桐と共にクロノスへの反抗を志す。後に、クロノスによって植えつけられたウイルスを無効化するため、伊集院、鳥居、藤原などの仲間と共に自ら望んで損種実験体となる実験を敢行、クジ引きによって決めた順番が最後だったことから3人分のデータが揃っていたため、唯一人生き延びた。獣化した際には冷気を操る能力があるが、能力の発動は余命を縮めることを知っていてもなお戦った。アルカンフェルへの謀反を企むクルメグニクをはじめとする三人の獣神将らに捕らえられたアプトムを救うために、ガイバーI・深町晶とともにクロノス統制局日本支部局舎「クラウド・ゲート」に潜入。獣神将カブラールに操られたアプトムと戦闘になるもこれをガイバーIとともに退けた。だが、最後にはアプトム復活の苗床として自ら望んで余命短い自らの肉体を融合捕食させ死亡した。
アプトム(O:二又一成 回収版:小野健一 T:稲田徹
「究極の戦闘生物(バトルクリーチャー)」を自称[A 4]する元クロノス損種実験体(ロストナンバーズ)。かつてリヒャルト・ギュオー率いる損種実験体部隊(ロストナンバーズ・コマンド)の一員としてガイバーIと戦うも敗北、仲間のソムルム、ダイムを失う[A 5]。その後バルカスによる再調製で強化され、新たな能力も身につけたが、同時に獣神将の精神支配を受け付けなくなり、クロノスを離反して独自に行動するようになった。あらゆる生命体を“融合捕食”し、遺伝子形質を取り込んでその能力を獲得することができる。


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