弦楽四重奏曲第67番 ニ長調 作品64-5, Hob. III:63 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した弦楽四重奏曲である。偽作(作品7)や編曲作品を除くと第53番であり、第1楽章の第1主題の旋律がヒバリの鳴き声を連想させるために『ひばり』(ドイツ語: Lerchenquartett)の愛称で親しまれている。
1790年に、エステルハージ侯爵家の宮廷楽団のヴァイオリニスト兼、実業家のヨハン・トストからの依頼によって作曲された「第3トスト四重奏曲」の中に含まれる弦楽四重奏曲である。 全4楽章、演奏時間は約17分。
曲の構成
第1楽章 アレグロ
第2楽章 アダージョ・カンタービレイ長調 - イ短調、4分の3拍子、三部形式。お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。
第3楽章 メヌエット:アレグレット - トリオニ長調 - ニ短調、4分の3拍子。お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。快活なメヌエット楽章であり、ニ短調のトリオでは対位法的な書法を見せる。
第4楽章 フィナーレ:ヴィヴァーチェニ長調、4分の2拍子、三部形式。お使いのブラウザーでは、音声再生がサポートされていません。音声ファイルをダウンロードをお試しください。ロンド風の楽章で、常動曲風に奏される。ニ短調の中間部はフガートの書法による。
関連作品
第3トスト四重奏曲
弦楽四重奏曲第63番(第48番)ハ長調 作品64-1, Hob. III:65
弦楽四重奏曲第64番(第49番)ロ短調 作品64-2, Hob. III:68
弦楽四重奏曲第65番(第50番)変ロ長調 作品64-3, Hob. III:67
弦楽四重奏曲第66番(第51番)ト長調 作品64-4, Hob. III:66
弦楽四重奏曲第68番(第52番)変ホ長調 作品64-6, Hob. III:64
本楽曲を扱った作品
クラシックミステリー 名曲探偵アマデウス - NHKで放送されていた音楽バラエティ番組。事件ファイル#72で本作品が取り上げられた。
外部リンク
弦楽四重奏曲第53番(旧第67番)ニ長調 作品64-5, Hob. III:63『ひばり』の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト
典拠管理データベース
国立図書館
⇒イスラエル
アメリカ
その他
MusicBrainz作品