弦楽四重奏(げんがくしじゅうそう)は、ヴァイオリン属4本の楽器からなる合奏形態を指す。主に2本のヴァイオリン、1本ずつのヴィオラ、チェロによって構成される。
沿革詳細は「弦楽四重奏曲」を参照
室内楽形態の中で、トリオ・ソナタ(三声ソナタ)の発展形、トリオ・ソナタに存在する通奏低音を用いず、四者が協調して一つの響きを作る性格が強い。68曲の弦楽四重奏曲を作曲したハイドンが「弦楽四重奏の父」と見なされているが、同時代のボッケリーニは90曲以上作曲しており、音楽家としての評価もハイドンに劣るものではなかった。ハイドンは作品33の出版の際に「弦楽四重奏曲」という言葉を初めて積極的に用い、これが定着して「弦楽四重奏」というジャンルが定まることになる。ハイドンに刺激を受けたモーツァルトも引き続き多くの作品を残している。特に代表作「ハイドン・セット」(第14番-19番)は全6曲に2年あまりを費やした力作であった。その後、ベートーヴェンの中期の傑作群(ラズモフスキー弦楽四重奏曲)により、交響曲と並ぶ作曲家の重要ジャンルとして確立されることになる。以後、シューベルトが15の曲を残したのをはじめ、多くの作曲家がこのジャンルに曲を残し、現代に至るまで多くの曲が作られ、愛されている。そのためもあって、世界中で常設で活躍し続ける団体が多数存在する唯一の室内楽形態ともなっている。クナイゼル弦楽四重奏団
著名な弦楽四重奏団
主要な弦楽四重奏団
アポカリプティカ 1993年-
アマデウス弦楽四重奏団 1948年-1987年
アルデッティ弦楽四重奏団 1974年-
アルバン・ベルク弦楽四重奏団 1970年-2008年
イザイ弦楽四重奏団
イタリア弦楽四重奏団 1945年-1980年
巌本真理弦楽四重奏団 1966年-1978年
ヴィア・ノヴァ四重奏団 1968年
ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団
ヴェーグ四重奏団 (Vegh Quartet) 1940年-1980年
ヴェラー弦楽四重奏団 1959年-1969年
ヴラフ四重奏団
エベーヌ四重奏団 1999年-
エマーソン弦楽四重奏団 1976年-
エルデーディ弦楽四重奏団
カペー四重奏団
カルヴェ弦楽四重奏団
カルミナ四重奏団
クァルテット・エクセルシオ 1994年-
グァルネリ弦楽四重奏団 1964年-2009年
クリーヴランド弦楽四重奏団 1969年-1995年
クロノス・カルテット 1973年-
ゲヴァントハウス弦楽四重奏団 1809年-
ケラー四重奏団 1987年-
コーリッシュ四重奏団
コダーイ弦楽四重奏団 (Kodaly Quartet) 1968年-
コチアン四重奏団
古典四重奏団
ザグレブ四重奏団 (en:Zagreb Quartet) 1919年-
シネ・ノミネ四重奏団
上海クァルテット (Shanghai String Quartet) 1983年-
ジュリアード弦楽四重奏団 1946年-
スメタナ弦楽四重奏団 1943年 - 1989年
ターリッヒ弦楽四重奏団
タカーチ弦楽四重奏団 1975年-
東京クヮルテット 1969年-2013年
ハーゲン弦楽四重奏団 1981年-
パシフィカ弦楽四重奏団 (Pacifica Quartet) 1994年-
パノハ弦楽四重奏団
バリリ弦楽四重奏団
バルトーク弦楽四重奏団
ハレー・ストリング・カルテット 1985年-
ファイン・アーツ四重奏団(Fine Arts Quartet)1946年-
フェルメール弦楽四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団 1917年-1967年
ブッシュ四重奏団
フラックス弦楽四重奏団