弦楽セレナーデ_(チャイコフスキー)
[Wikipedia|▼Menu]

映像外部リンク
全曲を試聴する
Tchaikovsky:Serenade for Strings
- コンセルトヘボウ室内管弦楽団による演奏。AVROTROS Klassiek公式YouTube。
Tchaikovsky - Serenade voor strijkers op.48 - バーゼル室内管弦楽団による演奏。AVROTROS Klassiek公式YouTube。
Tchaikovsky:String Serenade Op.48 - ニコラス・クラウゼ(Nicolas Krauze)指揮新ヨーロッパ室内管弦楽団による演奏。新ヨーロッパ室内管弦楽団(Orchestre de Chambre Nouvelle Europe)公式YouTube。
Tchaikovsky:Serenade for Strings Op.48 - Mateusz Mol?da指揮Deutsche Kammerorchester Berlinによる演奏。指揮者自身の公式YouTube。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ポータル クラシック音楽

弦楽セレナード ハ長調(ロシア語: Серенада для струнного оркестра)作品48は、ピョートル・チャイコフスキー1880年に作曲した弦楽オーケストラのための作品。チャイコフスキーの代表作の一つとして広く親しまれている。

この作品は、チャイコフスキーがモスクワ音楽院に着任した時からの親友でチェロ奏者のコンスタンチン・カールロヴィチ・アルブレヒト(英語版)(1836年 - 1893年)に捧げられた[1][2]

当時のヨーロッパ音楽について表面的な効果を狙ったものという批判的な感想を持っていたチャイコフスキー[3]が、自身の敬愛するモーツァルトの精神に立ち返る、という意図から書いたものであり、パトロンのフォン・メック夫人へ完成を報告する手紙にも「強い内的衝動によって書かれたもので、だからこそ真の芸術的な価値を失わないものです」と記している[4]
作品の概略コンスタンチン・アルブレヒト。当楽曲は彼に捧げられた

チャイコフスキーは1880年9月9日(旧暦。グレゴリオ暦では9月21日)付のメック夫人への手紙の中で、交響曲か弦楽五重奏曲の形で新しい曲を書き始めたと報告している。同月25日(新暦10月7日)の手紙ではその曲が「弦楽合奏のための組曲になる」、そして10月10日(新暦10月22日)付けの手紙では上述したように着手から1か月程度で完成したとの報告を行った。その中で組曲ではなくセレナードとこの曲を説明し、出版譜のタイトルはこれを反映している。

初演は1881年10月18日(新暦10月30日)にサンクトペテルブルクで、エドゥアルド・ナープラヴニークが指揮するロシア音楽協会のオーケストラで行われた[5]。ナープラヴニークは初演について「好評で、満場一致の要求でワルツをアンコールした」と述べている。
曲の構成

音楽・音声外部リンク
楽章毎に試聴する
第1楽章
・第2楽章・第3→4楽章
ノルウェー室内管弦楽団による演奏。ノルウェー室内管弦楽団公式YouTube。

ハ長調という最も単純明快な調性で書かれ、第2楽章がその属調であるト長調、第3楽章がそのさらに属調であるニ長調、第4楽章の序奏が再びト長調、主部でハ長調に戻るという、五度関係を用いたゆるやかなアーチ状の構成を成している。各楽章にはそれぞれの特徴を端的に表した章題がつけられている。
第1楽章
Pezzo in Forma di sonatina; Andante non troppo - Allegro Moderato


「ソナチネ形式の小品」と題されている通り、展開部を欠くソナタ形式である。チャイコフスキー本人は「モーツァルトへのオマージュで、彼の様式の模倣を意図しています」と書いているが、ハ長調でありながらイ短調の主和音で開始される重厚な序奏は、作曲者本人の色が出たきわめてメランコリックな印象深いものである。序奏の雰囲気を保ち、広々とした第一主題と、細かい音符による、軽やかな第二主題からなる。提示部が終わると、リピートするように見せかけて、再現部を始めるというユニークな書法をとっている。コーダで序奏主題が再現される。日本ではその序奏が、『N響アワー』のオープニングや人材派遣会社スタッフサービスの広告で使用されて有名である[6]。また、ノルウェー出身のロック・グループ a-haがコンサートのオープニングでも使用していた。
第2楽章.mw-parser-output .listen .side-box-text{line-height:1.1em}.mw-parser-output .listen-plain{border:none;background:transparent}.mw-parser-output .listen-embedded{width:100%;margin:0;border-width:1px 0 0 0;background:transparent}.mw-parser-output .listen-header{padding:2px}.mw-parser-output .listen-embedded .listen-header{padding:2px 0}.mw-parser-output .listen-file-header{padding:4px 0}.mw-parser-output .listen .description{padding-top:2px}.mw-parser-output .listen .mw-tmh-player{max-width:100%}@media(max-width:719px){.mw-parser-output .listen{clear:both}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .listen:not(.listen-noimage){width:320px}.mw-parser-output .listen-left{overflow:visible;float:left}.mw-parser-output .listen-center{float:none;margin-left:auto;margin-right:auto}}第2楽章 Waltzムラヴィンスキーの指揮による演奏。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:18 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef