引き金
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ボルトアクション ライフルのトリガー・メカニズム

トリガーは、火器の発射を始めるための仕組み(引き金)である。トリガーはほとんど例外なく、人差し指で引くレバーか、押すボタンである。ただし、中には親指や、その他の指で操作するものもある。ブローニングM2重機関銃やスプリングフィールド・アーモリー M6 スカウトは、その例である。「銃の部品」も参照
歴史.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}古代中国の弩の機構部。上側の2本爪で弦を保持し、右下のトリガーを引くと爪が下がって弦が解放される。サーペンタインロック式

最初の引き金の機構は古代東洋の、西洋ではクロスボウに用いられた。火器は誕生当初、手持ちの火種を点火口に直接挿入するタッチホール式だったが、やがて火縄を保持した金具とレバー状の引き金が一体構造のサーペンタインロック式が現れ、14?15世紀ごろには機構の固定とばね駆動メカニズムを引き金で操作するマッチロック式へ発展した。
機能

火器は、薬室内の弾薬を発射する過程を始めるために、トリガーを使う。発射の過程は、打撃装置がばねの力と運動エネルギーを撃針に伝え、撃針が雷管を叩いて発火させることで完了する。

打撃を与える仕組みは、二つある。ハンマーストライカーである。ハンマーは、ばねの力がかかった金属の塊で、解放されるとを中心に回転し、撃針を叩いて弾薬を発射させる。ストライカーは、基本的にはばねの力がかかった撃針で、弾薬と同じ軸線の上を動き、独立したハンマーは必要ない。トリガーとハンマーの接触部分は、通常 sear surface と呼ばれる。いろいろな仕組みがあり、トリガーとハンマーが直接接しているものや、独立したシア(Sear)を介するもの、あるいはその他の部品を使うものもある。
メカニズム

アクションにはいろいろな種類がある。アクションとは、どのようにメカニズムが構成され、そして、それがどのように使われるか(メカニズムは、トリガー、ハンマー、安全装置を、相互に連携した一つの機構と考える)という方法論(ロジック)である。これは、引き金が銃に対してどのような機能を持つかを観点として分類できる。

ハンマーやストライカーの開放に加え、トリガーによっては、ハンマーやストライカーをコックしたり、リボルバーのシリンダーを回転させたり、自動安全装置を解除したり、例えばステアーAUG製品に見られるようにセミオートマチック射撃とフルオートマチック射撃を使い分けたり(プログレッシブ・トリガーを参照)、セット・トリガーを事前にセット(プリセット)したりするものもある。

現代のほとんどの火器のトリガーは、自動安全装置を解除するのに使われるが、これは、それをどのように識別するか変更するのではない。
シングルアクションシングルアクションのトリガー(南部式小型拳銃)「シングルアクション」も参照

シングルアクション(SA)トリガーは、トリガーを引くたびに、ハンマーまたはストライカーを開放して火器を発射するという、「一つの動作」だけを実行する[1]。ほとんどの小銃と散弾銃は、このタイプのトリガーを持っている[1]

コルト・ドラグーンのようなシングルアクション・リボルバーは、銃を発射するたびに、手でハンマーを起こさなければならない。シングルアクションのセミオートマチック・ピストルは、最初の一発を発射するときはハンマーを起こさなければならないが、ほとんどの設計では、ハンマーを起こす操作は、装填する操作の一部になっている。たとえば、弾倉を挿入してスライドを操作し、最初の弾を薬室に装填すれば、ハンマーまたはストライカーもまた、射撃可能な位置にコックされる[2]

いったん初弾を発射してしまえば、スライドが自動的に動いて、次の発射のためにハンマーを起こす。このようなピストルは、一度コックしてしまえば、弾倉が空になるまでは、一発撃つのに一回トリガーを引くだけで発射できる。M1911ブローニング・ハイパワーは、このようなピストルの例である[2]
ダブルアクションダブルアクションのトリガー(ワルサーP38)「ダブルアクション」も参照

セミオートマチック・ピストルのダブルアクションは、ダブルアクション・リボルバーのそれとは少し異なる。ダブルアクション・リボルバーは、トリガーを引くだけで最初の弾を発射できるし、続きの弾も発射できる。最初に何もコックしなくてよい。ダブルアクションリボルバーは、トリガーを引くと、弾の入った薬室を定位置に移動させ、弾を発射する。しかし、ダブルアクションセミオートマチック・ピストルは、トリガーを引くだけでは、最初の弾を発射できない。普通は、最初の弾は、弾の入った弾倉をグリップに挿入し、スライドを後ろに引いてから放して、薬室に装填する必要がある。

ダブルアクション/シングルアクション(DA/SA) と区別するためにダブルアクション・オンリー(DAO)と呼ばれることもあるダブルアクションは、ダブルアクション・リボルバーのトリガー・メカニズムに似ている。トリガーは、ハンマーやストライカーのコックと開放の両方をおこなう。しかし、シングルアクションの機能はない。シグザウエルのDAKトリガーが、よい例である。ハンマー(ただしダブルアクション機能だけ)をもつセミオートマチック・ピストルは、弾を発射すると、そのたびに、ハンマーがコックされていない位置に戻る。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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