弓_(武器)
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この項目では、矢を飛ばす武器について説明しています。擦弦楽器を演奏するための道具については「求B(楽器) 」を、その他の用法については「」をご覧ください。
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信頼性について検証が求められています。確認のための情報源が必要です。(2020年8月)


独自研究が含まれているおそれがあります。(2016年2月)


一般的な複合弓

弓(ゆみ)は、を発射する装置のうち人力で動作するものを言い、しなやかなをかけ、弓本体の弾力を利用してを飛ばす武器。弦は伸縮しない材質であることが多い。

物体を投射するにあたり、人力を増幅させる道具として発祥し、発展してきた。遺跡から発掘されたり、古代壁画に描かれるほど歴史は古く、オーストラリアタスマニア原住民を除いて広く世界に分布し、その起源は中石器時代に遡る。

狩猟の道具や攻撃兵器として扱われてきたが、重火器の登場によりその目的は減少。近代ではスポーツ道具として製造、改良されているものがほとんどである[注釈 1]

ただし、弦を引く方向は弓本体の湾曲平面と同方向であり、湾曲平面と垂直に弦を引く道具はスリングショットカタパルトパチンコと呼ばれて区別される。また、機械式で発射する道具はクロスボウボウガンと呼ばれる。
分類

構造による分類としては、1本の木や竹で作った丸木弓と、木と竹または動物の腱などを張り合わせた複合弓に大別される。素朴な丸木弓は主としてヨーロッパ東南アジアアフリカオセアニアアメリカインディアンに見られる。丸木弓よりはるかに強力な、弓幹をシラカンバの皮やで固めた良質な複合弓は、アッシリア古代エジプト古代中国北東アジア中央アジアに多く見られた。

弓幹の長さによる分類としては、長弓短弓(ロングボウ、ショートボウ)に分けられるが、一般にユーラシア大陸は短弓、それ以外の地域は長弓が多い。
歴史クロスボウ
世界の弓

バビロニアエジプトギリシアローマなどの古代諸国は射手隊を編成、特に騎馬戦や海戦に弓を用いた。当時スキタイ人やペルシア人は弓に長けていたといわれる[要出典]。ケルト人は逆に弓を重視せずそれ程有能な射手もおらず、射手はもっぱら体力のない小柄な者がなった。ゲルマン人も早くから弓を狩猟に用いていたが、フン族などの騎馬遊牧民と接触してからこれに対抗するための武器として広く採用したものとみられる。ヴァイキングの時代にも弓は海戦で盛んに使用された。中央アメリカでは長い間弓は知られておらず、早くても10世紀頃までは飛び道具としてアトラアトラが用いられ続けた。ノルマン朝の始祖ウィリアム征服王は射手隊を巧妙に使ってヘイスティングズの戦いに勝利したと言われる[要出典]が、このころの弓は胸元で引く短弓やクロスボウなどの機械弓であった。しかしその後、イギリスの弓は長弓となり(このあたりの描写は映画ブレイブハートなどに見ることができる)、弓が勝敗を決したので弓隊の長は名誉の職とされた。中世英国の自営農民も自衛のためにイチイの木などで作った長弓を用い、その名手は300mも先の的を射たという。(「ロングボウ」の項も参照のこと)しかし、他国では騎士は狩猟のほか弓を用いず、弓は主として身分の低い歩兵の武器とされた。その為、身分の低い兵士はたとえ弓を装備していなくても弓兵(アーチャー、アルシェ)と呼ばれた。
機械弓
の出現は古代の東アジア・東南アジアで、はじめは足をかけて手で弦を引っ張る簡単な仕掛けで石や矢を射た。ヨーロッパでは古代に弩を大きくしたバリスタが用いられ、10世紀頃に弩に構造がよく似たクロスボウが軍に配備されるようになり、14世紀頃から弦を引っ張るのに梃子ギアなどを利用するようになり、巻取機のついた大掛かりな弩から弾丸を放つようになった。
複合弓(コンポジットボウ)
アジアでは弓は主に遊牧民の武器であった。彼らの使用した複合弓はコンパクトでありながら威力と連射を両立しており、イギリスや日本で使用された長弓よりも遥かに優秀であった。また、農耕民の国家が優秀な射手の確保に苦心した一方、遊牧民は狩猟を一般的に行う為に弓の扱いに習熟した者が多く、比較的容易に優秀な射手を確保することができた。モンゴルを初めとする遊牧民の軍隊の主力はこうした複合弓を装備した軽騎兵で、騎馬の威力もあって中世におけるユーラシア大陸最強の軍事力を形成した。遊牧民の脅威を継続的に受け続けた中国でも遊牧民と同じ複合弓を使用したものの、農耕民である彼らは優秀な射手の確保が難しく、取り扱いが簡単で長期間の鍛錬を必要としない弩をもって遊牧民の騎兵に対抗する場合が多かった。
弓の変遷と銃の出現
実際、戦争でクロスボウとロングボウが戦ってロングボウが勝利したり、騎士の重装騎兵と弓兵との戦いで弓兵が勝つ事も度々あった。初期の銃は威力が低く、命中率と火薬の装填時間でも弓に劣っていたので弓も併用して使用されたが、改良された銃や火器が出現すると、一部の機械弓を除き、弓はもっぱら弓術などの武道やアーチェリーとして行われることとなる。例外的に発展途上国で自然と一体となって暮らしている少数の人々は日々の糧を弓で得ている。
日本の弓
和弓詳細は「和弓」を参照和弓

日本の弓は三国志魏志倭人伝も記しているように長弓で7尺前後、弓幹の中央より下を握りの位置とするのが特徴である。既に縄文時代に漆を塗った複合弓と丸木弓とが併用され、には主に黒曜石を使っていた。

竹と木を接着するには「にべ」というニカワ質のものを用いた。木弓でも破損を防ぐ為トウシラカバの皮を巻いたが、複合弓は木弓よりも裂けやすく、湿度や温度の影響を受けやすいので、麻糸で千段巻に巻き込めて漆塗りにした塗弓が普通であった。この黒い漆塗りの上にさらに装飾をかねて白い細割のトウを細かな間隔で巻いた物が有名な「重籐の弓」(しげどうのゆみ)である。その種類は多彩で、握りより上を荒く巻いた「本重籐」、逆に下を荒く巻いた「裏重籐」、2箇所、または3箇所ずつトウを寄せて巻いた「二所重籐」「三所重籐」などがある。「塗籠籐」はこのトウの上にさらに漆を塗ったもので朱漆をかけたものを「笛籐」という。

は古くはカラムシ、中世からは麻糸をよったものを用い、漆やクスネ(松脂と油を煮込んで練り合わせたもの)を塗った。

弓具には矢を携行する容器、指を包む?(ゆがけ)、弦を入れて携行する弦巻(弦袋)などがある。矢の容器は古くは埴輪にみられる「靫」、奈良時代には「コロク」、平安時代末には「空穂」ができた。これは雨露を防ぐ為矢を収める筒を毛皮で覆ったものである。武士はコロクから変化した「」を愛用したが、鎌倉時代末には「矢籠」という簡便な容器が使われ、防水性を備えた「空穂」と共にその後の戦闘に用いられた。

なお、日本の「弓」の初見は古事記にある。スサノオアマテラスと別れる時の「弓腹振り立てて…」との一文がそれである。


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