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廉価版(れんかばん)とは、ある製品を普及の促進などの目的のために「一般的に低価格」にした商品のこと。「普及版」(ふきゅうばん)や「低価格版」(ていかかくばん)と呼ばれ、CDやDVDなどのソフトウェアの場合は「廉価盤」と呼ばれることもある。業種にもよるが、「廉価版」と「ローエンド」の区別が曖昧なものもある。標準版より廉価と言う意味でスタンダードという分類で販売される場合もある。
低価格と廉価は類似した言葉であるが、低価格は相対的に価格が低いものを示し、廉価は絶対的に価格が低い含意がある(10億円を9億円にした製品は低価格ではあるが、廉価とは呼ばない。)。
口語や俗語としては「廉価」や「低価格」は「お求めやすい価格」などといった絶対的な価格が低いものに対して使われる。
以下に各分野の具体例を挙げる。 パーソナルコンピュータの部品(パーツ)は、低価格化の要求に応えるために性能を一部削って価格を下げたものが多数存在する。例えばCPUにおいてかつてはPentiumの廉価版がCeleron、Athlonの廉価版がSempron、Duronであったが現在ではPentiumもAthlonもそれぞれ廉価ブランドの位置づけになっている(Intel Pentium (2010年)、およびAthlon Neo参照)為、Intel Core iシリーズ(X/i9/i7/i5/i3/m7/m5/m3)の廉価版がPentium(Atom系マイクロアーキテクチャベースを含む)、さらに低価格なものがCeleron(Atom系マイクロアーキテクチャベースを含む)となる。AMDでは2018年現在の場合Ryzen、FX、 A-Seriesの順(ノートPC用ではRyzen、A-Seriesの順)となっている。 ビデオカードでもメモリ搭載量や帯域幅を削るなどして機能を抑えた廉価版がある。チップはハイエンドを軸に設計し、その動作速度、内部のシェーダーの数、メモリの量・速度・帯域幅などで差別化して廉価版としている。 また、完成品のパソコンにおいても、特に自作パソコンと構成的にほとんど変わらないホワイトボックスパソコンを主力製品としている直販メーカーでは、ケースについてそれ単体ではなくATX電源がセットになっている物を調達したり、マザーボード・CPU・メモリなどのパーツ単位で見ても、パーツメーカーや電機メーカーが型落ちや余剰品として抱えている在庫のパーツを大幅な値引きと引き替えに一括大量購入したりするなどの手法でパーツの調達価格を抑制し、廉価版モデルの低価格化を実現させている場合もある。その為、直販メーカーの廉価版モデルの中には、CPU・マザーボードなどで現行モデルのローエンド向けパーツではなく、1?2世代前のミドルレンジ向けパーツが使用されているなど、事実上、ミドルレンジ製品の数シーズン型落ちとでも言うべき構成となっている製品が見受けられることがある。また、廉価版パソコンの場合には画像出力にはマザーボードに内蔵されたグラフィック機能が使用され、ビデオカードは省略されていることが多い。 業務用のアプリケーションソフトウェアは素人には高性能だったり、あまり必要のない機能が多数搭載されており高価なため、機能を限定したり、取り扱えるデータ量や性能を低くして価格を下げたものが多数存在する。これらは「機能限定版」「簡易版」などと呼ぶこともある。「LE」は「Limited Edition」の略、「Express」は「特定の」、「Elements」は「要素」、「Essential」は「本質」という意味で主要・不可欠な機能のみに絞っているという意味である。 例 また、ソースネクスト社から発売されているソフトウェアの中にも、他社からソフトウェアの旧バージョンの提供を受け、低価格で販売しているものがある。 同じ系統の製品でも機能の削減・安価な部品を用いるなどして価格を下げたものを廉価版と呼ばれる。 メーカーなどは「普及モデル」と呼ぶ。そういった製品では、機能を絞り込んでユーザーが操作可能な部分が減らされたり、または使用される素材もより安価なもの(金属を樹脂、本革や天然木を人工素材にするなど)や加工性のよいもの(金属削り出しフレームをプレス加工にする、あるいは内部基板の回路構成の簡素化など)に切り替えられていたりする。 実例には、パイオニア(現・オンキヨー&パイオニア)が発売した96kHz/16bitハイサンプリング対応民生用据え置き型DATデッキ「D-07」を基本に96kHz/16bitハイサンプリング対応はそのままに大幅なコストダウンを前提として更なる低価格を実現した「D-05」、東芝が発売したHDDレコーダー「RD-X1」「RD-X2」に続き、普及を目的にHDD容量を下げた「RD-XS30」、NTTドコモでFOMAの普及のため、90xシリーズからコストのかかる機能(GPSや高画素カメラなど)を除いた70xシリーズ、ソニーのMDウォークマンでリモコンのバックライト省略や充電池の容量を減らして低価格化を図った「MZ-E500」等がある。 また、プリンター(パソコン用のインクジェットプリンターのインクカートリッジ、並びに業務用複写機用インクトナー、ファクシミリやワードプロセッサー用インクリボンその他)には、メーカーの純正のものとは別に、サードパーティーが製造した互換品が存在し、中には純正品よりもかなり安い廉価版も数多く存在する。 1977年、任天堂から『テレビゲーム6』が発売。そして1983年、エポック社から廉価版にしては5000円という異例の価格で「カセットビジョンJr.」が発売する等、色々なゲーム機が登場した。2000年代後半にはいると本体の値下げもあってモデルチェンジの廉価版を販売するゲームメーカーは縮小している。
パーソナルコンピュータ
ソフトウェア
Adobe Photoshop ⇒ Photoshop LE、Photoshop Elements
Adobe Premiere ⇒ Premiere LE、Premiere Elements
CorelDRAW ⇒ CorelDRAW Essentials
Final Cut Pro⇒ Final Cut Express
Logic Pro ⇒ Logic Express
Painter ⇒ Painter Essentials、Painter classic
Corel Paint Shop Pro ⇒Paint Shop Pro Personal
PowerDVD ⇒ PowerDVD EXPERT、PowerDVD Personal
家電、AV機器など
家庭用ゲーム
ゲーム機
廉価版ゲーム機の一覧
エポック社
システム10-M2
カセットビジョンJr.
Size:47 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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