この項目では、兵庫県姫路市南西部の地区について説明しています。その他の広畑については「広畑 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
広畑区
ひろはた
国 日本
地方近畿地方
都道府県兵庫県
自治体姫路市
旧自治体飾磨郡広畑町
面積3.15km²
世帯数13,868世帯
総人口34,506人( ⇒住民基本台帳、2010年9月30日現在)
人口密度10,954.29人/km²
隣接地区市内:飾磨区、勝原区、大津区
市外:太子町
姫路市役所広畑支所
.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度48分18.6秒 東経134度37分42.86秒 / 北緯34.805167度 東経134.6285722度 / 34.805167; 134.6285722
広畑(ひろはた)は、兵庫県姫路市南西部の広畑区の各町からなる地区。
区は東西に並行して走るJR山陽本線と兵庫県道415号和久今宿線の両線を境に、臨海部を含む南部(昭和16年以前の旧広村の区域)と、北部(旧八幡村の区域)とにおおむね二分される。南部が区の中心部として位置づけられていて、区を管轄する公的施設等は南部に集中している。単に「広畑」と言ったときは南部を指すことが多い。以下、「広畑」は区中心部を指す表現として用い、広畑区については「広畑区」と記す。姫路市の「区」については、姫路市の「区」を参照。
新日本製鐵広畑製鐵所(現・日本製鉄瀬戸内製鉄所広畑地区)の企業城下町として、永く播磨臨海工業地帯の有力な一角を占めてきた。近年は新日本製鐵が自身の土地並びに製鐵所用地を売却し、国道250号(浜国道)沿いのかつての新日鐵社宅・関連施設跡地へ大規模小売店舗(イトーヨーカドー→現在はドン・キホーテ)などが進出した。また製鐵所跡地ではダイセル、三菱電機、ダイハツディーゼルの工場新設、公共岸壁の整備などによる再開発が行われている。 現在広畑区内に普通郵便局は無いが、1998年秋まで姫路広畑局は普通局の「広畑郵便局」で、正門通3丁目にあった。
地理
広畑は夢前川の下流部西岸に当たり、北側に聳える京見山(標高217.1m)や才の山(俺天下山とも。標高215m)が、揖保郡太子町との境界を成す。浜手は日本製鉄を挟んで播磨灘に面している。
区の東側は、南部では夢前川を挟んで飾磨区と向き合うが、北部では旧八幡村が夢前川の両岸に村域を構えていたことから東夢前台4丁目と蒲田1?5丁目、蒲田は、夢前川の東岸にありながら広畑区に入る。北端は国道2号が横切る青山地区(区名は無い)と、西北は勝原区と、西側は汐入川を挟んで大津区と接する。
区の中ほどをJR山陽本線が横切っているものの、区内に駅は無く、勝原区との境界西側にはりま勝原駅(2008年3月設置)、東側約2Kmに英賀保駅がある。南部では山陽電鉄網干線が東西に走り、夢前川駅、広畑駅が設置されている。
広畑中心部の東側から「東門通」「中門通」「正門通」「西門通」と、製鉄所の門に因んだ幅の広い道路が南北に通る。基本的に碁盤目状の街並だが、旧広村中心部は古くからの路地が迷路のごとく交差している。浜手を国道250号が東西に走り、また広畑区北部には姫路バイパス 姫路西ランプがある。
日本製鉄との関係
日本製鉄(旧・新日鐵)は、浜手の富士町に立地する(富士町の地名は、旧・新日鐵の前身である富士製鐵に由来)。1970年代頃までは製鐵所が隆盛を極め、浜風の強い日には洗濯物も干せないほどだった。また廣畑天満宮の秋祭には屋台が新日鐵の正門から入り、製鉄所の見学会も行われるなど、旧・新日鐵と共にある町であった。今でも区内の中小企業には、旧・新日鐵や前身の富士製鐵に因んだ社名が多い。
かつて浜手の長町や鶴町には旧・新日鐵関連の社宅や運動場、労働会館、武道場、病院等がひしめき、正に新日鐵一色だったが、競技場及び労働会館の敷地は、広大なイトーヨーカドー広畑店となり、社宅敷地跡はグリーンベルト等に変わっている。最後まで新日鐵グループの別法人として夢前川駅北側に残っていた新日鐵広畑病院→製鉄記念広畑病院も2022年に閉院した。新日鐵時代とは異なり、令和の今日では、一般の住民が日本製鉄と地域との関わりを見て取るのは難しいのが実情である。
歴史
江戸時代 - 勘兵衛新田が龍野藩によって開発される。
1937年(昭和12年) - 飾磨郡広村の海岸を埋め立て、日本製鐵広畑製鉄所が建設される。1939年10月から操業開始。
1941年(昭和16年)4月 - 飾磨郡広村と同郡八幡村が合併し、飾磨郡広畑町発足。
1942年(昭和17年)12月 - 広畑港運創業(のちに広畑海運→日鉄住金物流、現・日鉄物流)。
1946年(昭和21年)3月 - 姫路市と飾磨郡広畑町他周辺1市3町3村が合併(ラモート合併)。現在広畑区を名乗る地名は、姫路市との合併時に広畑町であった区域の名残である[1]。
1950年(昭和25年)4月 - 日本製鐵が分割され、広畑製鉄所は富士製鐵が継承。同社の基幹製鉄所になる。
1970年(昭和45年)3月 - 新日本製鐵発足、製鉄所は同社の経営となる。
2012年(平成24年)10月 - 新日鐵住金(現・日本製鉄)発足、製鉄所は同社の経営となる。
広畑区内の公共施設
郵便局
姫路広畑郵便局
姫路西蒲田郵便局
広畑才郵便局
姫路広畑本町郵便局
姫路長町郵便局
姫路小松郵便局
姫路東夢前台簡易郵便局
市関係
広畑市民センター(姫路市役所広畑支所、大ホール)
姫路市立図書館 ⇒広畑分館(広畑トレーニングルームを併設)
教育
姫路市立広畑小学校
姫路市立広畑第二小学校
姫路市立八幡小学校
姫路市立夢前中学校
姫路市立広畑中学校
医療
三栄会広畑病院(過去に製鉄記念広畑病院だった建物を使用し、ツカザキ記念病院