広島港停留場
広島港停留場と広島港宇品旅客ターミナル
ひろしまこう
Hiroshima Port
◄U17 元宇品口 (0.5 km)
広島港停留場(ひろしまこうていりゅうじょう、広島港電停)は、広島市南区宇品海岸一丁目にある広島電鉄宇品線の路面電車停留場である。駅番号はU18。同線の終点である。
2001年までの停留場名は宇品停留場(うじなていりゅうじょう)であり、現在も「広島港(宇品)」の名称で案内されるケースがある。広島電鉄公式サイトでは、電車路線図[2]および電停ガイド[3]では単に「広島港」としているが、停留場間の距離を示した路線一覧・運行系統の表[4]や電車の行き先表記は「広島港(宇品)」で案内されている。 1915年(大正4年)に宇品地区へ達した宇品線は、時代によってその終点の位置を様々に変えている。まず1915年に宇品線が御幸橋東詰から宇品までの区間を開通させた際、終点の宇品停留場(初代)は広島港の宇品桟橋(現在の広島市営桟橋)前に存在した[5](海岸通停留場も参照)。その後1935年(昭和10年)に宇品通りを経由する新線が開通し経路が変更されると、代わって向宇品停留場が路線の終点となった[5]。まだこの時は向宇品停留場付近に西堤防が築かれており、そこから西側は海であった。 この西堤防西側の海を埋め立てる工事はかねてより計画されていたが、それが完了したのは戦後の1951年(昭和26年)のことである[5]。埋立地には広島県営桟橋が開かれ、これがちょうど宇品線の軌道の延長線上にあったことから、同年4月には県営桟橋前まで路線が西へ200メートル延長された[5]。このとき、新たな終点として開業したのが当停留場である。当時の停留場名は宇品終点停留場(うじなしゅうてんていりゅうじょう)であったが、1960年(昭和35年)からは宇品停留場と称している[6]。その後も埋め立て工事は続けられ、県営桟橋の位置は開業当初より南に移された[5]。これを受けて1967年(昭和42年)には宇品線の軌道をさらに南へ158メートル延長、当停留場もあわせて移設された[5]。また1976年(昭和51年)には旅客ターミナル(現在の宇品旅客東ターミナル)の整備に合わせて軌道を9.5メートル延長したうえ、停留場を複線化した[7]。 埋め立て工事はこれに留まらず、広島県によりさらに周辺の整備が行われた結果、旅客ターミナルの250メートル西に新たな旅客ターミナル(現在の宇品旅客ターミナル)が新設されることになった[8]。2003年(平成15年)、この新旅客ターミナルの建設に合わせて宇品線の軌道はさらに100メートル延長され[9]、当停留場は新旅客ターミナル正面へと移された[8][10]。なお、停留場名が広島港(宇品)停留場へと改称されたのはこの移転より前、2001年(平成13年)11月のことである[11][12]。
歴史
年表
1951年(昭和26年)4月1日 - 宇品線が向宇品から延伸し、宇品終点停留場として開業[11]。
1960年(昭和35年)3月30日 - 宇品停留場に改称[11]。
1967年(昭和42年)10月1日 - 県営桟橋の移転に伴い停留場を移設[5][6]。
1976年(昭和51年)3月31日 - 停留場内を複線化[7]。