広島大学総合博物館
Hiroshima University Museum
広島大学総合博物館(ひろしまだいがくそうごうはくぶつかん)は広島県東広島市の広島大学構内にある博物館。 広島大学総合博物館は、広島大学の中期計画に基づいて2006年4月1日に設置される。これに先立ち、2005年4月に総合博物館設立準備室を設置し、全学的な協力を仰ぎ設立準備を進める。2006年11月1日より本館展示を一般に公開し、広島大学の研究活動や所蔵資料を広く紹介している。総合博物館は、広島大学に所蔵する学術標本資料の調査・収集、保存・管理を行い、それらの研究と展示、情報発信にあたることにより、大学の社会貢献や研究・教育の向上に資することを目的としている。 収蔵資料数は約126万点。※2011年5月1日より、埋蔵文化財調査室と統合して改組。展示情報研究企画部門(従来の博物館)と埋蔵文化財調査部門(旧埋蔵文化財調査室)の2部門制となる。 ※スタッフのほかに、学内に運営委員16名、企画委員14名、研究員32名、学外に客員研究員8名、学生契約スタッフ約20名が館の運営・企画に協力し、活動を行っている。 ※初代館長 岡橋秀典(おかはしひでのり)文学研究科教授併任 2006年4月-2017年3月 第2代館長 淺野敏久(あさのとしひさ)人間社会科学研究科教授併任 2017年4月-2021年3月 副館長 大塚攻(おおつかすすむ)統合生命科学研究科教授併任 2019年4月-2021年3月 第3代館長 中坪孝之(なかつぼたかゆき)統合生命科学研究科教授併任 2021年4月- 副館長 淺野敏久(あさのとしひさ)人間社会科学研究科教授併任 2021年4月- ※大講義室であった部屋から椅子や机等を撤去して改修・整備。展示室の床の一部が少し傾斜しているのはそのため。 本館展示は、大きく4つの展示パートと、憩いのスペースとなる『N'sスクエア』からなる。 なお、本館には、約700点の学術資料および標本を展示している。Hiroshima University Museum 1 1)広島大学?過去・現在・未来- 2)宇宙・地球 ※広島市在住の日野渉から寄託された約250点に及ぶ貴重な化石(日野化石コレクション)が中心。目玉は、高さ1.5mの海ユリ、アパトザウルスの大腿骨、小さい魚をくわえた状態の魚の化石、翼竜の化石など。大陸移動説の有力な証拠となったメソザウルスも展示。Hiroshima University Museum 3 4)里山へのいざない 5)N'sスクエア憩いの空間であるとともに、専門図書や大学の学部案内などの閲覧もできる。 本博物館は、キャンパス各所に点在する学部、遺跡や自然環境などを展示物として見ることで、大学全体を『屋根のない博物館』とみなす「キャンパスまるごと博物館」構想を推進し、本館とサテライト館をつなぐ自然散策道「発見の小径」を整備し、広く公開している。 の5館がある。小さな展示スペースではあるが、専門的な展示を行う。 キャンパス中央に流れる山中谷川-ぶどう池-門脇川沿いの半自然区に整備された約1.5kmの自然散策道。昔ながらの里山的な自然環境が今もなお残り、昆虫以外にも絶滅危惧種を含む数多くの動植物が生息している。 学生がガイドする大学見学オススメコース。毎週金曜日の13:00に、法人本部前に集合。所要時間は約1.5時間。
設立の経緯と目的
体制
博物館長(併任) 中坪孝之(なかつぼたかゆき)統合生命科学研究科教授併任
副館長(併任) 淺野敏久(あさのとしひさ)人間社会科学研究科教授
兼担教員(併任)後藤秀昭(ごとうひであき)人間社会科学研究科准教授
マスコットキャラクター ヒロッグ(Hirog: 広報担当:ゆるキャラ) ミュージアムキャラクターアワード2020 3位/49エントリー(投票数7,697票、2020.7.29-9.11) ミュージアムキャラクターアワード2021 3位/70エントリー(投票数9,947票、2021.7.27-9.9)
◇展示情報・研究企画部門
部門長 専任教員(准教授) 清水則雄(しみずのりお)
学芸職員 黒島健介(くろしまけんすけ)
契約技術職員 池田誠慈(いけだせいじ)
契約一般職員 池田礼(いけだれい)
契約一般職員 清水美恵(しみずみえ)
契約一般職員 山口隆文(やまぐちたかふみ)
◇埋蔵文化財調査部門
部門長 専任教員(准教授) 川島尚宗(かわしまたかむね)
研究員 石丸恵利子(いしまるえりこ)
教育研究補助職員 梅本健治(うめもとけんじ)
博物館本館について
利用案内
開館時間 - 火~土曜日 10:00~17:00(入館16:30まで)
休館日 - 毎週日曜・月曜日、祝日、年末年始
入館料:無料
対象:学生、一般人、児童・生徒、学生の保護者、大学OB、大学等の研究者
場所
キャンパスの北西に位置する教育学研究科の南側1階L105教室(250平方メートル)
外装および玄関について
黒色の鋼板を用いた外装および玄関は、広島大学工学研究科 岡河 貢 准教授のデザインによる。また使用した鋼板は、JFEスチール株式会社より寄贈されたもの。
本館常設展示
広島大学の歩み
挑戦する広島大学
自然豊かなキャンパス
広大キャンパスの模型
Hiroshima University Museum 2
宇宙への招待
地球と生命の共進化
生きた化石「カブトガニ」の標本
稲葉貝類コレクション
厳島神社の復元模型(1/100スケール)
※約770年前の厳島神社の様子を模型で再現(国立歴史民俗博物館から貸与)。
安土城の復元模型
Hiroshima University Museum 4
西条盆地の絶滅危惧植物の紹介
里山の動物剥製(トキ・タンチョウ等)
オオサンショウウオ関連展示
昆虫展示
キャンパスまるごと博物館構想
サテライト館
埋蔵文化財調査部門サテライト館(キャンパス出土の先史から鎌倉時代の埋蔵文化財)
生物圏科学研究科サテライト館(エチゼンクラゲのパネル展示、尾長鶏
文学研究科サテライト館(角筆文献、ハムラビ法典の実物大レプリカ、中国地方・イランの考古学資料など)
理学研究科サテライト館(両生類研究施設、岩石・鉱石類、コケ標本群など)
中央図書館サテライト館(日野化石コレクション、キャンパスの動物剥製集合展示)
発見の小径
キャンパスガイド
活動
公開講演会
年間6回程度:不定期開催、来聴自由:無料
フィールドナビ
年間6回程度:不定期開催、事前申し込み:保険料、資料代のみ実費
企画展
2007年6-7月 特別企画展『湯川秀樹・朝永振一郎生誕百年記念展-素粒子の世界を拓く-』広島市
2007年7-8月 企画展『氷の大陸に挑む-南極観測50年の歩みと広島大学-』東広島市
2008年7-8月 企画展『世界遺産宮島の魅力-発進!!広大の宮島学
2009年7-8月 企画展『豊かな里海・瀬戸内海ものがたり』 広島市
2010年10-11月 企画展『里山のめぐみ-生物多様性を育む世界-』東広島市
2011年10-11月 企画展『エコの記憶 ものづくりの未来-地球とともに生きる-』東広島市
2012年7月 海フェスタおのみち連携企画展『ワンダーシー・瀬戸内海の魅力』三原市
2012年8月 海フェスタおのみち連携企画展『ワンダーシー・豊かな瀬戸内海』福山市
2013年11月 企画展『広島大学のチカラーリサーチ・ユニバーシティーの研究最前線』東広島市,広島市,東京都
2014年10-11月 企画展『学術模型が拓く研究の最前線?広島大学のチカラPART2』東広島市
2015年6月 企画展『海の博物誌?エビ・カニの博物画と研究最前線?』東広島市
2015年10月-11月 企画展『人と自然?今、ネイチャーへ』東広島市,東京都
2016年3月 企画展『大いなる飛翔?鳥の世界から?』東広島市
2017年11月 企画展【第1弾】日本人研究者が見たインドの原風景写真展「インドの人・くらし・風土?藤原健蔵写真コレクションから?」
2018年2月 企画展【第2弾】「インドを知ろう?広島大学のチカラpart4?」
2018年11月 企画展・平成30年度東広島市出土文化財企画展「大学と埋蔵文化財?キャンパスの遺跡・発見された文化財の魅力?」
出版
ニューズレター「HUM-HUM(ふむふむ)」(バックナンバーをホームページより、ダウンロード可能)
広島大学総合博物館研究報告(バックナンバーをホームページより、ダウンロード可能)
広島大学埋蔵文化財調査研究紀要
広島大学遺跡地図2013
カレンダー
広島大学キャンパス絵地図
発見の小径探検マップ
『広島大学総合博物館自己点検・外部評価報告書(平成18-22年度)』(2012年)(ホームページより、ダウンロード可能)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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