広場
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このページでは、「公共空間の一種」としての広場を説明しています。日本音楽グループいきものがかりリーダー水野良樹が立ち上げたソロプロジェクトについては、「HIROBA」を御覧下さい。
ミラノのドゥオモ広場

広場(ひろば)は、広く開けた場所。特に都市等において集会やレクリエーションなどの機能をもつよう設備された広く平らな場所・歩行者空間のことである。
欧州の広場
歴史

古代ギリシアでは紀元前8世紀頃に小部族ごとに居住していたギリシャ人が散在する平野ごとに集住するようになった[1]。集落がポリス(都市国家、国家共同体)に成長すると、中心にアゴラと呼ばれる広場が形成されるようになった[1]

また、古代ローマでは紀元前6世紀に王、元老院、市民集会の三権分立体制をとる共和政国家が成立したが、兵士の役割の増大により平民の政治的要求が高まり、市民が活動するための公共領域がフォーラム(フォルム、フォロ)を中心に強化された[1]

街路や広場の計画などの都市計画で比較すると、ギリシャでは自然の地形に沿った形態が尊重されたのに対し、ローマでは整地して整形の広場を設ける傾向があり大通りが交差する地点に3対2の大きさの広場が設けられることが多かった[1]
広場の機能

散策や休憩をしたり、知り合いと会話を交わす都市における憩いの場

市民集会の場:広場は都市の本質そのものであるとも言われ、民主的
世論が形成される場であると主張する者もいる[2]

政治的・宗教的な儀式や行事が行われる場、権力者の権威を示す場(中世ヨーロッパなどで公開処刑が行われることがあった)

戦勝の記念(世界の勝利広場

広場の分類

広場は宗教的広場、政治的広場、商業的広場などに分類される[3]
宗教的広場
ルネサンス期またはそれ以前の広場の多くは何らかの形で教会建物と関連して形成された[3]バロック期の広場には中心に象徴的に教会が建てられる例が多くみられる[3]
政治的広場
古代に政治、司法、商業の中心地として建設され、広場の周囲は柱廊で張り巡らされ、さらに大聖堂、神殿、公共建築物などが取り囲んでいる広場[3]
商業的広場
古代の遺構を再利用した建物などに取り囲まれ、食料品市場、ジャズフェスティバルなどの各種イベントに利用されるオープンスペースとして利用されている広場[3]
日本の広場
定義

国土交通省の「都市計画運用指針」[4] では公園、緑地等とともに公共空地として、次のとおりに扱っている。広場とは、主として歩行者等の休息、鑑賞、交流等の用に供することを目的とする公共空地である。

@規模
広場は、広場を設置する目的、利用者の行動、周辺の土地利用等を勘案し、適切な規模とすることが望ましい。
A配置
広場は、次の項目の一に該当するような場所に配置することが望ましい。
ア 周辺の建築物の用途が、おおむね商業施設、業務施設、文教厚生施設、官公庁施設である地区
イ 観光資源等が存在し、多数人が集中する地区
ウ 交通の結節点あるいは多数人が利用する都市施設の近傍又は歩行者の多い道路の沿道
エ 都市の象徴又は記念の目的に供する場所あるいは都市景観の向上に著しい効果が認められる場所 ? 国土交通省、都市計画運用指針
形態
交通広場と駅前広場

上記「都市計画運用指針」ではその他交通施設として通路とともに交通広場というものがあり、次の事項をとりあげている。

交通広場の計画
交通広場の位置

交通広場の規模、構造等

交通広場の立体利用

なお、その他交通施設とは「都市計画に定める都市施設の種類については、法第11条及び令第5条において定められているが、その他交通施設として、空港、軌道(都市高速鉄道に該当するものを除き、路面電車は含まれる。)、通路(道路に該当するものを除く。)、交通広場(道路、広場に該当するものを除く。)が考えられるので、必要に応じ都市計画に定めることが望ましい。」とし、3.交通広場(1)に、交通広場の都市計画の考え方 を示している。

交通広場は交通施設と都市計画道路との結節点であり、交通の集中発生量が多く、これらを円滑に処理するだけではなく、都市の玄関として美観施設を備えた幹線街路つまり広場型の道路である。駅前にある場合は特に駅前広場と呼ばれるが、これは交通広場である。駅前広場は、道路に附属する交通広場として決定する都市施設であり、交通のニーズにあった充分な空間や機能の確保を図るとともに、都市の「顔」としてのシンボル性、オープンスペースとしての役割にも配慮した整備を進める必要があるが、駅前広場をはじめとする交通結節施設は、異種の交通機関を相互に連絡し、多様な交通需要に対応した体系的な交通サービスを提供する拠点である。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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