幻影ヲ駆ケル太陽
[Wikipedia|▼Menu]

幻影ヲ駆ケル太陽
ジャンル
戦闘美少女タロット
アニメ
原作sole;viola
原案赤城晴康、田中秀典
監督草川啓造
シリーズ構成伊藤美智子
脚本伊藤美智子
キャラクターデザインあかつきごもく(原案)、友岡新平
音楽加藤達也
アニメーション制作AIC
製作Progetto 幻影太陽
放送局#放送局を参照
放送期間2013年7月 - 9月
話数全13話 + OVA
漫画
原作・原案などsole;viola(原作)
あかつきごもく(キャラクター原案)
作画加藤コウキ
出版社スクウェア・エニックス
掲載サイトガンガンONLINE
レーベルガンガンコミックスONLINE
発表期間2013年6月27日 - 2014年2月20日
巻数全4巻
話数全16話
小説:
幻影ヲ駆ケル太陽 ?こぼれ落ちるは運命の砂?
著者伊藤美智子
イラストあかつきごもく
出版社角川書店
掲載誌月刊ニュータイプ
連載期間2013年7月号 - 11月号
巻数全1巻
その他『GENEI SERIES SPECIAL BOX vol.I』に収録
インターネットラジオ:幻影ヲ駆ケルRadio
配信期間2013年6月27日 - 12月26日
配信サイトアニメ公式サイト
HiBiKi Radio Station
配信日隔週木曜日
配信回数全14回
配信形式収録ストリーミング
パーソナリティ徳井青空巽悠衣子
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ漫画ライトノベル
ポータルアニメ漫画文学ラジオ

『幻影ヲ駆ケル太陽』(げんえいヲかケルたいよう、il sole penetra le illusioni)は、2013年7月から9月まで放送された日本テレビアニメ作品。通称『幻影太陽』[1]
概要

人々に不幸をもたらすタロット、それに対抗するタロットという2種類のタロットに支配された世界を舞台とし、前者のタロットを宿した魔物から世界を守るために、後者のタロットの力を行使して戦う4人の少女たちを主人公としたバトルアクション作品。自らの意思に関係なく戦いを強いられながらも、友情や絆を育み成長していく姿を描く[2]

原案となったのはアニマ[注 1] のオリジナルアニメ企画『幻影のメサイア BLOOD of FORTUNE』(げんえいのメサイア ブラッド・オブ・フォーチューン)[3]。2013年2月20日に1枚のタロットカードのみ描かれたティザーサイトが開設され[4]3月2日に正式な公式サイトが開設。正式タイトルとメインキャストが公表された[5] 後、3月30日アニメ コンテンツ エキスメB2013で行われたイベント「幻影ヲ駆ケル太陽@ACE2013」にて作品概要が発表された。

監督は『魔法少女リリカルなのはシリーズ』を手掛けた草川啓造、制作はAICが担当するほか、シリーズ構成・脚本の伊藤美智子、キャラクターデザインの友岡新平、音楽の加藤達也など、草川が以前に監督を務めた作品[注 2] に参加していたスタッフが名を連ねている。

衣装が変化して能力を得て戦う、いわゆる「変身もの」が多い中で、本作では変身後でも衣装は変化せず、髪型と表情のみを変化させる表現がなされている。これは、2つの顔があることで本作の「個性や物語性を特徴づける」という目的の元でこの手法が採られており、他作品との差別化が図られている[2][6]

公式サイトの「Introduction」に記載されている文章の「処刑人か、救世主か」というコンセプトが指し示す[7] ように全体的にシリアスな作風である。

長崎県をモデルにした架空の街「永瀧」(ながたき)を主な舞台としており、劇中には同県に実在する名所も登場する[2][6][注 3]

なお本作の別シリーズとして、アメリカを舞台にしたウェブ小説『幻影に舞う白銀』(げんえいにまうはくぎん)の連載計画がアニマ公式サイトにて2014年12月に発表された。2015年3月より連載中。
あらすじ

タロット占いが大好きな少女・太陽あかりは幼少時に母・太陽ひなたを亡くして以降、永瀧の親戚に引き取られて平和に暮らしていた。しかし、共に暮らしている従姉妹の心崎冬菜がある日を境に突然自分に冷たく接するようになり、とまどいを感じていた。そして、その日を境にあかりの生活は一変してしまうようになる。

そんな中、あかりは以前出会ったある人物と再会する。その人物の正体はセフィロ・フィオーレ永瀧支部の人間エティア・ヴィスコンティであり、エティアはあかりをセフィロ・フィオーレに勧誘するために彼女の身辺調査を行っていた。あかりはすでに"タロット使い"としての能力に目覚め始めており、それに加えエティアの口から自身の母が実はセフィロ・フィオーレに所属していたタロット使いだと知り、自身も母と同じ道を歩むことを決意し、セフィロ・フィオーレ永瀧支部への入学を決断する。セフィロ・フィオーレ永瀧支部へ入学後、あかりは先日自身を窮地から救った3人の少女である星河せいら、白金ぎんか、月詠るなと再会し、彼女たちとチームを組んでタロット使いとしての活動をするよう命じられる。

だがセフィロ・フィオーレに入って初めての任務にあかりが挑もうとしたところ、レグザリオの人間の手によって封印されていたあかりの記憶がよみがえったことであかりは精神的ショックに陥り、戦うことができなくなりチームを危険な目にあわせてしまう。任務自体は他のメンバーの奮闘で無事成功したものの、"ダエモニアの討伐とは人を殺めること"というタロット使いの宿命に耐え切れずにあかりはセフィロ・フィオーレ永瀧支部から脱走してしまう。脱走中にダエモニアと遭遇したがその際に「ダエモニアの声が聞こえる」という体験をしたことで、あかりは自身のやるべきことを自覚し、セフィロ・フィオーレ永瀧支部に戻り再び激闘の日々に身を投じることを決意する。

生い立ちもタロット使いとしての信念も価値観もバラバラなメンバーのもと、あかりチームは過酷な任務の日々に邁進する。そうした日々の中、次第にせいらは同じ永瀧支部に所属するプリシラ・トワイライトとメルティナ・メルヴィスのチームに入ることを望むようになる。せいらにとってあかりはまさに水と油のような存在であり、そのあかりの理念に他のメンバー2人が次々に同調していきその理念の下で動くような今の自身のチームは信用に値せず、加えて息苦しさも感じたからである。それから数日たったある日いつものように出動命令が下ったが、せいらはこれをあかりチームでの最後の任務とし、終了後は正式にプリシラとメルティナのチームに移籍することを決意していた。

ところが、その任務で殲滅すべきダエモニアは何と先日知り合ったあの優しく誠実な自身の友人であった。自身の信念を崩壊させるような辛い現実を目の当りにし、パニックに陥るせいらであったが、あかりは「ダエモニアとなった彼女の声を聞くこと」の必要性をせいらに説き伏せ、そのあかりの助言のもと、彼女の声を聞き、彼女の想いを知ったせいらは断腸の思いで彼女を殲滅した。この出来事をきっかけにせいらは本当の気持ちをあかりに打ち明け、せいらもあかりの信念を理解するようになった。一方、その光景の影でるなの暗い表情が影を落とすのであった。

束の間の休息が終わった後はより一層の過酷な運命があかりたちを襲った。まず、対カードとの戦いにおいて、ぎんかが消滅。メンバーのひとりの事実上の死と同然の事態に悲しみを隠せないセフィロ・フィオーレ永瀧支部の面々。さらにるながそれにより心にダメージを受け一時帰宅してしまう。帰宅先の実家で心身を癒す日々を送るものの、そこにケルブレムという少年が現れ、彼の手により自身の憶測に眠る心の闇を抉りだされたことで彼女の心にスキが生まれ、いともたやすくケルブレムにダエモニアにされてしまう。

実はケルブレムの正体は自我意識のある高等ダエモニアであり、彼は野望の実現のためなら手段を選ばない悪徳政治家・袴田一郎と結託しており、その袴の依頼により永瀧でいくつかのダエモニア事件を引き起こしており、セフィロ・フィオーレ永瀧支部がこれまでに担当したいくつかのダエモニアの件も彼の仕業であった。

2人となってしまったあかりとせいらにいつものように出動命令が下るが、そこで待っていたのは、ダエモニアと化したるなであった。2人はるなの手によりあえなく戦闘不能に陥り、せいらはそのうえタロット使いとしての能力を失ってしまう。ぎんかの消失、るなの離反により、心身ともに疲弊しきったあかりたちは徐々に消耗していく。さらに、ケルブレムと袴の策略により、セフィロ・フィオーレ永瀧支部は焼き討ちに遭い、ついにあかりたちは住居すらも失ってしまい、途方に暮れるが、あかりは昔働いていたバイト先の元上司の占い師たちを思い出し、一か八か助けを元上司の占い師たちに求めたところ、彼女たちは永瀧支部の一行に手を差し伸べ、永瀧支部の一行はそこから体制を立て直すこととなる。

一方せいらは、るなを探すために他のメンバーに何も告げず自らるなの探索に乗り出す。ある廃屋にて、ついにるなを発見したものの、そこで待っていたのはケルブレムとるなであった。あかりの信念を理解して以降、仲間の大切さを学んだせいらはるなを殺すことができないまま、苦しい戦いを強いられる。

その頃、あかりはエティアから彼女に関わる重大な事実を知らされることとなる。それはあかりが人間である母親とダエモニアとなってしまった父親との子つまりダエモニアと人間のハーフであるという衝撃的な事実であった。ダエモニアの血を引いている故、あかりはダエモニアの声が聞けたのであった。その事実を知らされたあかりは初めこそ驚きの色を隠せなかったものの、その運命を受け入れる決意をし、そのうえでるなを助けるために単身ケルブレムの元に向かうことを決意。

ケルブレムの元に向かったあかりは、そこでケルブレムと取引をすることとなる。ケルブレムの本来の目的はダエモニアとのハーフであるあかりと交配することで、ダエモニアの存在を絶大なものにすることであった。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:130 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef