株式会社幻冬舎
GENTOSHA INC.
種類株式会社
出版者記号87728, 344
取次コード2076
法人番号3011001029520
株式会社幻冬舎(げんとうしゃ)は、日本の出版社。 角川書店の編集者であった見城徹が、当時の社長・角川春樹のコカイン密輸事件をきっかけに退社し、仲間5人と1993年11月12日に設立した。社名は五木寛之の命名による(五木が提示した3案から見城が選んだ)[1][2]。幻冬舎のロゴマークに描かれている「槍を高くかざした原始人」のモデルは見城本人で、自らがポーズをとって描かせたものである[3]。 1994年3月25日、初の単行本6点を出版。創業したばかりの出版社であるにもかかわらず、五木寛之、北方謙三、篠山紀信、村上龍、山田詠美、吉本ばなな、という人気作家揃いの内容であった[4]。1997年4月10日には、幻冬舎文庫を創刊した[5]。 事業は書籍・文庫が主体であるが、月刊誌・季刊誌も発売している。系列子会社発行・幻冬舎発売の出版物も数多い。かつては、 知育教材やゲームなどを開発し、書店流通で販売する幻冬舎エデュケーションが子会社として存在していたが、本社に吸収合併された。現在は、幻冬舎エデュケーション局となっている。 2003年には日本スポーツビジョン
概要
2005年2月に子会社の幻冬舎ルネッサンスが、ライブドアとの共同出資より出版社ライブドアパブリッシングを設立。2006年8月にライブドアパブリッシングの株式を売却し、同社はライブドアの完全子会社となった。
2005年5月にサイバーエージェント系の出版社アメーバブックスと業務提携を締結し販売業務を幻冬舎が受託[9]。2007年11月にサイバーエージェントと幻冬舎の共同出資より出版社アメーバブックス新社を設立(2012年3月解散)。
2007年に本社ビルの正面に当る敷地に新館ビルを建設、東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目に本社がある。
2008年5月TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」との共同プロジェクトによりあらすじと第1話のみ応募する10代限定の文学新人賞「蒼き賞」を行う。過去に、アウトロー作品を対象とした〈幻冬舎アウトロー大賞〉を開催していた(現在は中止)。
2009年3月吉本興業との共同プロジェクトにより「幻冬舎よしもと文庫」が創刊。吉本所属の芸人が、さまざまな出版社から出してきた小説やエッセーの文庫化にあたり、幻冬舎が新レーベルを立ち上げて一本化することで合意した。
2010年10月29日にMBO(マネジメント・バイアウト)の実施を発表した。しかし、投資ファンドのイザベルリミテッドが市場で買い進め、同年12月6日に筆頭株主になったことが、関東財務局に提出された大量保有報告書及び変更報告書により判明した[10]。公開買い付け(TOB)を行っている、見城の所有する特別目的会社・TKホールディングスは、イザベルリミテッドに対抗して、同年12月13日にTOBの買付け価格を220,000円から248,300円に変更し、同時に買付予定数の下限を18,300株から13,725株に変更し、買付期間も9営業日延長し2010年12月28日までとすることを発表した[11][注釈 1]。その後、MBOは成立[12]。上場廃止となった[12]。
2012年5月に子会社株式会社ジーエフエス(GFS)が、飲食事業を営む株式会社バンクエスト・フードサービスの事業の全てを譲り受け、飲食事業を開始[13]。同社は、飲食チェーン(粥麺茶房、香港粥麺専家)経営を行っていたが、2014年9月に閉店した。
2013年4月には40代女性向けのファッション雑誌「DRESS」を創刊し同誌の編集子会社として「株式会社gift」を設立した。鳴り物入りでの話題を巻き起こして発売したが、売れ行き悪化による債務超過のため、保有株の大部分を同年12月26日付にて決済代行会社「パス」に売却した[14]。それでも出版不況での売れ行き悪化は止まらず、2016年2月号(2015年12月28日発売)にて月刊での発行を終了しwebマガジンでの展開に移行する。2016年4月には、株式会社giftの事業をパス社の全額出資子会社に移管。幻冬舎の関与は消滅している。 事業のジャンルごとに細分化された子会社を多数有する。発売社はいずれも幻冬舎。
グループ企業
株式会社幻冬舎コミックス - 漫画出版・BL系文庫・ノベルズ。コミック部門から撤退したソニー・マガジンズのコンテンツを引き継ぐ形で創立され、事業を実施した15年間に14冊のミリオンセラーが出ている。