幻の映画復刻レーベルDIG(まぼろしのえいがふっこくレーベルディグ、通称: DIGレーベル)は、映像制作会社ディメンションが運営している映画復刻レーベル。
本項では姉妹レーベルのPADレーベルについても解説する。 2012年、映像制作会社ディメンションの社員が「大手は手を出しにくくても、小回りが利く小所帯ならできることがあるはず」として社内レーベルを一人で発足させたのが始まりである。その後、約1年かけて大手映画会社の松竹と交渉し、2013年にレーベル第1作目となる曽根中生監督『博多っ子純情』(1978年公開)の初DVD化に成功する。このDVDはスマッシュヒットし、採算ラインを上回ったことから復刻事業を本格化させる契機となり、以後、制作プロダクションの倒産で権利関係が複雑化した未ソフト化作品や商業的成功にめぐまれず廃盤となり消えてった稀少作など「文化的に不幸な状態」にある幻の名作の映像ソフト化を精力的に続けている。 また復刻対象も青春映画、ピンク映画、カルト映画、テレビ映画、アニメ映画、喜劇映画、外国映画、自主映画、孤児映画、ドキュメンタリー映画まで非常に幅広く、あらゆるジャンルを越境した横断的な復刻スタイルが特徴的である[1]。 レーベルコンセプトは「リバイバルの機会も滅多にない」「未ソフト化、未DVD化のために観られない」など様々な事情を持つ幻の作品を発掘し、見つけ出し、現存する最良の映像素材を使い、上品質のDVDという形で復刻すること[2]。 これまで手がけた復刻作は2020年11月現在、93作品にのぼる。なお公式ホームページ上では復刻リクエストも受け付けている[3]。 作品名監督公開年リリース復刻状況
概要・社史
リリース一覧
DIGレーベル
博多っ子純情曽根中生1978年2013年5月初DVD化
鉄輪新藤兼人1972年2013年7月初ソフト化
俗物図鑑内藤誠1982年2013年8月初DVD化
スタア1986年2013年9月
もどり川神代辰巳1983年2013年10月
三たびの海峡神山征二郎1995年2013年11月
離婚しない女
東京兄妹市川準1995年2014年7月
生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件恩地日出夫1985年2014年8月
不良少年羽仁進1961年2014年9月
彼女と彼1963年2014年10月初ソフト化
日本鬼子松井稔
地の群れ