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幸福会ヤマギシ会
幸福会ヤマギシ会(こうふくかいヤマギシかい)は、農業・牧畜業を基盤とするユートピア[1]をめざす活動体(農事組合法人[2][† 1])。通称は「ヤマギシ会」「ヤマギシ」。
1953年(昭和28年)、山岸巳代蔵の提唱する理念の社会活動実践母体「山岸式養鶏会」として発足、約10日後に「山岸会」に改名[4]、1995年(平成7年)に名称を「幸福会ヤマギシ会」と変更[5]。所有の概念を全否定し[6]、「無所有一体」の生活を信条としている。1960年代に起こった、いわゆるヒッピー的な共同体(原始共産主義)に例えられる場合もある。アーミッシュとは、その意味合いが異なる(アーミッシュはキリスト教と家族を重視)。
売上高では農事組合法人のトップに位置している[7]。ヤマギシズム[† 2]社会を実践する場であるヤマギシズム社会実顕地が全国に26か所あり、約1500人が共同生活を営んでいる[9]。また、ブラジルやスイス・韓国・オーストラリア・アメリカ合衆国・タイなど[10]日本国外にも6箇所[9]の社会実顕地があり、社会実顕地に未参画の会員が5万人ほどいるとされる[11]。
1990年代にマスメディアに盛んに取り上げられ、外部から強い批判を受けた。構成員においては詳細な内情は口外禁止とされている。 特別講習研鑽会(ヤマギシズムの理念や思想を体験的に知るために参加者全員が車座になってひとつのテーマを深く議論する「研鑽会」が主)と呼ばれる一週間の合宿形式の講座を受講すると会員となることができる[12][† 3]。会員は「研鑽学校」と呼ばれる2週間の講習を受講することでヤマギシズム社会実顕地に参画(入村[14])する資格を得ることができる[15]。実顕地における生活は私財をひとつ財布に入れ[† 4]共に研鑽生活を営むことが柱となっている。 実顕地の経済は、各実顕地で生産された農産物の販売[† 5]による利益が中心である。1988年(昭和63年)に設立したブラジル実顕地では1991年(平成3年)から開拓が始まった1000haに及ぶオレンジ園があり、秋田県南秋田郡大潟村では水稲栽培、80万羽規模の採卵養鶏など大規模農業にシフトしている。
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