幸福のノクターン
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「幸福のノクターン」
カーリー・サイモンシングル
初出アルバム『Carly Simon』
B面ひとりぼっち
リリース1971年3月[1]
規格7インチ・シングル
録音ニューヨーク、エレクトリック・レディ・スタジオ
ジャンルフォークロック
時間4分15秒
レーベルエレクトラ・レコード
作詞・作曲カーリー・サイモン、ジェイコブ・ブラックマン
プロデュースエディ・クレイマー
チャート最高順位


10位(Billboard Hot 100

6位(Billboard Easy Listening)

15位(カナダ RPM)

カーリー・サイモン シングル 年表

幸福のノクターン
(1971年3月)アンティシペイション
(1971年11月)

ミュージックビデオ
「That's the Way I've Always Heard It Should Be (Live)」 - YouTube


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「幸福のノクターン」(原題: That's the Way I've Always Heard It Should Be)は、カーリー・サイモン1971年に発表したデビュー・シングル。
概要

カーリー・サイモンは1968年にバークシャー地方で行われたサマーキャンプにカウンセラーとして参加。そこで同じくカウンセラーを務めたジャーナリストのジェイコブ・ブラックマンと意気投合し、二人は友人同士になった。サイモンは1970年にエレクトラ・レコードと契約[2]。アルバムを制作することとなる。

本作品はブラックマンが主に詞を書いた。両親の悲惨な結婚、友人たちの怒号にあけくれる家庭生活、夫から受けた暴力の傷跡を子供に隠す母親などが描かれる。語り手は「いい夢を見なさいという母の声は今も耳に残っているけれど/私はもう夢の見方を忘れてしまった」と歌う。「幸福のノクターン」という邦題とはかけ離れた内容であり、曲のテーマは男性上位社会に対する異議申し立てである[3]。この詞にサイモンがガブリエル・フォーレ風のクラシック音楽に似たメロディをつけた[4]

エディ・クレイマーのプロデュースの下、ニューヨークのエレクトリック・レディ・スタジオで録音された。ストリングスの編曲はエド・フリーマンが行った。1971年2月発売のファースト・アルバム『Carly Simon』に収録され、3月にシングルカットされた。B面は「ひとりぼっち」。

ビルボード・Hot 100の10位、イージーリスニング・チャートの6位を記録し、ビルボードの1971年の年間チャートで47位を記録した。そして1972年3月に開かれた第14回グラミー賞で「幸福のノクターン」は最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞にノミネートされた。のちになってサイモンはこう述べている。「この曲を書いたときは好き合った者同士が別れるなんてそうそうあるものじゃないと思ってたけど、友だちはみんな離婚してしまった」[5]

ニューヨークのセントラル・パークのウォールマン・リンクでは、1967年から1976年にかけて毎年夏に音楽祭「Schaefer Music Festival」が開催されていた。ABCテレビは『Good Vibrations From Central Park』というタイトルで1971年のイベントを放送しているが、同年のイベントでサイモンが「幸福のノクターン」と「アンティシペイション」を披露した映像が残っている[6][7]
カバー・バージョン

アニタ・ブライアント - 1972年のアルバム『Naturally』に収録。

サラ・ヴォーン - 1972年のアルバム『A Time in My Life』に収録。

クローダ・ロジャース - 1973年のアルバム『You Are My Music』に収録。

ルー・ボンド - 1974年のアルバム『Lou Bond』に収録。

マリア・フリードマン - 2004年のライブ・アルバム『Live』に収録。

メレディス・ブラウン - 2017年のアルバム『When Love Is Gone』に収録。

脚注^45cat - Carly Simon - That's The Way I've Always Heard It Should Be / Alone - Elektra - USA - EKS-45724
^ “Carly Simon Official Website ? Timeline”. 2007年9月1日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2015年3月18日閲覧。
^ Weller, Sheila (2009). Girls Like Us. p. 344 
^ Holden, Stephen (2008年5月13日). “Trailblazers, but Selling a Romantic Kind of Love”. The New York Times. https://www.nytimes.com/2008/05/13/arts/music/13roma.html?partner=rssnyt&emc=rss 2010年6月8日閲覧。 
^ Walsh, Ben (2010年3月11日). “Vanity case: Will Carly Simon reveal the identity of the mystery man in her Seventies hit You're So Vain?”. The Independent (London). https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/vanity-case-will-carly-simon-reveal-the-identity-of-the-mystery-man-in-her-seventies-hit-youre-so-vain-1919372.html 2010年6月8日閲覧。 
^ Carly Simon (2009年10月2日). “Carly Simon - That's The Way I Always Heard It Should Be - 1971”. YouTube. 2022年4月27日閲覧。
^ Carly Simon (2009年10月8日). “Carly Simon - Anticipation - 1971”. YouTube. 2022年4月27日閲覧。










カーリー・サイモン
スタジオ・アルバム

カーリー・サイモン

アンティシペイション

ノー・シークレッツ

ホットケーキ

人生はいたずら

見知らぬ二人

男の子のように

スパイ

パーティへようこそ

トーチ

ハロー・ビッグ・マン

スポイルド・ガール

カミング・アラウンド・アゲイン

マイ・ロマンス

愛に揺れる想い

届かぬ手紙

フィルム・ノアール?銀幕への想い

ザ・ベッドルーム・テープス

ムーンライト・セレナーデ

イントゥ・ホワイト

ディス・カインド・オブ・ラヴ

Never Been Gone

ライヴ・アルバム

グレイテスト・ヒッツ・ライヴ

コンピレーション・アルバム

ベスト・オブ・カーリー・サイモン

サウンドトラック

ワーキング・ガール

ディス・イズ・マイ・ライフ

その他のアルバム

Romulus Hunt: A Family Opera

主な楽曲

幸福のノクターン

アンティシペイション

うつろな愛

私を愛したスパイ

ユー・ビロング・トゥ・ミー

関連項目

ジェームス・テイラー

典拠管理データベース

MusicBrainz作品


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