年刊日本SF傑作選
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『年刊日本SF傑作選』(ねんかんにほんエスエフけっさくせん)は、東京創元社が刊行する年度別SFアンソロジー。編者は大森望日下三蔵2007年の作品を集めた『虚構機関』(2008年12月刊)より、創元SF文庫で毎年刊行されている。

姉妹編として、大森望単独編集の《ゼロ年代日本SFベスト集成》(『〈S〉ぼくの、マシン』『〈F〉逃げゆく物語の話』)が同じく創元SF文庫より刊行された。

毎年十数作に及ぶ日本語SF短編中編を収録する。日本SFの年刊傑作選の刊行は、『日本SFベスト集成』(筒井康隆編、徳間書店 1960年代版・1971年版?1975年版)以来である。
目次

1 編者

2 対象作

3 刊行

4 収録作リスト

5 脚注

6 関連項目

7 外部リンク

編者

編者はそれぞれ別のアンソロジーの編者も務めており、大森望は『NOVA 書き下ろし日本SFコレクション』(河出文庫 2009年?)を、日下三蔵は『日本SF全集』(出版芸術社 2009年?)を編集している。1957年?2006年の作品を対象とした『日本SF全集』は、2007年作品から始まった『年刊日本SF傑作選』の前史的な位置づけが与えられている。

大森は第1集『虚構機関』の序文で、日下・大森をそれぞれ、『ワールズ・ベストSF』のウォルハイムカー(理由は示されていない)、および、『日本SFベスト集成』の筒井康隆(SF作家の作品から選ぶ)と『年刊SF傑作選』のジュディス・メリル(周辺作品から選ぶ)になぞらえている。

3『量子回廊』以降に収録されている創元SF短編賞受賞作の選考にあたっては、毎回ゲスト選考委員が参加している。
対象作

収録の対象となるのは、奥付に準拠し毎年1月?12月(月刊誌では1月号?12月号)に発表された日本語作品。期間内の発表なら同人誌ウェブ公開など商業出版以外も対象となる。

原則として発表済みの作品が対象だが、例外的に、1『虚構機関』には円城塔の未発表作(群像新人文学賞2次選考通過作品)、2『超弦領域』には同じ円城の書き下ろしが収録されている。2『超弦領域』刊行時には、大森・日下が選考委員を務める創元SF短編賞の募集が開始され、3『量子回廊』以降には各回の受賞作と選評が巻末に掲載されている。

大部分は小説だが、各巻1?2作の漫画が収録されている。また短歌エッセイなど小説以外の文学作品もある。

SFマガジン』誌(早川書房)、『SF Japan』誌(徳間書店)、アンソロジーシリーズ『異形コレクション』(光文社井上雅彦編)から重点的に収録されている[1]。『NOVA1 書き下ろし日本SFコレクション』(河出書房新社、大森望編)、『神林長平トリビュート』(早川書房)からの収録は見合わされた[2]
刊行

『虚構機関 年刊日本SF傑作選』
2008年12月26日発行、ISBN 978-4-488-73401-52007年作品集

『超弦領域 年刊日本SF傑作選』2009年06月30日発行、ISBN 978-4-488-73402-2、2008年作品集

『量子回廊 年刊日本SF傑作選』2010年07月30日発行、ISBN 978-4-488-73403-9、2009年作品集

『結晶銀河 年刊日本SF傑作選』2011年07月29日発行、ISBN 978-4-488-73404-6、2010年作品集

『拡張幻想 年刊日本SF傑作選』2012年06月29日発行、ISBN 978-4-488-73405-3、2011年作品集

『極光星群 年刊日本SF傑作選』2013年06月28日発行、ISBN 978-4-488-73406-0 、2012年作品集

『さよならの儀式 年刊日本SF傑作選』2014年06月27日発行、ISBN 978-4-488-73407-7 、2013年作品集

『折り紙衛星の伝説 年刊日本SF傑作選』2015年06月29日発行、ISBN 978-4-488-73408-4 、2014年作品集

『アステロイド・ツリーの彼方へ』2016年06月30日発行、ISBN 978-4-488-73409-1 、2015年作品集

『行き先は特異点』2017年06月30日発行、ISBN 978-4-488-73410-7 、2016年作品集


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