この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。
年上ノ彼女
ジャンル青年漫画
漫画
作者甘詰留太
出版社白泉社
掲載誌ヤングアニマル嵐
発表期間2001年 - 2006年
巻数6冊+ワイド版1冊(2008年4月現在)
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画
ポータル漫画
『年上ノ彼女』(としうえのヒト)は、甘詰留太による日本の漫画。白泉社の『ヤングアニマル嵐』にて連載された。単行本は全6巻。 この作品は、前提的には青年漫画であるため、性的な描写を含む。しかしそのストーリー運びは、基本的に「体の付き合い」もある青年男女の健全な交際であり、いわゆる「エロ主体」の青年漫画ではないストーリー重視の作品である。とはいえ成人向け漫画出身の甘詰留太作品でもあるため、ねっとり濃厚な性的描写も盛り込まれている。 主人公伊藤努は大学で、児童文学同好会に所属している。新年度のサークル会員を募集中、いつも夢に出てくる少女に瓜二つの小山内揚羽と出会った。揚羽は児童文学同好会に入会し、歓迎コンパで年齢が25歳で大検を経て大学に入学したことを話したが、それ以上は尋ねられても答えずコンパはお開きとなった。その帰り道、酔った努は揚羽の家に連れ込まれた。ワケありっぽい彼女は、ワケありっぽい主人公に興味を示し、ひょんとしたことから同居生活を始めることに。 本項目では特に断りがない限りは作品に倣い主人公とヒロインを下の名前で表記する。また、作品中で時間の経過があるので、最終話時の年齢なども記する。
概要
あらすじ
登場人物
主人公とヒロイン
伊藤 努(いとう つとむ)20歳 大学2年生(連載開始時)→24歳 出版社社員(最終話)
少年のときに悪戯で忍び込んだ土蔵で偶然であった女性(アゲハの姉)に性的ないたずらをされたことが理由で、その体験をたびたび夢で追想し続け、不能に悩まされていた。たまたま同じサークルに入部してきた姉に瓜二つだったアゲハに興味を示す。性格は晩生で柔和。ただし他人が嫌がることを強要する(セクハラなど)者には義憤から自分の弱さも省みず突っ掛かるなど、正義感の強いところがある。名古屋に短気で一本気な父・暢気な母・しっかり者の姉がいる。当初はアゲハを「小山内さん」と呼んでいたが、不能克服後は名前で呼ぶようになる。交際するようになって以降に本人曰く、「アゲハが足りないとダメ」らしい。就職活動で悩んでいた際、面接で何度か一緒になった村田と同境遇ということで浮気をしていたことがあったなど、案外状況に流されがちなところもある。留年の末、翌年秋に卒業、就職を果たし、同冬に結婚式を挙げた。
小山内 揚羽(おさない あげは)25歳 大学1年生(連載開始時)→伊藤 揚羽(いとう あげは)28歳 モデル(最終話)
幼児体型で背が低く童顔であるためにとても幼く見えるが、実は25歳の未亡人。地元の名家である清水家に嫁ぐも早死した姉の代わりとして16歳(高校1年)のときに姉の夫に嫁いだ。自身も望んで結婚したとはいえ、体の弱かった年長の夫が亡くなって後に自身の存在意義を見失い、家出同然に旧姓で大学を目指すことになる。体型は小柄でつるぺた。おまけに体脂肪が少なく水に浮かないため泳ぐことは下手なほどで、いわゆる「寄せて上げる」こともプロの業なくしてできない。胸がないのを気にしていたが、佐山にからかわれた際に努の発言から胸がないのを気にするのをやめたようである。大検を利用して、この歳で大学に入学した。教員免許の取得を当初からの目的としている。当初は池袋に住んでいたが、努が同棲するようになってから深見沢や早矢仕がしょっちゅう泊まりにくるようになり、郊外の長屋へと児童文学同好会メンバーに内緒で引っ越した。しかし結局は部室の代わりにされてしまい、一頃は欲求不満気味になったりもしている。後に「事情を察した」部員らが次第に遠慮するようになった。あるとき、佐山にドタキャンした子供モデルの代わりとしてティーンファッション誌のモデルの仕事を依頼され、それ以来ちょくちょく子供モデルの仕事をこなすようになる。その後、在学中に努との間に子供を授かる。そして入籍し、春に女児を出産した。娘の名前は菜花(なのは)。
児童文学同好会のメンバーが望まれています。
早矢仕(はやし) 大学3年生(連載開始時)
児童文学同好会の会長。浅井曰くロリコンだが、それなりに常識的で健全なものの見方をする。文学に傾倒し読書家らしく、部屋は書籍で床がたわんでいるとのことで、彼曰く自分の寝起きする空間しか余っていないとのことで、居候しようとした努を深見沢が床が抜けるからと咎めている。詳細に語られてはいないが、彼も留年したことがあるらしく、就職活動をドロップアウトして大学院入学試験を受験しようとしている。最終巻のあとがきでは作中では語られなかった彼についての設定が語られている。
深見沢(ふかみざわ) 大学3年生(連載開始時)
児童文学同好会のメンバーで努の先輩。痩身アスリート体型に顔に目立つ縦傷と、普段はアニキ風を吹かせ硬派を気取っているが、彼もロリコンであるらしく、努ののろけ話になにやら台無しな妄想をしてしまったこともたびたび。元々アゲハに一目ぼれだったらしく、何となしにアゲハとくっついてしまった努を羨んでおり、努がアゲハを傷つけるような行動を取ると本気で怒る。努がアゲハの前から逃げ出した際に一度アゲハに告白をしたことがあるが、見事にフラれた。この玉砕で完全に吹っ切れたのか、後にお遊びのつもりであった文学への道に突き進んだ模様。顔の傷は初登場時は右目にあるが、3話目(CASE.3)以降は左目にある。
森野(もりの) 大学2年生(連載開始時)→銀行員(最終話)
児童文学同好会のメンバーで努と同期。
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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