『平清盛』(たいらのきよもり)は、1992年1月1日にTBSで放映、DVD化されたTBS大型時代劇スペシャルである。 TBS大型時代劇スペシャル第7弾。武士の台頭が貴族社会を大きく揺るがし、やがて武家政権へと移り変わっていく動乱の平安末期。平家の頭領・平清盛が拮抗する源氏との戦いに勝利し、天下を握るまでの半生をドラマ化。前作までのフィルム収録からビデオ収録へと変化した。 瀬戸内海の海賊退治で名を上げた平清盛の青年時代から、平家と源氏の対決、そして貴族社会の終結や福原遷都までの歴史の断片を壮大なスケールと豪華キャストで描く。主人公・平清盛を演じるのは今作がTBSドラマ初出演となった松平健[1]。穏やかなセリフ回しや優雅な所作で清盛を演じる。 端役で当時二十代の坂上忍、渡部篤郎らが出演している。 平清盛は、父・忠盛とともに、瀬戸内の海賊討伐のために軍船を進めている途中、濃霧の中で漂流していた厳島神社の巫女・阿矢を救う。阿矢の案内で清盛らは海賊・赤牛八兵衛の島を急襲し、彼らを撃退するとともに多くの金銀財宝を手にする。都に帰った清盛は、左大臣・藤原頼長に海賊討伐を報告。戦で得た全ての財宝を朝廷に献上した。時の帝は崇徳天皇だったが、実権は前帝・鳥羽法皇の手にあった。鳥羽法皇は政争に平家の力を借りたかったのだが、平家の台頭を恐れた公卿たちはこぞって反対した。 やがて清盛は検非違使に任ぜられ、都の治安維持にあたったが、僧兵たちにしばしば命を狙われる。ある夜、清盛は危ういところを一人の騎馬武者に助けられる。それが、源氏の嫡男・源義朝との出会いだった…。
概要
あらすじ
キャスト
平清盛:松平健
阿矢御前(宗盛の母[2]):名取裕子
平時子:かたせ梨乃
建春門院:加納みゆき
高倉天皇:坂上忍
小督:中野みゆき
小督の母:浅茅陽子
待賢門院:二宮さよ子
遊女屋の女将:園佳也子
鳥羽法皇:松方弘樹
平忠盛:丹波哲郎
美福門院:十朱幸代
常盤御前:岩下志麻
藤原頼長:神山繁
平忠正:綿引勝彦
藤原信基(小督の父):長門裕之
源為義:高松英郎
池禅尼:草笛光子
海賊・赤牛八兵衛:中村嘉葎雄
平重盛:渡部篤郎
平宗盛:山本陽一
平知盛:沢田謙也
源為朝:金田賢一
源義平:西村和彦
源頼朝:上田雄太
崇徳天皇:神田利則
次郎:赤塚真人
平家貞:御木本伸介
藤原教長:西田健
藤原忠実:勝部演之
信西:原口剛
藤原経宗:西沢利明
藤原成親:小林勝彦
伊藤景綱:成瀬正孝
藤原頼長側の公卿:伊藤敏八
公卿:宮川不二夫
熊野別当湛快
俊寛:野口貴史
僧兵の頭:大前均
平時信:織本順吉
右大臣:小林昭二
源義朝:夏八木勲
後白河法皇:高橋英樹
スタッフ
監督 - 工藤栄一
原案 - 高田宏治
脚本 - 高田宏治、松本功
制作 - 日下部五朗
進行主任 - 長岡功
進行 - 下戸聡
企画 - 佐伯明、本田達男、清水敬三
音楽 - 佐藤勝
主題歌 - アースシェイカー 「矛盾という名の愛」(作詞:西田昌史、作曲:石原慎一カ)(東芝EMI)
語り - 役所広司
注釈^ 後に大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも同役を演じている。
^ 史実では宗盛の母は平時子である。
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武田信玄