平 春香(たいら の はるか、生没年不詳)は、平安時代初期から前期にかけての貴族。桓武平氏、系譜は不詳だが、桓武天皇の曾孫か。官位は従五位上・武蔵権守。 承和7年(840年)正六位上から従五位下に叙爵する。五位への蔭位を受けていないことから、少なくとも三世王以下の皇親とみられ、年代的には桓武天皇の曾孫と想定される。 仁明朝末の承和15年(848年)従五位上に昇叙され、文徳朝初頭の仁寿元年(851年)次侍従に任ぜられる。 清和朝に入ると、貞観2年(860年)武蔵介として地方官に任ぜられ、貞観3年(861年)武蔵権守に昇任されている。貞観5年(863年)次侍従に再任された。 『六国史』による。
経歴
官歴
時期不詳:正六位上
承和7年(840年) 正月7日:従五位下
承和15年(848年) 正月7日:従五位上
仁寿元年(851年) 4月1日:次侍従
貞観2年(860年) 正月16日:武蔵介
貞観3年(861年) 2月16日:武蔵権守
貞観5年(863年) 4月7日:次侍従
参考文献
森田悌『続日本後紀』(上下巻)、講談社〈講談社学術文庫〉、2010年
武田祐吉、佐藤謙三訳『読み下し 日本三代実録 上巻』戎光祥出版、2009年