干支
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宮崎県の住所表記については「干支 (北方町)」をご覧ください。
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2020年12月)

干支
1
甲子2
乙丑3
丙寅4
丁卯5
戊辰6
己巳7
庚午8
辛未9
壬申10
癸酉
11
甲戌12
乙亥13
丙子14
丁丑15
戊寅16
己卯17
庚辰18
辛巳19
壬午20
癸未
21
甲申22
乙酉23
丙戌24
丁亥25
戊子26
己丑27
庚寅28
辛卯29
壬辰30
癸巳
31
甲午32
乙未33
丙申34
丁酉35
戊戌36
己亥37
庚子38
辛丑39
壬寅40
癸卯
41
甲辰42
乙巳43
丙午44
丁未45
戊申46
己酉47
庚戌48
辛亥49
壬子50
癸丑
51
甲寅52
乙卯53
丙辰54
丁巳55
戊午56
己未57
庚申58
辛酉59
壬戌60
癸亥
十干十二支

干支(かんし、えと、中国語: 干支、ピンイン:g?nzh?)は、十干十二支を組み合わせた60を周期とする数詞[1]。古代中国にはじまる暦法上の用語[2]を始めとして、時間、方位、ことがらの順序などに用いられる[1]。六十干支(ろくじっかんし)、十干十二支(じっかんじゅうにし)、天干地支(てんかんちし)ともいう。
概説干支の60周期を表した図

中国を初めとしてアジア漢字文化圏において、時間方位角度、ものごとの順序づけを表すのにも用いられ、陰陽五行説とも結び付いて様々な卜占にも応用された[1]。古くは十日十二辰、十母十二子とも呼称した[2]

起源は商()代の中国にさかのぼる[1]。日・月・年のそれぞれに充てられ、60日(ほぼ2か月)、60か月(ほぼ太陰太陽暦5年)、60年などをあらわす。干は幹・肝と、支は枝・肢と同源であるという。日本朝鮮半島ベトナム、西はロシア東欧などに伝わった。日本に暦が伝わったのは古墳時代から飛鳥時代にかけてで、朝廷百済より暦法や天文地理を学ぶために学問僧を招き、604年(推古12年)、日本最初の暦が作成されたと伝えられる[3]

日本においては「干支」を「えと」と呼んで、ね、うし、とら、う、たつ…の十二支のみを指すことが多いが、「干支」は十干と十二支の組み合わせを指す語であり、「えと」は十干において「きのえ(甲)」「きのと(乙)」「ひのえ(丙)」「ひのと(丁)」と陽陰に応じて「え」「と」の音が入ることに由来するので、厳密には二重の誤りである。

1012最小公倍数60なので干支は60回で一周するが[1]、干支の組合せはすべての組合せの半数しかない。例えば、一覧01?60で5回ある「子」のうちに、「甲子」はあるが「乙子」はない。これは、10と12に共通の約数2があるので、干支の周期が積の120ではなく、最小公倍数の60になるからである。
十干と十二支

十干はの10種類からなり、十二支はの12種類からなっており、これらを合わせて干支と呼ぶ[1]。十干十二支は戦国時代に作られた陰陽五行説よりもはるかに古い起源をもつので、陰陽五行説による説明は後付けであって学問的な意味はない。また生命消長の循環過程とする説もあるが、これは干支を幹枝と解釈したため生じた植物への連想と、同音漢字を利用した一般的な語源俗解手法による後漢時代の解釈[注釈 1]である。鼠、牛、虎…の12の動物との関係がなぜ設定されているのかにも諸説があるが詳細は不明である。
十干詳細は「十干」を参照

十干日本語中国語朝鮮語ベトナム語本義[4]
音読み訓読み意味
こうきのえ木の兄ji?/????? (gap)giap草木の芽生え。鱗芽のかいわれの象意。
おつ、いつきのと木の弟y?/??? (eul)?t陽気でまだ伸びなく、かがまっている状態。
へいひのえ火の兄b?ng/????? (byeong)binh陽気の発揚。
ていひのと火の弟d?ng/????? (jeong)?inh陽気の充溢。
ぼつちのえ土の兄wu/??? (mu)m?u茂に通じ、陽気による分化繁栄。
きつちのと土の弟j?/???? (gi)k?紀に通じ、分散を防ぐ統制作用。
こうかのえ金の兄g?ng/???? (gyeong)canh結実・形成・陰化の段階。
しんかのと金の弟x?n/????? (shin)tan陰による統制の強化。
じんみずのえ水の兄ren/???? (im)nham妊に通じ、陽気を下に姙む意。
きみずのと水の弟gu?/????? (gye)quy揆に同じく生命のない残物を清算して地ならしを行い、新たな生長を行う待機の状態。

十二支詳細は「十二支」を参照

十二支日本語中国語広東語台湾語韓国語ベトナム語概要[5]
音読み訓読み?音粤?白話字ハングル国語
しねz?zi2chu?ty「孳」(し:「ふえる」の意味)。
新しい生命が種子の中に萌し始める状態を表しているとされる。
ちゅううしch?ucau2thiu?s?u「紐」(ちゅう:「ひも」「からむ」の意味)。
芽が種子の中に生じてまだ伸びることができない状態を表しているとされ、
指をかぎ型に曲げて糸を撚ったり編んだりする象形ともされる。
いんとらyinjan4in?d?n「?」(いん:「動く」の意味)。
春が来て草木が生ずる状態を表しているとされる。
ぼううm?omaau5bau?mao/m?o「冒」、『史記』律書によると「茂」(ぼう:「しげる」の意味)。
草木が地面を蔽うようになった状態を表しているとされる。
しんたつchensan4sin?thin「振」(しん:「ふるう」「ととのう」の意味)。
草木の形が整った状態を表しているとされる。
しみsizi6ch??t?「已」(い:「止む」の意味)。
草木の成長が極限に達した状態を表しているとされる。
ごうまw?ng5ngo??ng?「忤」(ご:「つきあたる」「さからう」の意味)。
草木の成長が極限を過ぎ、衰えの兆しを見せ始めた状態を表しているとされる。
びひつじweimei6b??mui「昧」(まい:「暗い」の意味)。
植物が鬱蒼と茂って暗く覆う状態を表しているとされる。
説文解字』によると「味」(み:「あじ」の意味)。
果実が熟して滋味が生じた状態を表しているとされる。
しんさるsh?nsan1sin?than「呻」(しん:「うめく」の意味)。
果実が成熟して固まって行く状態を表しているとされる。
ゆうとりy?ujau5iu?d?u「?」(しゅう:「ちぢむ」の意味)。
果実が成熟の極限に達した状態を表しているとされる。
じゅついぬx?seot1sut?tu?t「滅」(めつ:「ほろぶ」の意味)。
草木が枯れる状態を表しているとされる。
がいいhaihoi6h?i?h?i「?」(がい:「とざす」の意味)。
草木の生命力が種の中に閉じ込められた状態を表しているとされる。

干支概略史亀甲獣骨文字肩胛骨に甲骨文字が刻されている)、上海博物館殷商帝室の系譜

干支はすでに商()代に現れており、殷墟出土の亀甲獣骨にたくさんの干支が日付を表すために用いられている。甲骨文には、干名だけで日を表すこともあり、祖王の名を「祖甲」「父丁」など、その人に関連する特定の干名で呼ぶ例があることから、十二支よりも十干の方がより基本的であったことがうかがえる(これについては、「殷#殷王の一覧」も併せて参照のこと)。

春秋戦国時代に、自然や世界の成り立ちをから説明する五行思想が起こり、干支も五行と結びつけられるようになった。

古くは十干を「十日」、十二支を「十二辰」と呼んだ。『史記』律書では上を母、下を子に見立てて「十母十二子」と呼んでいる。幹(干)と枝(支)に喩えて「干支」と呼ばれるようになったのは後漢代からである。

月や年を表すために干支を用いるようになった時期は、殷代よりも後の時代に属する。

年を表すには、古来、著しい事件や帝王即位年を基準とすることが多かったが、戦国時代の中ごろになって木星(歳星)の天における位置によって年を指し示すことが考案された。後述のように、この方法がやがて発達し、当初は木星の位置により、次には十二支により、代には干支の組合せによって年を表す例が広く行われるようになった。

1日(24時間)を十二支に分けるようになった時期も漢代である。十二支に対して十二獣を充当することは代にも見られるが、文献における初出は後漢代からである。また、「外事には剛日を用い、内事には柔日を用いる」[注釈 2]とされたのも漢代であり、これは、戦国時代の陰陽家の影響を受けている。

方位への応用も、陰陽五行思想と結びついたことによって漢代に広がった。

ただし、全10巻中8巻が『四庫全書』にも収められているの時代に編纂された兵書である『神機制敵太白陰經』[注釈 3](李筌編)のうち、巻四「戰具」や巻九「遁甲」において、夜半、鶏鳴といった十二時による時刻名とともに、この時刻の干支は云々と記載されているので、時刻を干支で呼ぶ習慣の定着には長い時を要し、唐の時代にはまだ古い記憶の名残があったと推測できる。
干支による紀日

干支によって日付を記述する干支紀日法は、すでに殷代の甲骨文に現れている。

西洋では1月を4分割して「」(7日)というサイクルを編み出した(ただし7という数字は天体から)が、古代中国では1月を3分割して「」(10日)というサイクルを考案し、十干という順序符号をつけた。甲骨文には「卜旬(ぼくじゅん)」があり、これは、ある特定の日(癸の日)から向こう10日間の吉凶を占ったものである[注釈 4]。10日、すなわち十干を3回繰り返すと1か月(30)になるので、十干と十二支を組み合わせると、2か月(60日)周期で日付を記録することになる。

ある日を甲子とすると、第2日が乙丑、第3日が丙寅というように進んで第60日の癸亥へと進み、第61日に至ると再び甲子に還って日を記述していった。これは、3,000年以上経った今に至るまで、断絶することなく用いられている。また、干支紀日は『日本書紀』など東アジア歴史書にも広く使用されている。

殷代においては、干支はもっぱら紀日法として用いられ、年に関しては1から始まる順序数(自然数)を使用しており、月に関しても順序数を基本としていた。

現在のような順序数による紀日法がいつ始まったかはわかっていないが、現在のところ、山東省臨沂県(りんぎけん)から出土した銀雀山漢墓竹簡、および武帝7年(元光元年、紀元前134年)の暦譜竹簡の例が最古とされている。


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