高速自動車国道
(有料)
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地図
路線延長300.4 km
開通年1981年(昭和56年) - 2015年(平成27年)
起点埼玉県三郷市(三郷IC/JCT)
主な
経由都市柏市、つくば市、土浦市、水戸市、日立市、いわき市、南相馬市
終点宮城県亘理郡亘理町(亘理IC)
接続する
主な道路
(記法)記事参照
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路
常磐自動車道(じょうばんじどうしゃどう、英語: JOBAN EXPWY[1])は、埼玉県三郷市の三郷ジャンクション (JCT) から、千葉県、茨城県、福島県を経由し宮城県亘理町の亘理インターチェンジ (IC) に至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は常磐道(じょうばんどう)[2]。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、仙台東部道路、仙台北部道路と三陸自動車道の仙台港北IC - 利府JCT間とともに「E6」が割り振られている[3]。 埼玉県三郷市を起点とし、千葉県、茨城県、福島県を経由し、宮城県亘理郡亘理町へ至る、延長300.4キロメートル (km) の路線である。東北自動車道、関越自動車道・日本海東北自動車道と並んで首都圏と東北地方を結ぶ東日本の大動脈の1つである。終点の亘理ICでは仙台東部道路に直結しており、首都圏と三陸地方を結ぶ最短経路の重要ルートである。 全体的には、関東平野から太平洋側に沿って南北に貫くルートである。茨城県土浦市から宮城県にかけては大部分の区間で国道6号および常磐線とほぼ並走するルートを辿るが、土浦市以南は西に大きく離れ、国道6号・常磐線の経由しない埼玉県を通過する(2005年開業のつくばエクスプレスは概ね常磐自動車道に沿うルートで建設されている)。 広域的に見れば、首都圏 - 仙台間で東北道のバイパス路線として機能することが期待されており、途中で仙台南部道路・東北中央自動車道・磐越自動車道・北関東自動車道・首都圏中央連絡自動車道など数本の道路を介して連絡する。これにより東北自動車道の利用交通量を常磐自動車道に分散させ、高速道路が本来持つ定時性と安定的な輸送体制の確保に寄与している。 また、東北自動車道は那須高原や国見峠といった積雪地帯を通過する一方、太平洋側を結ぶ常磐自動車道は全線にわたり降雪が少なく、雪の影響を受けにくい。さらに、関東方面と東北方面を奥羽山脈に沿って縦断する東北自動車道と比べ、常磐自動車道は関東平野から福島県の浜通りなど、太平洋沿いの平地が続く区間を走ることもあって、山間の急勾配やカーブの区間が少ないのも特徴である。これらの関係性は、鉄道でいう東北本線と常磐線と同じである。加えて、東京日本橋 - 仙台市役所間では、東北自動車道経由より約20 km短く[注釈 1]、首都圏と仙台市を結ぶ高速自動車道としては最短経路である。同様に富谷JCTより北の盛岡方面であっても、常磐自動車道ルートの方が短くなる。 このように常磐自動車道は、東京 - 仙台間において東北自動車道ともに、一方に何らかの交通障害が発生した場合でも、もう片方が広域的な迂回路として機能するというリダンダンシー(代替手段)の役割を担うと期待されている。しかしながら、東北自動車道が仙台まで4車線以上である一方、常磐自動車道は福島県双葉郡広野町以北は暫定2車線区間となっている。 常磐自動車道の当初の終点は、いわき市とされていたが、1987年(昭和62年)の国土開発幹線自動車道建設法改正により、仙台市まで延伸された。いわき中央IC - 亘理ICを高速自動車国道で整備、亘理IC - 富谷JCTについては仙台東部道路・仙台北部道路を常磐自動車道に並行する一般国道自動車専用道路として供用することとなった。
概要