常盤 文克(ときわ ふみかつ、1933年11月13日 - )は、日本の実業家。元花王会長。理学博士(大阪大学)。 福島県出身。東京理科大学理学部卒業。 他に三菱地所(2006年?2016年)や、日本債券信用銀行(現あおぞら銀行、2000年?2004年)の社外取締役等を務めた。現在、「常盤塾」など経営に関する私的勉強会を主催している。
略歴
1957年:花王石鹸(現花王)入社
1962年:スタンフォード大学留学
1971年:花王家庭品研究所長
1976年:花王取締役
1990年:花王代表取締役社長
1997年:花王代表取締役会長
2000年:花王特別顧問(?2002年)
エピソード
常盤の入社当時、花王石鹸の売上高は化学業界の中で45位。優秀な学生は東洋レーヨン(現東レ)や宇部興産などの大企業に入社していた。常盤自身も「大学時代、勉強した記憶もないし、正直なところ何となく会社に入った」と語っているほどであったが、その後学究に目覚め、スタンフォード大学留学を経て、大阪大学にて理学博士号を取得、1971年には37歳と言う異例の若さで家庭品研究所長に就任した[1]。
花王会長退任後は積極的な著作活動を行なっており、今日までに多数の著作を出版している。
著書
『新・日本的経営を考える』(2012年,日本能率協会マネジメントセンター)
『知と経営』(1999年,ダイヤモンド社)
『質の経営論―企業の明日を考える 』(2000年,ダイヤモンド社)
『「知の経営」を深める―大自然の摂理に学ぶ仕事と人生』(2001年,PHP研究所)
『「量」の経営から、「質」の経営へ―転換をどう進めるか』(2003年,東洋経済新報社)
『モノづくりのこころ』(2004年,日経BP社)
『知と経営―モノづくりの原点と未来』(2005年,日本経済新聞社)
『コトづくりのちから』(2006年,日経BP社)
『反経営学の経営』(2007年,東洋経済新報社)
脚注^ 1995年11月30日 日経流通新聞参考
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