帰らんちゃよか
[Wikipedia|▼Menu]

「帰らんちゃよか」(かいらんちゃよか)は、関島秀樹が作詞・作曲し、のちにばってん荒川島津亜矢が歌った曲。「帰らんちゃよか」とは、熊本弁で「帰らなくてもいいよ」という意味で、関島・荒川・島津3人とも熊本県出身である。
制作

歌詞は全編が熊本弁[1]、都会で働く子供のことを、郷里から気遣う親心を歌っている[2]。作詞・作曲者の関島は若いころ、教職を志して熊本から上京したものの採用試験に落ち、叙情フォーク全盛の時代にあってギター片手にバンド活動にのめりこんでやがて音楽を志し、活動拠点とした京都で長女をもうけたことで、親子の愛情と絆の大事さがようやく身に染みるようになった[1]。そして故郷に残した両親の心情を思い[1][3]、「生きたらよか」のタイトルで1995年に本曲を作詞・作曲した[4]
バリエーション
ばってん荒川版

「帰らんちゃよか」
ばってん荒川楽曲
収録アルバム『生きたらよか?火の国一代?草千里』
リリース1996年6月21日
ジャンルポピュラー音楽
レーベルキングレコード
作詞者関島秀樹
作曲者関島秀樹
カバー


島津亜矢


『生きたらよか?火の国一代?草千里』収録順

お米さん
(12)「帰らんちゃよか」
(13)ばってんのご意見節
(14)

ばってん荒川は本曲を「帰らんちゃよか」とタイトルを変え、1996年にキングレコードからリリースした自身の40周年記念ベストアルバム『生きたらよか』に収録した[5]。以降、自身が司会を務める「おじゃ町テレビ」(TVQ九州放送)のテーマソングになるなど、代表曲として歌唱を続けた。
島津亜矢版

「帰らんちゃよか」
島津亜矢シングル
初出アルバム『島津亜矢 2005年全曲集』
B面娘に…
リリース2004年5月26日
規格CD
カセット
ジャンルポピュラー音楽演歌
レーベルテイチクレコード
作詞・作曲関島秀樹
島津亜矢 シングル 年表

おもいで宝箱
(2003年)帰らんちゃよか
(2004年)お七
(2004年)


テンプレートを表示

島津亜矢は荒川が歌うこの歌に感銘を受け、荒川に直接「私にもこの曲を歌わせて下さい」と頼み「お前ならよかたい!大切に歌わなんぞ!」と快諾され[6]2004年5月26日テイチクレコードからシングルとして発売した[7]。島津もかつて歌手を志して単身上京する際、親しかった母から「(自分が選んだ道を進む以上)中途半端は許さない」と厳しく言い渡され、故郷から遠く離れた子を気遣う親の心情に思うところがあった[1]

その後、島津は「NHK歌謡コンサート」などの歌番組で度々この曲を歌い[8][9][10]、ばってん荒川とも「BS日本のうた」で共演し、一緒に同曲を歌唱している。

2015年の『紅白歌合戦』にこの曲で出場した際には、「14歳で上京した時、色んな夢とか希望を胸にして、熊本をあとにした思いをこの場で歌わせていただけるというのは、本当にありがたい」と曲への想いを語った[8]
関島秀樹版

「生きたらよか」
関島秀樹シングル
初出アルバム『SERENADE』
B面よかとこ荒尾
玉高を忘れない
リリース2007年7月15日
規格CD
ジャンルポピュラー音楽
作詞・作曲関島秀樹
関島秀樹 シングル 年表

玉高を忘れない
(2003年)生きたらよか
(2007年)ひとすじの光?千年のクスノキからの応援歌?
(2009年)


テンプレートを表示

本曲を作詞作曲した関島は、荒川がカバーしてから約1年半後の1997年5月26日発売のアルバム『SERENADE(セレナーデ)』に「生きたらよか」を収録したが[11]、荒川に敬意を表する意味で、荒川の生前はシングルとして発売することは考えていなかった。しかし、2006年に荒川が死去したことを受けて、追悼盤として2007年7月15日[12]に1997年当時の録音でシングルカットされた[13]
生きとるシリーズ

作詞・作曲した関島秀樹によると、この曲は「生きとる」シリーズの第2弾である[14]
生きとるけん - 1989年発売『Goodbye Yesterday』収録[15]

生きたらよか(帰らんちゃよか)

生きとるよ - 2006年9月21日発売『拝啓 元気です』収録[16]

生きてきた - 2015年12月25日発売『DOKONI ITEMO(どこにいても)』収録[17]

脚注^ a b c d 吉田薫 著、東京新聞編集局 編『東京歌物語』東京新聞、2009年、136-139頁。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}ISBN 978-4808309206。 
^ “ ⇒島津亜矢 / 娘に… / 帰らんちゃよか”. CDJournal. 音楽出版社. 2015年1月1日閲覧。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:19 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef