帯ドラマ(おびドラマ)とは、主に月 - 金曜日または月 - 土曜日(一部月 - 木曜日)のベルト枠(帯番組)で放送されるドラマシリーズの事をいう。日本での新作帯ドラマは、2022年4月時点で日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説と夜ドラ(枠名)が存在する。 日本での帯ドラマの元祖[1]は、日本テレビの『轟先生』(1955年 - 1960年、全1405回)といわれる。 そして、本格的な[2]歴史の基点とされるのが、NHK総合テレビの『バス通り裏』(1958年 - 1963年、全1395回)である。これは生放送で展開され、十朱幸代や岩下志麻といった後の人気俳優を育て、1961年から始まった連続テレビ小説の基礎を築いた作品とされる。その後、各民放局が午前ないしは昼ドラといわれる13時台の枠を中心にベルト枠でのドラマを放送する様になった。 一般にはホームドラマ(家族・家庭の風景・情景を描いた作品)が多いが、昼ドラ枠にて2000年代頃からでは東海テレビ制作の13:25から放送のドラマシリーズを中心に愛憎・ドロドロをテーマにした作品が人気を集め、「ドラマ30」→「ひるドラ」(特に毎日放送制作のものに多い)、あるいはTBS制作「愛の劇場」などでそれを取り入れる傾向にあった。 民放昼の帯ドラマではトイレタリーメーカー(洗剤・化粧品を多角的に扱うメーカー)がスポンサーに付くことが多く、13:25枠の「東海テレビ制作昼ドラマ」(2015年度終了)と「ひるドラ」(2008年度終了)はP&Gが共に筆頭スポンサーとして協賛している。 2016年度は民放の帯ドラマが存在していなかったが、脚本家倉本聰が民放局に持ち込んだ「シルバー(高齢者、熟年)向けドラマ」の企画が元になり、翌2017年度からテレビ朝日で民放の帯ドラマ『帯ドラマ劇場』が昼帯で約1年ぶりに復活した[3]。同年度一杯で一時休止後、2019年度に再開されたが、同年度一杯で廃枠となった。 2021年第4期にはTBS系列(一部非ネット)で深夜枠に「よるおびドラマ」として復活させた(9ヶ月間休止後、2022年10月より再開予定)。 フジテレビ系では2016年度から長らく存在していなかったが、2021年12月に『めざましテレビ』の番組内で2週間の期間限定ながら復活している(めざドラ)。さらに日本テレビ系でもフジテレビに先駆けて形で、『ZIP!』内で2018年12月から不定期に放送している(ZIP!ドラマ)。 NHK総合では2022年度から「夜ドラ」(「よるドラ」及び「NHK夜の連続ドラマ(よるドラ)」とは違う扱いになる)を放送開始し、既存の連続テレビ小説と合わせて2枠となった[4]。 ●印は現在放送中のもの。特記ないものは月 - 金曜日に放送。
歴史
代表的なシリーズ
日本放送協会(NHK)
連続テレビ小説●(月 - 土曜日)
銀河テレビ小説、ドラマ新銀河(月 - 木曜日)
よるドラ(月 - 木曜日)
夜ドラ●(月 - 木曜日)
日本テレビ、日本テレビ系列
朝の連続ドラマ(読売テレビ制作)
日本テレビ昼1時枠帯ドラマ
日本テレビ昼1時15分枠帯ドラマ
よみうりテレビ制作昼の帯ドラマ
北日本放送制作昼の帯ドラマ
愛のサスペンス劇場
女の劇場
テレビ朝日、テレビ朝日系列
女シリーズ(腸捻転解消前の毎日放送)
ライオン女性劇場
ネオドラマ(23時25分 - 23時55分枠 大相撲期間中ではない月 - 木曜日のみ 一部地域は翌日未明に時差ネット)
帯ドラマ劇場(月 - 金曜日12時30分 - 12時50分)
TBSテレビ、TBSテレビ系列
ポーラテレビ小説
TBS・朝日放送平日昼1時枠の連続ドラマ
テレビ映画
愛の劇場[注 1]
TBS平日昼1時30分枠の連続ドラマ
妻そして女シリーズ(MBS)
連続ドラマ(CBC)
ドラマ30、ひるドラ(毎日放送とCBCがほぼ2ヵ月単位で交互に制作)
TBS平日昼2時枠の連続ドラマ
ドラマ23(23時枠 月?木曜日)
よるおびドラマ(深夜0時枠 火?金曜日)
テレビ東京、テレビ東京系列
Lドラ
フジテレビ系列
妻たちの劇場
フジテレビ平日正午枠の連続ドラマ
お昼のテレビ小説
ライオン奥様劇場
東海テレビ制作昼の帯ドラマ(13時25分 - 13時55分枠)
フジテレビ平日昼1時45分枠の連続ドラマ
作品の詳細については各項目にある「放送作品一覧」の節を参照
日本国外
韓国
韓国では、夜の19時もしくは20時台に、1話30分から40分程度で、月 - 金で放送の帯ドラマ枠があり『イルイルドラマ』(?? ???、直訳すると「日日ドラマ」)のシリーズ名称がある。TOKYO MXなど「イルイルドラマ」を昼間に放送する日本の独立局も少なくない。
現在放送中の放送局
KBS 1TVイルイルドラマ
KBS 2TVイルイルドラマ
MBCイルイルドラマ