巨人の星_(アニメ)
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巨人の星
ジャンルスポーツ漫画野球
アニメ:巨人の星(第1作)
新・巨人の星(第2作) / 新・巨人の星II(第3作)
原作梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
音楽渡辺岳夫
アニメーション制作東京ムービー
製作読売テレビ、東京ムービー
放送局日本テレビ系列
放送期間巨人の星(第1作):
1968年3月30日 - 1971年9月18日
新・巨人の星(第2作):
1977年10月1日 - 1978年9月30日
新・巨人の星II(第3作):
1979年4月14日 - 9月29日
話数第1作:全182話
第2作:全52話 / 第3作:全23話
アニメ:巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満
巨人の星【特別篇】 父 一徹
原作梶原一騎(作)、川崎のぼる(画)
音楽渡辺岳夫
アニメーション制作東京ムービー
製作読売テレビ、東京ムービー
放送局「猛虎 花形満」:WOWOW
「父 一徹」:日テレプラス&サイエンス
放送期間「猛虎 花形満」:2002年10月 -
「父 一徹」:2007年4月 -
話数「猛虎 花形満」:全13話
「父 一徹」:全13話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『巨人の星』は、作:梶原一騎・画:川崎のぼるによる漫画作品『巨人の星』、『新巨人の星』を原作としたアニメシリーズである。

本稿では、以下の作品群について述べる。

巨人の星(きょじんのほし)

新・巨人の星(しん・きょじんのほし)

新・巨人の星II(しん・きょじんのほしツー)

巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満(きょじんのほし とくべつへん もうこ はながたみつる)

巨人の星【特別篇】 父 一徹(きょじんのほし とくべつへん ちち いってつ)

概要

野球漫画『巨人の星』、『新巨人の星』を原作として制作された一連のアニメシリーズ。

『巨人の星』、『新・巨人の星』、『新・巨人の星II』いずれも毎週土曜日の19時00分から19時30分までの30分のテレビアニメ番組として、読売テレビ制作、日本テレビ系列で全国放送された。アニメーション制作は東京ムービー。第1作目の『巨人の星』のみが大塚製薬の単独提供番組で、旭通信社広告代理店を務めていた。

当時読売テレビのプロデューサーであった佐野寿七によると、『巨人の星』の放送開始に当たって、まずTBSにアニメ化の話が持ち込まれたが、交渉は不調に終わった。続いて日本テレビ、フジテレビと続けて企画を持ち込んだものの、いずれも話がまとまらず、アニメ化は暗礁に乗り上げる。そして最後に回ってきたのが読売テレビであり、ここでようやくアニメ化が実現する[1]

一方、東映も当時傘下に所有していたプロ野球球団東映フライヤーズパシフィック・リーグ所属。現:北海道日本ハムファイターズ)[注釈 1]にちなんでタイトルを「東映フライヤーズの星」に変え、舞台もパシフィック・リーグに置き替えた上で、傘下の東映動画(現:東映アニメーション)の制作により、東映の資本下にあったNETテレビ(現:テレビ朝日)[注釈 2]での放映を構想していたが、先に読売テレビに放映権を獲得されたために実現しなかった[2]

『巨人の星』は2006年にDVD化されたほか、『新・巨人の星』は2008年に初のソフト化が実現、DVD-BOXが発売された。2013年には、両作品のBlu-Ray Boxがキングレコードから期間限定商品として発売された。

2002年10月には花形満の視点でテレビアニメ『巨人の星』全182話を再構成した『巨人の星【特別篇】 猛虎 花形満』がWOWOWで放送され、2007年4月から日テレプラス&サイエンス(現・日テレプラス)で、星一徹の視点でテレビアニメ『巨人の星』シリーズを再構成した『巨人の星【特別篇】 父 一徹』が放送された。

放映開始前にはモノクロのパイロットフィルム『人気マンガの傾向について 巨人の星』が制作されている。内容は1967年当時の漫画の人気傾向のデータ、原作漫画の原画を使用したあらすじ紹介、飛雄馬の投球を描いたアニメーションで構成されていた。このパイロットフィルムは2013年6月5日発売の『巨人の星 Special Blu-ray BOX 1』に初収録された。
作品解説

アニメ版は原作の構図や表現方法をほぼ忠実に再現しているが、アニメ版独自のストーリーやダイナミックな表現方法もふんだんに盛り込まれた。特に大リーグボール3号については、花形が専用のピッチングマシンを作らせ、攻略しようとしたものの、マシンがその力に耐え切れず爆発してしまう描写や、飛雄馬が大リーグボール3号を投げた後にあまりの激痛でうずくまり、医者に見せた所、無理な筋肉の酷使により危険な状態になるという描写など、大リーグボール3号がいかに危険な投法なのかを、原作以上に解説している。このほか戦争や後楽園球場のシーンでは、実写映像が使われていたことがある。

当時プロデューサーであった佐野寿七によると、自身は高校球児で野球経験者ではあったが巨人ファンではなく、また「原作者の梶原は『距離を置いて見ているから、作品が書ける』と言っていたため巨人ファンではなかったはず」とも述べたほか、作画担当の川崎のぼるも大阪出身であり連載が始まるまでは野球に関心がなかったなど、『巨人の星』は”非G党”の手で作られたものであった[3]
リテイクの多発

作画スタッフの大半が野球の知識がない素人だったため、リテイク(作り直し)が頻発した。例えば、相手チームが犠牲バントをするシーン、守備側の巨人は一塁手三塁手長島バント処理に備えてチャージ(前進)するため一塁ベースがガラ空きとなる。この場合二塁手(当時は土井)がカバーして一塁で捕球することになるが、出来上がったものを見ると、三塁線に転がった打球を長島が処理して一塁に送球したあと王が何食わぬ顔して一塁で捕球していた、ということがよくあった[3]
差別用語

『巨人の星』の再放送第10話「日本一の日やとい人夫」は、DVDでは「日本一の父 一徹」に改題されている。これは、「日雇い人夫」が工事現場の人に対しての業界差別用語に当たるためである。また、同話および第11話「青雲のせまき門」の回で、高校の面接中、伴PTA会長の声が消えているシーン、およびその他の回の一徹の回想シーンや『新・巨人の星』と『新・巨人の星 II』などにも、台詞で「日雇い人夫」と言ったシーンを取り除いたため、時々声が消されているシーンがある。

当時社会問題となり、読売テレビ(ytv)と東京ムービー(現・トムス・エンタテインメント、キョクイチ(現・トムス・エンタテインメント)の3社が相談し、発言を消す方針を取った。現在「日雇い人夫」という発言は差別用語と解釈されないが、再燃させないために現在も消されている。ビデオ・LDシリーズでも「日雇い人夫」と言っている部分の声が無音となり消されていたが、作品として成り立たなくなった(不自然な表現)などのこともあり、DVDでは「差別用語を使ってはいるが、原作者が差別を助長している意図がない」旨の断りが全DVDの最初に表示された上で復活しているが、TOKYO MXでの再放送では、上記以外の差別用語・放送禁止用語も全て無音処理されている。

2010年10月からtvkで行われている再放送では、上述の「日雇い人夫」の表現が含まれる第10話の放送冒頭に「作中に差別的表現があるが、作者には差別を意図したわけではないこと」や「作品としてのオリジナリティを尊重する」旨の断り書きを表示した。その上で「僕の父は日本一の日やとい人夫です」という飛雄馬のセリフはカットされずに放送された。しかし、他のエピソードでは特に断り書きは表示せずに、一部のセリフが無音処理されている。一例として、飛雄馬のセリフで「父ちゃんは野球キチガイだ」という部分は伏せ字部分をカットされて(無音にされて)放送された。
再放送

特にメインストーリーである『巨人の星』は人気が高く、何度も再放送された。なお、上記にあるように現在では差別用語や放送禁止用語に当たる言葉の部分については、再放送時には無音処理されている。北海道の系列局札幌テレビ放送(STV)による北海道での再放送ではスポンサーがよつ葉乳業[4]となっていたため、梶原・川崎・講談社などの版権元の了解を得た上で、飛雄馬役の古谷徹や製作元の東京ムービーに依頼して「牧場をバックに飛雄馬が牛乳を一杯飲む」などの内容の独自のCMを展開していた。
巨人の星

一徹と飛雄馬の父子特訓から、ライバル達と出逢い甲子園での激闘、巨人入団後に大リーグボールを開発して更なる激闘、左腕が崩壊し完全試合を達成、父子の闘いの終焉までが描かれているのが本作のメインストーリーである。本作のアニメ化に際して梶原一騎楠部大吉郎に「この作品をなんとか世に出してください!」と頭を下げたという[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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