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『巨人の惑星』(きょじんのわくせい、Land of The Giants)は、1968年から1970年まで、アメリカ合衆国のABCネットワークで、2シーズン51話が放映されたSF特撮テレビ番組。60分、カラー作品。
日本(関東地区)では、1969年から1970年にかけて、東京12チャンネル(現テレビ東京)で、第1シーズン分の26話が放映された。また、地域によっては「巨人国」というタイトルで放映された。 1983年6月12日、ロサンゼルスからロンドンに向かっていた定期旅客宇宙船612便"スピンドリフト号(The Spindrift)"は、謎の光(磁気嵐)に包まれて軌道ルートをはずれてしまい、地球に良く似た謎の惑星に不時着する。 宇宙船に乗っていたのは、乗員のスティーブ・バートン機長、ダン(副操縦士)、ベティ(スチュワーデス)と、乗客のマーク(エンジニア)、ヴァレリー(資産家令嬢)、挙動不審なフィッツ中佐、バリー(12歳の少年)と、その飼い犬チップスだった。近辺の調査に向かったバートン機長らは、通常の12倍もの大きさをもつ巨大な植物や昆虫と遭遇する。小さな彼らにとって、昆虫や小動物は恐ろしい猛獣・怪獣も同然だった。やがて巨大な人間の姿を発見した彼らは、この星が「巨人の惑星」だと確信する。彼らは、小人(巨人から見た地球人)の存在を知って捕らえようとする巨人から逃げ、なんとか宇宙船を修理して脱出しようと苦闘を開始した。 巨人の住む市街や集落は、地球のアメリカ合衆国に酷似していたが、独裁体制下にあることが、次第に明らかになる。科学技術は地球より30年遅れ、宇宙旅行も実現されていない。そのため、珍しい小人としてだけではなく、彼らの宇宙船やその技術もが狙われることになる。ほどなく彼らは賞金を掛けられ、小人専従捜査官のコービックも登場し、いっそう執拗に探索される。だが、ときには友好的な巨人の助力も得ながら、彼らは地球への帰還を模索し続ける。 本シリーズは、アーウィン・アレンが制作していた「原子力潜水艦シービュー号」が視聴率不振で打ち切りが決定したため、その後番組として同じアレンにより制作された。 1話完結形式で、誰かが巨人に捕らわれ、それを仲間が救い出すという展開が多い。地球人たちは、サバイバルのために、巨人が捨てたり放置したりした物品で道具を作った。例えば、乾電池と豆電球で作った前照灯(乾電池を背負って持ち運ぶ)、マッチ棒にカミソリの刃をつけた手斧、結び目のこぶを作った糸を安全ピンに結わえつけた縄梯子などだ。彼らは、ドアの下の隙間や通気口から巨人の建物に侵入し、ビルほどもある机を縄梯子でよじ登るが、こうしたアクションが見せ場の一つになっていた。 巨人と地球人との対比を表現するため、地球人同士のシーンは普通に撮影し、地球人から見た巨人は下から広角レンズであおって撮影、巨人から見た地球人は上から引いて撮影するなどの方法がとられた。巨人の街や家の中のシーンは、巨大な消火栓や家具などのセットを作って撮影。巨人と地球人がいっしょに映るシーンは、光学合成が使われている。 アレン制作のSFテレビドラマ・シリーズは、「宇宙家族ロビンソン」、「原子力潜水艦シービュー号」、「タイムトンネル」、そして本作の「巨人の惑星」があるが、その中で本作は初めてアフリカ系アメリカ人のレギュラー出演者(ダン役のドン・マーシャル)が登場したことでも知られている。 スタート当初は、ガリバー旅行記巨人国編のSF版といった設定がもの珍しく受け止められたものの、視聴率を長く維持することは出来ず、2シーズンで打ち切りとなった。このため同じアレン制作の「タイムトンネル」同様、元の世界に戻ることなく未完となってしまった。そしてそれは、「宇宙家族ロビンソン」に始まる、一連のアレン制作SFテレビドラマ・シリーズの終了となった。
あらすじ
背景