左利き
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「レフティー」はこの項目へ転送されています。アート・ガーファンクルのアルバムについては「レフティー (アルバム)」をご覧ください。
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出典検索?: "左利き" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2007年2月)
左手で文字を書く人

左利き(ひだりきき、left-hander[1])とは、一般的に人間利き手であること、またはそのような人のことを指す。社会では多数派である右利き向けに道具や施設がつくられていることが多いが、左利き向けの文具や調理用具、工具などを製造・販売する企業もある[2]。8月13日は「左利きの日」とされている。イギリスの左利き者の団体「Left-Handers Club」が提唱者の誕生日にちなんで、1992年同日より始めた[1]

広義には手・だけでなく、のいずれかが左優位の場合にも用いられる。
概要

左利きの人は一般的に右手に比べて左手がより器用で、多くの動作に左手を使うことを好む。例えば、文字を書く、料理をする、を使うなどである。

「箸を持つのは左手だが、字を書くのは右手」などがあり、広義の意味で言えば「クロスドミナンス」の人が多い。これは、左利きの割合が世界的に見ても低く、基本的に「右利き」のために作られている物が世の中に多く不便なことや、親から躾られて右利きに直されることが多いためである。そのため現在では右利き左利きといった二つの明確な区分ではなくスペクトラム状に分布するものと考え、(完全な)右利きではないと表現することもある。

左利きの人(レフティー)を指す言葉として「(左)ぎっちょ」(語源は毬杖から)「サウスポー[注 1]」「グーフィー[注 2]」などがある。地域によっては「ぎっちょ」は差別用語にあたるため放送禁止用語になっている[注 3]が、日本の東北地方では普通に方言として使われており、差別や相手を馬鹿にしているわけではない。英語のグーフィー(goofy)も同様に本来「まぬけな」「とんまな」という意味である。グーフィーという用語も国際的なサーフィンの試合では単にレフトと呼ばれ避けられているが、2020年オリンピックでの公式映像ではスケートボードやサーフィンの左スタンスをグーフィーとしていた。
なぜ左利きは少数なのか「利き手#利き手の発達」も参照

1977年の統計では成人人口の8%から15%が左利きである[3]。また、わずかながら女性よりも男性の方が左利きが多いという統計結果もある[4]。この割合は古今東西を問わずほぼ一定である。古代の壁画や石像を見ても右利きの方が圧倒的に多かった。そのため矯正の影響で国によって左利きの割合は多少異なるが[5]、左利きが少数なのは文化教育食事など後天的要因によるものではないことが分かっている。しかし、なぜ左利きが少数なのか、なぜ10%前後で変動がないのかについてははっきりとした理由が分かっていない。遺伝の影響があることは分かっており、子供が左利きとなる確率は一般集団で約10%だが、片親が左利きの場合は約20%、両親が左利きの場合は26%に上がる[6]。双子研究によって、利き手が決まる原因を遺伝要因と環境要因に分けることができ、利き手の分散の25%を遺伝要因によって説明できる(遺伝率25%)[7]。残りの75%が環境要因で、この環境には胎内環境や偶然による影響も含まれる。ただし利き手を決めるメカニズムは不明である。なお双子は一卵性/二卵性にかかわらず単生児よりも左利きになる確率がやや高い[8]

以下に左利きが発生する要因とされている説を列挙する。
脳の半球説

言語と手仕事の両面において、高度な運動神経を必要とする場合、ヒトの脳の片側の半球で判断をした方が、左右両方のを使うよりも効率的であるという理論である。脳の左側は言語を制御しているので、左脳が制御する右半身の方が発達して右利きとなる。一方で左利きの人は脳の働きが左右で逆になっていると予測できる。この理論にも問題はあり、右利きの人の90%以上は左脳に言語野があるが、左利きの人も70%近くが左脳に言語野をもつ。ただし残りの30%は予測通りに言語野が右脳にあるか、左右の脳に分散している(「脳機能局在論」も参照)。

左利きの人の脳は、右利きの人よりも脳の各所に機能を分散する度合いが高い。左利きの人が脳卒中の発作に見舞われた場合、右利きの脳卒中患者よりも復帰が早い。
遺伝

1970年代以降に単一遺伝子によって利き手が決定されるという理論が提唱された[5]。マリアン・アネットの理論がその代表で、右利き遺伝子が優性、左利き遺伝子が劣性と仮定された。ただし両親からともに左利き遺伝子を受け継いだ場合は、右利きか左利きかが環境によって偶然に決定され、それが完全にランダムなら左利きの割合は12.5%になる[9]。しかしゲノムワイド関連解析の結果から、利き手の決定は単一遺伝子では説明がつかず、40以上の遺伝子座が関与していると推定されている[10]
脳の損傷

胎児期や出産時になんらかの理由で左脳を損傷すると、左脳による右手のコントロールに問題が生じ、左利きになりやすくなるという説が1970年代に提唱された。正確にいえば、右利きと左利きの比率は基本的には遺伝によって決定されるが、一部の人の左利きは脳損傷によって生じるという理論である[5]。脳損傷は具体例には酸素欠乏や脳性まひ、細菌性髄膜炎などで起きる。この理論の傍証として、脳性まひ患者や側頭葉てんかん患者の左利き率が高いこと、出産時に酸素欠乏になりやすい双子に左利きが多いことが挙げられる[5]。またこの説は、脳に損傷が起きても多くの場合は軽微であり、脳の発達可塑性により神経学的な問題がほとんど起きないことを前提としている[5]
胎内の性ホルモン

ゲシュヴィンドらは、テストステロンなどの性ホルモンが、胎児の左脳の発達を遅らせ、右脳の発達を促進することで、左利きが生じるという説を1980年代から発表している[5]
胎内での姿勢

プレヴィックは、胎内での胎児の姿勢が、聴覚系の発達に影響を及ぼし、それが小脳を通じて利き手に影響するという説を提出している[5]。この理論では多数の人間が右利きとなるが、妊娠後期の胎児の前庭器官になんらかの損傷が発じると、聴覚系のシステムが変容され、左利きが生まれる[5]
利き手の決定時期

メカニズムは不明だが、利き手は出生前に胎内で決まっているという研究がある。2004年、英ベルファストのクイーンズ大学博士・ピーター・ホッパーによって行われた研究によると、人間が右利きになるか左利きになるかは妊娠10週間目の頃に決定しているという新発見がなされた。

この研究にあたって、妊娠中の女性1000人に超音波走査を実施した結果、例えば10週間目から12週間目の頃に胎児が左手の親指よりも右手の親指を頻繁に吸っていた場合、子供はほぼ確実に右利きとして生まれてくるという関係性が得られた。

またホッパーらはそれ以外にも10週間目の頃の胎内での手の動きと利き手の関連性についてのいくつかの発見があったとしているが、胎内において脳が手に対してそれらの命令を出しているという証拠はなく、また脳の命令よりは脊髄反射によるものである可能性が高いと話している[11]


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