この項目では、海上保安庁の巡視艇について説明しています。日本の警察の同種船艇については「警察用船舶」を、他国の同種組織が運用する船艇については「哨戒艦艇」をご覧ください。
.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}20メートル型「こまかぜ」。同型は海保史上最多の建造数を誇る。30メートル型「わかづき」。領海警備用の高速巡視艇である。35メートル型「あおたき」。高い消防能力を備える。
巡視艇(じゅんしてい)は、海上保安庁が運用する船舶のうち、基地周辺海域で警備・救難などの任務に従事する小型のもの[1]。当初は港内艇と称されていたが[1]、1957年1月1日付けで現在の名称に変更された[2][3][4]。 創設当初の海上保安庁は、極東委員会の意向を受けて、巡視船の性能と保有量について厳しい制限が課せられていた[5]。しかし港内艇であればその制限を受けないことから、名称は「港内艇」としつつも港内に限らず沿海海域の哨戒を担わせて、巡視船の不足を補うことが構想された[5]。新造艇として、まず昭和24年度より、基地周辺の制限沿海海域で哨戒を担う15メートル型(そよかぜ型)の建造が開始された[5]。当初は一括してH (Harbor boat) と種別されていたが、1949年10月15日付けで、15メートル型以上の新造艇はCL (Craft large)、これに満たない艇はCS (Craft small) と種別され、従来艇の除籍に伴って1950年7月1日にHの種別は廃止された[3][4]。続いて昭和25年度から、一回り大きく、局地哨戒の根幹を成すものとして23メートル型(はつなみ型)の建造が開始され[5]、1951年4月1日にPC (Patrol craft) の種別が新設された[3][4]。 これらのうち15メートル型CLについて、船質や艤装を変更しつつも、基本設計はそよかぜ型と同一のままで昭和50年度計画まで39隻が建造された。はるかぜ型・やかぜ型・ちよかぜ型・のげかぜ型[5]。1970年代に入ると流石に設計改訂も限界に達し、新しい規則類や民間船の高速化への対応も兼ねて、昭和52年度計画以降の建造分は新設計のやまゆり型に移行し、非公式に18メートル型と称された。平成3年度計画以降の建造分は更に大型のすずかぜ型に移行し、公称船型も20メートル型となった[6]。 PCは、通常の23メートル型のほか、昭和48年度のあきづき型を端緒として航路哨戒用の特23メートル型が[7]、昭和52年度からはむらくも型を端緒として領海警備用の30メートル型とが分化して整備されることになった。特23メートル型の運用実績を踏まえて、平成4年度計画では、航路哨戒用としてさらに大型の35メートル型であるはやなみ型の建造が開始された[6]。
概要
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b 「海上保安庁告示第三十六号」『海上保安庁公報』号外其の十三、1949年10月19日。NDLJP:9646276/1
^ 「海上保安庁告示第六十八号」『海上保安庁公報』356号、1957年1月9日。NDLJP:9646566