川越車両センター
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「川越電車区」は東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地について説明しているこの項目へ転送されています。かつて同センターの旧称と同名であった車両基地を前身とする東武鉄道の車両基地については「森林公園検修区」をご覧ください。

川越車両センター
入口(2021年12月)
基本情報
日本
所在地埼玉県川越市並木(代表所在地。大部分は同市久下戸、一部が同市古谷本郷に跨る)
鉄道事業者東日本旅客鉄道
帰属組織首都圏本部
所属略号都ハエ
管轄車両209系3000番台・3100番台・3500番台
E231系3000番台
209系試験電車 MUE-Train
E233系7000番台
旧称川越電車区
開設1985(昭和60)年9月1日
車両基地概要
敷地面積112,008 m2
留置線本数20本
検査線本数2本
洗浄線本数3本
その他設備着発線3本
引上線2本
転削線1本
修繕線1本
最大収容両数330両
配置両数
電車430両
合計430両
備考車両数などは2023年4月1日現在のデータ[1]
敷地面積は有価証券報告書の値[2]
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川越車両センター(かわごえしゃりょうセンター)は、埼玉県川越市並木(代表所在地。大部分は同市久下戸、一部が同市古谷本郷に跨る)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部車両基地
概要

当センターは、埼京線川越線八高線高麗川 - 八王子間のみ)で営業運行に供する車両を受け持つ車両基地である。

川越線の指扇 - 南古谷間に立地し、両駅から出入区が可能である。なお、早朝から朝ラッシュ時にかけて指扇始発の埼京線の列車が、南古谷始発の川越線と埼京線の列車が設定されている。入区の場合は大宮駅または川越駅からの回送列車として運転[注 1]されている[3]

当センターは、将来の編成数増強に備え、当初より留置線を拡張可能な用地を確保している[4]。また、本線と出入区線との分岐点(荒川橋梁の西側築堤を下りた踏切付近)から南古谷駅までの間(約1.8km)は複線化用の土地が確保されており、一部は留置線として利用されている[5][6]

業務の一部はJR東日本運輸サービスに委託している[7]

施設遠景(2015年10月)

事務所外観(2021年12月)

設備と業務

指扇方には引き上げ線を2線備えている[7]

1番 - 9番線は留置線で、指扇・南古谷、両駅から出入区できる。

2・3番線間と4・5番線間には高所作業台が設置されており、仕業検査が実施される。

7・8番線は4両編成が2本留置できるよう、停止位置が整備されている。


10番 - 12番線以降は行き止まり構造の留置線(指扇方から入り、南古谷方が終端)

(13番 - 22番線は将来の拡張用)


23番 - 29番線は留置線。主に予備車や夜間に入区した車両が留置される。

30番 - 32番線は洗浄線で、洗浄作業台を備える。洗浄線への手前には車両洗浄機を備える。

(33番線は将来の拡張用)

34番は転削線で、車輪転削庫に繋がっている。


35番・36番線は交検線で、交検庫に繋がっている。車両の機能保全が実施される[7]

37番線は修繕線で、車両の修理などを行う場所。

38番線 37・38番線は通常の車両留置には使用されず、Mue-trainや2019年まで使用していたクモヤ143形の留置に使われていた[7]

本車両センター内の入換信号機は、触車災害防止のため地上設置ではなく、架線柱から吊り下げる構造となっている[7]

車輪転削は本車両センター所属車両以外に、大宮総合車両センター東大宮センターの所属車両も実施している[7]


配置車両に記される略号川越車両センター 所属略号
(2018年1月)

「都ハエ」…首都圏本部を意味する「都」と、川越を意味する電報略号の「ハエ」(旧仮名遣い表記「かはごえ」に由来)から構成される。

開設当初は「北ハエ」(「北」は国鉄東京北鉄道管理局の意)で、1987年昭和62年)3月31日まで使われた。

JR東日本発足後は「東ハエ」(「東」は東京圏運行本部〈→東京地域本社→現・東京支社〉の意)、2001年平成13年)4月1日に大宮支社が発足するまで使われた。

その後、2004年(平成16年)4月1日の大宮支社発足後は「宮ハエ」(「宮」は大宮支社の意)が用いられ、2022年令和4年)9月30日まで使用されたが、所属車両の表記は「宮ハエ」のまま変わっていない。
歴史川越車両センターの空中写真(2019年7月撮影)
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

当車両センターは、国鉄時代末期に開業した埼京線の開業前の1982年昭和57年)7月1日に川越準備電車区として開設した車両基地で[8]、同年11月に設置工事に着手し[3]1985年(昭和60年)9月1日に川越電車区が正式に発足(電略「北ハエ」)、同年9月30日に全面使用を開始した[9]。使用開始時の配置車両は、品川電車区(→山手電車区→現・東京総合車両センター)に205系を180両投入し、103系180両(10両編成×18本)と池袋電車区(現・池袋運輸区)に配置されていた赤羽線用103系50両(10両編成×5本)を、さらに、陸前原ノ町電車区(現・仙台車両センター宮城野派出所)に配置されていた72系のアコモ改造車を103系の機器類に交換した上で、103系3000番台として転用した車両を15両(3両編成×5本)、松戸電車区(現・松戸車両センター)から牽引車クモヤ143形1両を、それぞれ川越電車区に転属させた[10]。ただし、実際は103系0番台は10両編成×21本が配置された。これは、1986年(昭和61年)3月3日の埼京線池袋 - 新宿間開業分の20両を除いた転属で、他3000番台3両編成×5本、牽引車クモヤ143形1両の計226両が配置された[11]。前述の1986年の開業時に、山手電車区から残り分の103系0番台10両編成×2本が転入した[12]。また、浦和電車区(現・さいたま車両センター)から10両編成×1本[注 2]、と予備車(クハ103)2両[注 3]、計12両が転入した[13]


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