川湯温泉_(北海道)
[Wikipedia|▼Menu]

川湯温泉
無料の足湯とそこから流れ出す湯の川
温泉情報
所在地北海道弟子屈町
座標.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯43度38分16秒 東経144度26分14秒 / 北緯43.63778度 東経144.43722度 / 43.63778; 144.43722座標: 北緯43度38分16秒 東経144度26分14秒 / 北緯43.63778度 東経144.43722度 / 43.63778; 144.43722
交通JR北海道釧網本線川湯温泉駅より阿寒バス「川湯営業所」下車
泉質硫黄泉・酸性明礬泉など
泉温(摂氏)35?65.5
液性の分類強酸性
浸透圧の分類低張性
テンプレートを表示
温泉街を流れる温泉川川湯温泉駅の足湯

川湯温泉(かわゆおんせん)は、北海道川上郡弟子屈町にある温泉である。川湯の名は、アイヌ語の「セセキ(熱い)ペツ(川)」を意訳したものである。温泉街のなかを高温の温泉川が流れている。
泉質

硫黄泉、酸性明礬泉など。

眼や傷にしみるほか、釘を溶かすなど、貴金属が腐食するため、腕時計をつけないなどの注意をする必要がある。

湯の花が湯船に沈殿する。

温泉街

高温の湯が流れる温泉川の源流である湯元を中心に、20軒余りのホテル旅館土産物店・飲食店等が温泉街を形成している。町中に湯の川が流れ、湯けむりと硫黄の香りが漂う情緒深い温泉街である[1]。その他にも無料の足湯や、共同浴場(有料)もある。湯量が豊富であるが、強酸性泉で循環機器に不適なため、全ての施設が掛け流しである。さらに、その掛け流しを売りにしようと、「源泉かけ流し宣言」もされている。

温泉街周辺には、環境省の川湯エコミュージアムセンターや、この地で少年時代を過ごした第48代横綱大鵬幸喜の功績を讃える資料館の大鵬相撲記念館、温泉熱を利用した屋内プール、地元の信仰を集める川湯神社等がある。
川湯駅前温泉

川湯温泉駅に無料の足湯が併設されている。駅から国道391号にかけて2軒の温泉ホテル・旅館等がある。

こちらの泉質は川湯温泉と違い、中性でナトリウム-炭酸水素塩泉等となっている。ガイド本や紹介サイトによっては、川湯温泉とひとくくりにされる事もある。
歴史

前述の通り温泉川が流れており、温泉の存在は古くから知られていたが、湯治場としての川湯の起源は定かでない。宿泊施設としては、1886年明治19年)に温泉宿が設立された記録があるが、硫黄山で働く人夫の賭博場と化してしまったため、すぐ閉鎖された。その後、1904年(明治37年)にロシア風建築の温泉宿が設立され、これが現在の川湯温泉のおこりとされる。

大正時代まではこの1軒のみが細々と営業を続けていたが、昭和に入ってからは自動車道路の開通に続き、1930年昭和5年)に釧網本線が開通、1934年(昭和9年)には阿寒国立公園が設立され、湯治客は激増した[2]

第二次世界大戦中は観光需要が冷え込み、また終戦後すぐの1948年(昭和23年)には大火災に見舞われる[3]などした。しかし、1953年(昭和28年)に公開され大ヒットした映画『君の名は』で屈斜路湖周辺が撮影地となったことから、当地を訪れる観光客が再び激増し、温泉街は急速に発展した。

1970年代までは冬季の道路閉鎖が多かったが、その後除雪体制や道路整備が進み、年間を通して温泉客を呼び込む態勢が整った。最盛期の1991年度(平成3年度)には年間734,000人の宿泊客が訪れた[4]

しかしその後は宿泊客の減少が続いた。2011年(平成23年)に発生した東日本大震災による自粛ムード[5]、2018年(平成30年)に発生した北海道胆振東部地震の影響なども響いた[6]。2020年(令和2年)時点で、営業不振により休業したままのホテル・旅館が10軒ほどあり、一部は廃屋化し景観上の問題となっている[6]。さらに新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、2020年度(令和2年度)の宿泊客は91,000人にとどまった[4]

なお、「川湯」の由来については、前述のアイヌ語「セセキベツ」を意訳する際、既に函館近郊の湯の川温泉(こちらはアイヌ語「ユ(湯)ベツ(川)」の意訳)が存在していたため、「川湯」と順序を変えたとされている[7]
アクセス

鉄道 :
釧網本線川湯温泉駅より阿寒バスで約10分。

自家用車 : 道東自動車道足寄インターチェンジより国道241号国道391号経由。


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:26 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef