川崎貨物駅
駅入口(2007年8月)
かわさきかもつ
Kawasaki Kamotsu
川崎貨物駅
かわさきかもつ
Kawasaki Kamotsu
(2.6 km) 水江町►
所属事業者神奈川臨海鉄道
所属路線水江線
キロ程0.0 km(川崎貨物起点)
廃止年月日2017年(平成29年)9月30日[1]
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川崎貨物駅(かわさきかもつえき)は、神奈川県川崎市川崎区塩浜四丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)・神奈川臨海鉄道の貨物駅である。
JRの東海道本線貨物支線(通称東海道貨物線)、神奈川臨海鉄道の浮島線・千鳥線が乗り入れる。乗り入れる3路線はいずれも貨物線である。2017年9月30日まではこれに加えて神奈川臨海鉄道の水江線も乗り入れていた。 1950年代後半、京浜工業地帯の貨物輸送は、国鉄東海道本線貨物支線の浜川崎駅から延びる専用線や、川崎市電および京浜急行電鉄大師線の一部三線軌条化で対応された。しかし高度経済成長による輸送量の増大で浜川崎駅の操車能力が限界に近づいたため、国鉄は1964年に貨物支線を延長(一部は三線軌条の複線であった川崎市電の浜町三丁目 - 池上新田間を単線化して旧上り線を転用)し、操車場機能を持つ塩浜操駅を開設した。同時に、浮島地区・千鳥町地区・水江地区の各工場を結ぶ目的で神奈川臨海鉄道の各線が開業した。 また、塩浜操駅建設の影響で、1964年に京浜急行電鉄大師線の小島新田 - 塩浜間および川崎市電の池上新田 - 塩浜間が休止され、小島新田駅も貨物駅の西側に移転した(その後1967年に川崎市電の同区間が、1970年に大師線の同区間が正式廃止)。 川崎貨物駅はかつて、操車場機能を併せ持っていたため、塩浜操車場と呼ばれた。旧駅名の「塩浜操」はその略である。地区指定組成駅に分類されていた。 塩浜操車場は、「ハンプ」と呼ばれる人工の丘を備えたハンプヤードであった。1974年(昭和49年)にはコンピュータシステム(Yard Automatic Control System、略称:YACS)が導入され、構内作業の自動化が図られた。
歴史
年表
1964年(昭和39年)
3月25日:塩浜操駅(しおはまそうえき)として、神奈川県川崎市大師河原にて、営業範囲を「同停車場接続専用線発着車扱貨物および神奈川臨海鉄道株式会社線方面との連絡車扱貨物ならびに社用車扱貨物」として開業[2]。神奈川臨海鉄道の各線も同時に開通。当時は貨物ホームは設置されていなかった。
6月21日:構内を電化。
1965年(昭和40年)10月1日:コンテナホーム設置。営業範囲を「貨物(ただし、車扱貨物は次のものに限る。小口混載、同停車場接続専用線発着のもの、神奈川臨海鉄道株式会社線方面との連絡のものおよび社用のもの)とする[3]。
1967年(昭和42年)7月1日:営業範囲を「貨物(ただし、車扱貨物は次のものに限る。ク5000号形式貨物積による自動車小口混載、同停車場接続専用線発着のもの、神奈川臨海鉄道株式会社線方面との連絡のものおよび社用のもの)」とする[4]。
1972年(昭和47年)4月1日:営業範囲を「貨物」とする[5]。
1973年(昭和48年)10月1日:東京貨物ターミナル駅まで貨物支線が延伸。営業範囲を「コンテナによる小口扱貨物」とする[6]。
1974年(昭和49年)
9月3日:ヤード自動化、リニアモーターカー(リニアモーターを導入した貨車加減速装置)を設置。
10月1日:小荷物の取扱を開始し、営業範囲を「小荷物、貨物」とする[7](操車場機能を持つ一般駅となる)。
1978年(昭和53年)12月1日:小荷物の取扱を廃止し、営業範囲を「貨物」とする[8](操車場機能を持つ貨物駅に戻る)。
1984年(昭和59年)2月1日:地区指定組成駅の指定を解除。同様の機能を持つ「輸送基地」に指定される。操車場機能を国鉄から神奈川臨海鉄道に移管。
1986年(昭和61年)11月1日:輸送基地の指定を解除され、操車場機能を完全に停止。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR貨物の駅となる。
1990年(平成2年)
2月:構内に高島駅から横浜貨車区が移転し、川崎貨車区に改称[9](後に川崎車両所に統合され、同所塩浜派出となる)。
3月10日:川崎貨物駅に改称[10]。
1995年(平成7年)8月21日:下り線にホームを新設、着発線荷役方式(E&S方式)を導入[11]。
1997年(平成9年)8月25日:構内に新小岩信号場駅から新小岩車両所が移転し、川崎車両所に改称[9]。
1998年(平成10年)3月26日:構内に品川駅から品川機関区が移転し、川崎機関区に改称(後に新鶴見機関区に統合され、同区川崎派出となる)[9][12]。
2017年(平成29年)9月30日:神奈川臨海鉄道水江線が廃止される[1]。
塩浜操車場